2006/1/23
マル・ウオルドンというジャズピアニストのアルバムに ”left
alone”というCDがある。先に逝ってしまったビリー・ホリデーのことについての曲だ。
「ほっといてくれ」という leave me alone ではなく、
being が省略された、レフトアロンだ。
取り残されること。現代の日本においての「強迫観念」のひとつかもしれない。自分だけいけてないのでは、自分だけお金持ちになれないのでは、自分だけ下流、下流といわれ続けるのでは、自分だけ○○を持てないのでは。
きっと、そんな「強迫観念」はバブルのときも出回っていたのだと思う。
取り残されること、確かに不安だし、こわい。
しかし、先頭を走る人が本当に自分の道をまっしぐらに走り続けることができるのか。
僕たちは、”school of fish”ではないのだから。
先頭が変われば、方向が変わる、なんて生き方はしたくない。
言う易し、行うは難し
なんだよね。
いっそ、「ほっといてくれ」といいながら、ちゃんと自分で泳いでいく強い柔らかさが欲しいよね。

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