2012/8/29
とにかく、夏の終わりはやってくる。何も大きなことがなくても、夏の終わり
という響きが、なぜか悲しい。
春の終わり、秋の終わり、冬の終わり、ほら、夏がやっぱり一番悲しく聞こえるでしょ。
沖縄に台風が直撃して、鹿児島の離島にも台風はやってきて、沖永良部や屋久島でも
停電が発生していたりする。台風にいくら慣れているとはいえ、うんざりするだろう、
どこにも出ることができないまま、風がうなりをあげるのを聞き続けるのだ。
会社の帰りに蝉の抜け殻を見つけた。そのまま、脇の木の下の土のあるところに置いた。
ジムの帰り、線路のところで、秋の虫が鳴いていた。台風はまだ過ぎ去っていないが、
雨は降っていなかった。マンションの近くの木では、消えそうな声で、蝉が鳴いていた。
夜は、台風が過ぎ去ったあとのすがすがしさと、何かの区切りの合図のような姿をして
いた。
夏が終わっても何かが変わるというわけではないが、少し悲しい。
まあ、でもトマトは、まだ赤し、冷えたビールはおいしい。
夏は、ちょっとずつ消えていくのだろう、と思う。

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