1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2012/3/21
「death from lonliness」
生活
20日は、仕事で、大阪で研修だった。
月曜日の夜、仕事を終え、名古屋行きの最終の小倉発20時17分の新幹線に
乗って、大阪へと行った。新大阪には、22時30分辺りについた。
会社のホテルの近くで、きつねうどんとおでん(関東煮ー大阪的表現)を食べた。
その立ち食いのうどん屋さんでは、テレビに、サンデル教授が映っていて、
世の中の「平等」、いや、人の存在の「平等」ということについて、数人の人と
論議を交わしていた。馴染みの吹き替えの声が、店内に響いていた。
20日に研修を終え、会社の近くの繁昌亭(大阪の寄席ですね)の前を通り、
天満宮へ行き、ただ、お参りをした(世界平和についてのお参りをしました、
本当か)。
山陽本線は事故のため(人身事故だということをアナウンスメントで強調
していた、新幹線は、自分たちのミスでの事故ということを嫌がる、安全には
力を入れているからだ。過剰な安全神話は、もろく崩れ去るということは、
3.11以降の日本人なら、誰でも知っている)ダイヤが乱れていた。
携帯で申し込んだチケットののぞみも、遅れていたので、駅員さんに聞いて、
さくらの自由席にのった。九州新幹線「さくら」、初体験だった。
なかなか内装がいい感じで、少しゴージャスだった。
ずっと、ペーパーバックで、『ドラゴンタトゥーの女』を読んでいた。
小倉に着いたのは、21時前だった。
アミュープラザに寄り、山崎 将志さんの『残念な人の仕事の習慣』と
『残念な人のお金の習慣』を買った。この筆者は、他のも『残念な人の
英語勉強法』や『残念な人の思考法』というタイトルの本を出している。
きっと、「残念な」でインパクトを出しているのだろう。まあ、ビジネス
コンサルタントの筆者だから、計算してのタイトルなのだろう。
くまざわ書店で、SUGOKAで支払いを済まし、SPAIN BAR O へと行った。
休みの火曜日、女性客で溢れていた。
帰ってくると、「THE BIG ISSUE」が届いていた。ホームレス支援の雑誌だ。
イギリスから始まり、日本でも日本法人が(NPOだったっけ)が運営している。
まとまった金額を振り込むと、援助として取り扱われ、半年間分の雑誌購読が
できる。本来は、駅の周辺で、販売人から購入するものだ。1冊300円の
うち、160円が販売者の収入になる。これで、ホームレスの人たちの
自立を助けるというものだ。雑誌の内容は、結構、読み応えがある。
今回の表紙は、プロモーションでやって来た、メリル・ストリープだった。
サッチャーになりきった演技は、アカデミー主演女優賞、納得ものだろう。
コマーシャルでみたときの、声、クイーンズイングリッシュ、本人、そのまま
だった。流石、メリル・ストリープ。『クレイマー、クレイマー』と『ソフィー
の選択』でアカデミー賞を取った。
テレビで、NHK のドキュメンタリーが流れていた。NHKのドキュメンタリーは
長い時間をかえて取材ができるので(『情熱大陸』は民放でも例外の撮影期間
の長さだろう)、いいものがつくれる。民放のものは、外注が多いせいか、
経費が削られ、短い期間でのドキュメンタリーになる。
調査にかけた時間が短いと、やはり、洞察が浅いものとならざるを得ない。
札幌の40代姉妹の孤独死のドキュメンタリーだった。
札幌白石区のアパートでの孤独死だった。
姉のこずえさんは、脳内血腫、知的障害を抱えた恵さんは、凍死だった。
姉のこずえさんは、様々な仕事の面接を受けたが、なかなか採用されなかった
ようだ。2人の生活の支えは、妹さんの障害者年金だった。
餓死と凍死。
GDPが世界3位の国での出来事だ。
♪ここは天国じゃないんだ
♪かと言って、地獄でもない
♪ブルースは加速していく
ブルーハーツを聞いている。
僕たちは、何がなんでも、自分の今の仕事にしがみつくしかないのだ。
自由や個人的な自立を得ることが出来る人は、飛び立てばいい。
しがみついている人は、自分より、100倍以上、辛い人たちがいると
いうことを想像して、誰かのためになることを、毎日、1gでもいいから
意識し、何かを実践することだと思う。

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