2010/10/24
「just an ordinary job」
生活
北九州市小倉北区魚町3丁目に、Repair Works という、靴や鞄など
を修理してくれるお店がある。店内には、ウッディ・アレンっぽい店員さんが
ひとりいて、お客さんの要望を聞きながら、修理の必要な革製品や鞄や
ベルトや靴を直してくれる。
神戸の三宮で購入したスイスレイルウェイのMONDAINE の時計の革のベルトを
ちょちょいと30分くらいで直してもらい、しかも修理代が500円くらい
だった。良心的だ。
昨日は、メッセンジャーバッグの取ってのところのファスナーを直してもら
った。材料費だけということで、350円で済んだ。良心的だ。
ファスナー(英語では、ZIPPER です。fasten your seat belt とはいいますが、
fasten は動詞で使用しています)を20分くらいで直してもらう間、
年配の女性と中年の女性がやって来た。年配の女性は、直してもらった赤いベルト
を、うれしそうに腰に巻き、微笑んでいた。
中年女性は、直してもらったグレーのブーツを履いて、2年間履いていなかった
こと、もう捨てようかと思っていたこと、こんなに簡単に直るということは
想像できなかったことを、嬉しそうに、ウッディ・アレンな店員さんに言って
いた。ウッディさんは、控えめに微笑んでいた。
そのお店は、きっとたくさんの人たちを幸せにしているのだと思う。
大事な人からもらったもの、自分のためにお金を貯めて買ったもの、
思い出のあるもの、そんな大事なものを、次々に蘇らせるのだ。
そんな蘇った大事なものを見て、お客さんたちは、笑顔を浮かべる。
誰かを幸せにすること。
大金を誰か、恵まれない人のために寄付することだけではなく、
日常的に、地道に、誰かを幸せにするために、働くこと。
実は、そんなたくさんの人たちで、世の中は成り立っているのだと思う。
誰かのために、地道に働いていますか。

2
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。