「民主党の「脱官僚政治」は容易に反官僚に転化しネオリベの再来になりうる」
政治・社会
鳩山首相、事務次官に訓示「官僚たたきではない」
2009年9月18日13時35分
鳩山由紀夫首相は18日昼、首相官邸に各省の事務次官を集め、政治主導をめざす鳩山内閣での「心構え」を訓示した。鳩山内閣は事務次官会議を廃止したほか、次官の定例記者会見を中止する方針を決めている。「脱官僚依存」の方針に官僚側の警戒感が強まっているため、首相自ら真意を説明する機会を設けた。
鳩山首相は「事務次官会議の廃止ばかりが注目を集めているが、官僚たたきではなく、政治家が独り立ちして当たり前のことを行う第一歩だと理解してほしい」と説明。「脱官僚依存」という方針に困惑することなく、行政実務に専念するよう求めた。
asahi.comより。
「官僚たたき」ではないとは言っているが、思うに、
民主党政権の人気がなくなってきた暁には、大っぴらに「官僚たたき」になる可能性は低くはない。人々から悪者扱いされる対象を民主党から官僚にすりかえるために。そして、これこそ90年代以降、
ネオリベが日本に蔓延した大きな要因であった。
同じ過ちを繰り返す危険があることを懸念する。
官僚が力を持つことにはそれなりの必然性と意味がある。何でもかんでも政治家が主導すれば良いというものではない。
「誰がするか」(官僚が力を持つか、政治家が主導するか)ではなく「何をするか」(政策の内容)の方が重要ではないのか?

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