国会の会期中、国会議員は所属委員会に限らず国政全般について、「質問主意書」という文書で質問することができます。会派ごとに配分される所属委員会での質問時間が足りなくても、あるいは一般市民から照会があったテーマについても、質問することができます。
質問文は衆議院・参議院とも議長の承認が必要で、議長名で内閣に送られ、内閣は七日以内に「答弁書」で政府の公式見解を回答する義務があります。質問内容によっては七日以内に回答できない場合もあるので、そのときには、「答弁延期通知書」で期限を延ばすこともあります。
かつて質問主意書はあまり活用されていませんでしたが、近年頻繁に使われるようになり、担当省庁が答弁書づくりに追われ、他の業務に支障が出かねないとの声もあがっています。しかし、行政機関の情報公開が不充分な状況のなかでは、国会議員にとって大切なシステムであることも事実です。
「答弁書」が要領を得ない場合には、同一テーマでさらに「質問主意書」を出すことができます。担当は衆議院・参議院の各事務局の議案課です。
書面による質問主意書、口頭で許された時間内で質疑をおこなう質問をあわせて、「国会質問」といいます。(p.59-60、強調は引用者による)
第七十四条
各議院の議員が、内閣に質問しようとするときは、議長の承認を要する。
○2 質問は、簡明な主意書を作り、これを議長に提出しなければならない。
○3 議長の承認しなかつた質問について、その議員から異議を申し立てたときは、議長は、討論を用いないで、議院に諮らなければならない。
○4 議長又は議院の承認しなかつた質問について、その議員から要求があつたときは、議長は、その主意書を会議録に掲載する。
第七十五条
議長又は議院の承認した質問については、議長がその主意書を内閣に転送する。
○2 内閣は、質問主意書を受け取つた日から七日以内に答弁をしなければならない。その期間内に答弁をすることができないときは、その理由及び答弁をすることができる期限を明示することを要する。
第七十六条
質問が、緊急を要するときは、議院の議決により口頭で質問することができる。
第七十七条及び第七十八条
削除
放送法改正案:新たな行政処分、全番組が対象 総務相
菅義偉総務相は27日の閣議後会見で、今国会に提出する放送法改正案に盛りこむ新たな行政処分について、「事実を事実として扱う場合は全番組が対象になる」との考えを示した。ねつ造があれば、バラエティーやドラマのほか、ニュース報道などすべての番組が処分の対象になる。
新たな行政処分は、ねつ造番組を流した放送局に再発防止計画の提出を求め、総務相の意見をつけて公表するもの。菅総務相は「放送局がねつ造したと認めることからはじめる。検閲みたいなことをやる気はない」としながらも、ねつ造番組が国民生活に多大な影響を与えた場合は「再発防止を約束してもらう」と述べた。放送局側は、番組内容に関する行政処分は憲法が保障する表現の自由を制約するおそれがあると反発している。【小島昇】
毎日新聞 2007年3月27日 19時55分
安倍首相:「安倍語」に変化 逆質問倍増、官僚言葉は減少
安倍晋三首相が発する言葉が変わってきた。記者団を問い詰めるような「逆質問」が増えたのがその一例。内閣支持率の続落で、首相は「どうせ落ちるなら、やりたいことをやる」(首相周辺)という心境になっていると言われ、「安倍語」の変化も、そんな開き直りの姿勢と関係しているようだ。
記者 公務員制度改革は必要なのか。
首相 必要じゃないと思ってます?
記者 そんなことないと思う。
首相 そうでしょうね。多くの人がそう思っているからやるんです。
記者 国民にとってどんなメリットがあるか。
首相 公務員制度改革をですね、やるべきというのは国民の声だと思いますよ。あなたもそう思いませんか?
記者 はい。
首相 だったら質問しないでください。
(以下略)
毎日新聞 2007年3月22日 21時22分 (最終更新時間 3月22日 22時39分)より
スペインは、総選挙を挟んで二度、国会で可決されてはじめて発議ができるシステムであり、総選挙で国民の意思を一度聞くことができている。
首相、松岡農水相の続投を表明 野党側は証人喚問要求へ
2007年03月13日20時14分
参院予算委員会は13日午後、安倍首相も出席して「農業・食の安全など」の集中審議が行われた。松岡農林水産相の光熱水費問題をめぐる論議が焦点となっていたが、松岡氏はこれまで通り、具体的な説明を拒んだ。野党側は松岡氏の証人喚問を要求するなど、追及を続ける方針だ。
首相は、松岡氏について「政策分野については相当の見識がある。今後とも職責を果たすことによって国民の信頼を得る努力をしてもらいたい」と述べ、辞任させる考えのないことを強調した。小川勝也氏(民主)の質問に答えた。
松岡氏は、光熱水費の内容について「法で定められている以上の答えは、法の運用やあり方にからんでくる」と語り、具体的な説明を拒んだ。その上で「各党各会派で(新たな)公表の基準が決まれば、それに応じて対応したい」と繰り返した。
一方、共産党の紙智子氏は「極めて不誠実な答弁だ」として松岡氏の証人喚問を求めた。社民党の福島党首も12日の参院予算委員会で要求。民主、社民、国民新3党は13日朝の幹事長会談で、改めてそろって喚問要求する方針を確認した。
(毎日新聞)
松岡大臣資金管理団体、議員事務所光熱費として計上。
2001年・・・・・6,592,574円
2002年・・・・・7,792,574円
2003年・・・・・4,167,285円
2004年・・・・・5,183,752円
2005年・・・・・5,076,331円
2001〜2005 計=約2880万円也
2001年と2002年が端数がキッチリと同じで120万円違いって、こんなことって無いよ!何か「手」をしない限りこの数字になるわけが無い。そうです。領収書なんぞあるわけが無い!
政治(家)に大切な資質は、責任感と情熱と判断力。燃えるような情熱と静かな冷静な判断力を、一つの魂の中でいかにうまく結合させていくかが大切である。
政治家にとっては、情熱(Leidenschaft)――責任感(Verantwortungsgefu(e)hl)――判断力(Augenmass)の三つの資質がとくに重要であるといえよう。・・・(中略)・・・。情熱は、それが「仕事」への奉仕として、責任性と結びつき、この仕事に対する責任性が行為の決定的な規準となった時に、はじめて政治家をつくり出す。そしてそのためには判断力――これは政治家の決定的な心理的資質である――が重要である。すなわち、精神を集中して冷静さを失わず、現実をあるがままに受けとめる能力、つまり事物と人間に対して距離を置いてみることが必要である。・・・(中略)・・・。燃える情熱と冷静な判断力の二つを、どうしたら一つの魂の中でしっかりと結びつけることができるか、これこそが問題である。(p.77-78、引用文では訳文の傍点を下線に変更した。)
有能な教師たるものがその任務の第一とするべきものは、その弟子たちが都合のわるい事実、たとえば自分の党派的意見にとって都合のわるい事実のようなものを承認することを教えることである。(p.52-53、引用文では訳文の傍点を下線に変更した。強調は引用者)
政府、拉致問題でテレビCM
2007年03月09日18時28分
政府の拉致問題対策本部は、拉致事件の実態と救出に向けた決意を伝えるテレビのスポットCMを制作した。15日から31日まで全国114局で放送する。この問題でのテレビCMの作製は初めてで、今年度補正予算1億500万円を投じる。
CMは、海岸を一緒に歩く4人家族から黒い煙が娘を奪い去る拉致のイメージ映像や、認定被害者の顔写真、帰国被害者の映像などを織り交ぜ、「すべての拉致被害者を日本は必ず取り戻す」との言葉で締めくくっている。
(asahi.com)
無料のはずが2880万円 松岡農水相団体の光熱水費
2007年03月06日00時02分
松岡農林水産相の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」が、光熱費や水道代が無償の議員会館に事務所を置いているにもかかわらず、少なくとも01〜05年に計約2880万円を「光熱水費」として計上していたことが分かった。5日の参院予算委員会で使途を問われた松岡氏は「詳細を覚えていない」として明確な説明を避けた。
この問題は、小川敏夫氏(民主)が指摘した。政治資金収支報告書によると、05年に計上された光熱水費が約507万円だったとして、「議員会館は水道も電気も暖房も無償。不正計上だと思われても仕方ない」と追及した。
松岡氏は、同団体の事務所を議員会館にしか置いていないことを認めたうえで、「水道は『何とか還元水』とかいうものを付けている。暖房なりなんなり、別途そういうものも含まれている。必要な範囲で、確認したものがあれば答える」と述べるにとどまった。
収支報告書によると、同団体は、01年に約659万円、02年に約779万円、03年に約416万円、04年に約518万円をそれぞれ計上している。
光熱水費は政治資金規正法施行規則で、事務所費とともに経常経費として扱われ、領収書の添付は不要。同団体は05年、事務所費としても3359万円を計上している。
民主党は今後、事務所が複数ある伊吹文部科学相とは切り離し、松岡氏の追及を強める構えだ。
ある自民党幹部は「かばいきれない。複数の事務所の費用をまとめて計上していると思っていた」と話した。
(asahi.com)
日刊ゲンダイ本紙が直撃 松岡農水相疑惑
5日の衆院予算委で事務所費問題を追及された松岡利勝農水相。05年に計上した507万円の光熱水費を問われ、「ナントカ還元水(浄水器?)とか、暖房も含まれている」と説明した。ではと、本当に還元水器が事務所に設置されているのか直撃してみた。すると、水道の蛇口には浄水器のカケラもない。「どうしてないんですか?」とただすと、秘書は「忙しいんだから帰れ」と声を張り上げた……。