いやはや、5日朝のニュースにはビックル一気飲みした。
書くヒマがないので若干のメモだけ書いておく。
◆今回のミサイル騒動で一番利益を得そうなのは安倍晋三だ。マスコミが視聴者の感情を煽れば煽るほど、安倍にとっては好都合な状況が形成されていくだろう。
◆そして、平和主義の風潮が後退して行くことになりかねない。
もともと平和主義的な思想や風潮というのは、緊張が高まる前に衝突する可能性を防ぐという予防的な発想なのだが、緊張関係が高まれば高まるほど使いこなすのが難しくなっていく。
◆北朝鮮のミサイルが着弾したところを延長するとだいたい北海道の日本海側の辺りになる。確かに、北海道の日本海側は攻撃するのに適したところかもしれない。脅しをかけるには、周辺の方が良い面があるが、北海道はまさに日本の周辺地域だし。
◆北海道のどこがやばいかと言うのを考えたとき、とりあえず一番やばいのは
泊原発だろう。原発を爆発させれば核を使わずに核攻撃のダメージを与えられるんだから。
札幌みたいに人口密度が高いところも狙いどころとしてはコストパフォーマンスが良さそうだ。あとは自衛隊がいて空港がある
千歳か。そして日本海に出られる港がある
函館と小樽。特に小樽は、ここ数年で何度も米軍の軍艦が入っているから、狙われる可能性はそうでない場合と比べるとかなり高くなってると見るべきだろう。
そもそも5日に米空母キティホークが出港したばかりだ。つまり、北朝鮮がミサイルを発射したときには、まだ小樽港にアメリカの空母がいたわけだ。
◆今回の事件は、後々改憲派を勢いづかせるだろうが、
軍隊があってもミサイルは基本的に防げない(MDだって現状では役に立たない)ってことは、まず、言っておく必要があるだろう。
それから、
憲法の平和主義が政府を縛っているからこそ、性急に軍事力を行使することはできず、今現在も日本政府は国連や外交のルートをフルに使っているだろうし、外交に訴えざるを得ないってことも覚えておくべきだろう。
これに苛立つ人もいるかもしれないが、
限界まで外交的あるいは非暴力的なやり方を模索するということ自体、常識的客観的に考えれば極めてまっとうだってことには大抵の人は同意するのではないか?
安易な武力行使を戒めているからこそ、政府はわざわざ苦労して正しい道を行かなければいけないのであって、安易に武力行使ができてしまうようなら、「小泉とエルヴィスの家に行った大統領を擁する国」のように「先制攻撃をして(道義的にも、財政的にも、安全保障的にも)泥沼」みたいなアホなことになりかねない、ってことは銘記されるべきだろう。
(特にマスコミに煽られず)冷静に事態を観察・分析すること。今、一般人に必要なのはそうした姿勢である。そして、マスコミは儲けや視聴率を狙って、人々を煽らないことだ。

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