2018/7/30
北海道 礼文 アイナメ 釣行記 7月28日・29日 投げ釣り
北海道礼文 アイナメ 釣行記 7月28日・29日 大潮
6月初め、「7月末北海道出張」という話が、突然、舞い込んできました。
いつもなら、遠方出張は、原則拒否するといいますか、ほかの方に丁重にお譲りするのが、今までのゆうたろうの通例でしたが、何気なく出張先をパソコンで叩いていて、ふと頭の中に、あるひらめきが・・・ということで、何故か珍しく北海道出張を快諾・・・もちろん、休暇と抱き合わせでしたが・・・何か?(笑)
そして、いったん決まると拙い頭脳を駆使し、パソコンを打ち続けて、通常の半額以下で大阪・羽田・稚内の航空券を予約購入。あわせて、礼文島の安い民宿も確保・・・
狙いは、45cm以上のカレイ、アイナメ・・・
この時点では、時期的にカレイは無理でも45cmUPのアイナメの1匹や2匹は、簡単に・・・うまくいけば、デカアイナメの数釣りで、満願達成も・・・あわせて、鉄板のホッケを釣って1魚種UPと、いつもの妄想をめいいっぱい膨らまし、バラ色の釣行をひとり描いてにんまりしておりましたが・・・
釣行日が近づき、予約確認のため民宿の親父さんに電話を入れると・・・
カレイもホッケも、時期的にはもう終わってる。釣るならもっと早い時期に・・・
え?・・・
アイナメか〜!?・・・最近は、あんまり大きいのを釣った話を聞かないな・・・
え?・・・
9月になればサケが湾内で釣れる・・・
はあ〜
電話口で話を聞いていたゆうたろうの声がだんだん小さくなって・・・
最後は、よろしくお願いいたしますと、か細く言うのが精いっぱい・・・
が〜ん・・・
時期的にもう遅い!?・・・
鉄板のホッケがもう終わっている!?・・・
大きいアイナメが釣れない!?・・・
そんなこと聞いていないし〜・・・と動揺しまくっても後の祭り!?
頭の中では、高く積みあがっていたアイナメ、ホッケが・・・
ガラガラと大きな音を立てて総崩れ・・・
よくよく考えてみれば、諸先輩方が、北海道に釣行するのは5月〜7月初旬頃・・・夏休み期間の7月下旬〜8月に北海道へ大物釣りに行ったという話をあまり聞いたことがありません。
ということは・・・やっぱり時期外れ・・・そうゆうことか〜と改めて納得。前後を顧みず、北海道と聞いただけで舞い上がり、行きさえすれば釣れると出張を引き受けた自分のあほさ加減にガックリ!??
といっても、今更、出張をキャンセルしたり、日程を釣りに合わせて変更するなどできるはずもなく、ま、自業自得ということで納得。釣果的には完全にあきらめ気分ですが、めったにない機会ですので、釣れても釣れなくても、釣行プランを予定どおり実行に移すことにして、釣行当日を迎えます。
釣り道具一式と着替えは、事前にヤ○ト便で送っておりますので、当日は、スーツ姿でキロ買いのエサの入ったクーラーをもって、伊丹を出発。羽田経由で、稚内に到着し、予定どおり2時半のフェリーに乗り換えて目的地礼文島に着いたのが、夕方の4時半。



到着するなり、まず、エサの無事を確認し(笑)、その日は礼文温泉に入って、民宿の豪華ウニ皿とタコしゃぶメインの食事を存分に堪能し、夜釣りもせずに早めの就寝。
というのも、北の夜明けは早く、この時期で日の出が4時15分、ということは3時半過ぎには明るくなり始めるはずで、夜釣りをやっていると寝る間がなくなります。年齢を考え、残された仕事のことを考えると体力を温存し、昼の釣りに集中することがベストと判断。その代わり、起床は早めの2時半で、北海道初日の釣りを開始します。
◆ 礼文釣行一日目 ◆
ポイントは、どうせあまり釣れないならどこで釣っても一緒、あまり無理することもないかと、宿から歩いて5分の超〜らくちんの香深港を選択し、特にポイントを知っているわけでもありませんので、適当に釣りやすそうなところで釣り座を構えます。エサだけはたっぷりありますので、贅沢にアオイソメを房掛けで第1投。
このころになると、豊かな想像力の持ち主ゆうたろう・・・民宿の親父さんから受けたショックもどこえやら・・・いくら時期外れで、釣れないといわれてもやっぱり北海道!粘って釣れば居残りのアイナメの45cm一匹1号UPぐらいは・・・と何の根拠もなく釣れる気満々・・・
ところがここから予想外の事態が・・・
一本目の竿を投入。糸ふけをとって仕掛けを落ち着かせようとすると途端にコ、コ、ココンと魚信が手元に伝わります。早速お魚さんのアタリです。反射的に軽く合わせて巻き上げると上がってきたのは、北海道で通称、ガヤと呼ばれるエゾメバル、大きさは20cmほど。
このお魚、カサゴと一緒で、大きな口を大きく開けて上がってきますので、浮き上がるまでは、なかなかの重量感で、お!これは!?と思わせる紛らわしい手応えです。
型物ではないものの、早速、お魚さんの登場で、気分は上々と最初は思っていたのですが、実はこれが、とてつもない厄介者・・・投げると即アタリで、釣れてきますので次の竿を出す間がありません。しかも、どこに投げても食いついてくるばかりか、釣り上げて海にお帰り願うと・・・弱って浮いているガヤめがけて、なん十羽というウミネコがわ〜と集まってきて、道糸に絡みそうに・・・釣りになりません。
仕方なく、とった対応が、すべての竿を出し終えるまで、小さいアタリはとりあえず無視。そして、釣れてしまったガヤは、針掛かりの良い元気なガヤを除いて、すべてレジ袋で保管・・・結果、今回の北海道釣行中に、ガヤでずっしりと重いレジ袋を5回ほど遠いところに処分しに行きました。もちろん、すべて、大量のウミネコたちがあっという間に処理してくれましたが・・・(笑)
ということで、ガヤ(エゾメバル)との戦いが今回の北海道釣行の最大の試練・・・(笑)
コンコン、クイッ、ズッシリ・・・エゾメバルでガックリ・・・の連発で、3時間!?ほんと、ガヤしか釣れません。いくら北海道とはいえ、時期外れでかつこれでは、やっぱりダメか〜

青い海に青い空、利尻富士もきれいに見えて、天候とロケイションはほんと最高なんやけどな〜、ま、こんなもんか〜と思いつつボーッと竿先を見ていると右側の竿に小さなアタリが・・・
また、ガヤです!?
ほんとうっとうしいなと見ていると・・・
次の瞬間、竿先が、一気に大きく抑え込まれて竿尻が浮き上がります。全く予想すらしていなかった事態に、一瞬あわてたものの、間一髪、なんとか竿尻を押さえて、やり取りを始めると今までにないズッシリとした重量感と頭を振る感触が・・・間違いなく大物の感触です。
いったい何がと必死の形相で海面を見つめていると現れたのは、狙いのアイナメ。しかも、で、でかい!あまりの大きさに、ドキドキで、さすがのゆうたろうも抜きあげる勇気もなく慎重にタモ入れを試みるのですが、自分は冷静と思っていても勝手に手が震えて(笑)なかなかタモ入れがうまくいきません。それでも4回目か5回目に何とか無事タモに収まったお魚を抜きあげてほ〜っと一息。メジャーを当てると実寸で50cmを超えるアイナメ・・・初めて見る巨大なアイナメにしばらく声もありませんでした。

過去、鳥取で、45cmUPのやせたアイナメを釣ったのが自己記録のゆうたろう、突然乱入してきた巨大アイナメにとにかくびっくり・・・しかも、45cmUPのアイナメ一匹で、1号UPを何とかという期待をあっさりと裏切ったばかりか、50cmUPで、よりむつかしいDランクを埋める一匹に、ほんと興奮が収まりません。
いや〜さすが、やっぱり北海道礼文、時期外れで釣れないといっても、何の変哲もない港の波止でこんなんが釣れるんや!礼文は景色も海も最高や!?と先ほどまで、礼文の海はガヤしかおらんのかいとぼろくそに言っていたのはどこへやらすっかり態度を一変、やっぱり釣りに行けるチャンスを逃さず行けるときには行っとかなあかんと自画自賛!?わけわかりません。
とりあえず、手早く写真を撮ると今回はお魚を持ち帰りませんので、閂にかかっていた針をはずし、そのままドボンと岸壁から放流。ゆっったりと深みに泳いでいく大きなアイナメをお見送りしました。
当然、一匹釣れれば、次もあると考えるのは、ごくごく当たり前のお話で、ゆうたろうはそこから一気に前のめり。でかアイナメを釣るぞとやる気満々で、その後、夕方4時まで、必死で竿を振り続けましたが、例のごとく、意気込むと釣れないのは世の常・・・結果は、OOHAZURE・・・
3度ほど、竿尻が浮くアタリはあったものの一度目は、スカッ!で、針に乗らず、二度目は、根に潜られてラインブレイク、そして3度目は、納竿間際、これはと思わせる重量感とグイグイ竿を絞り込む手ごたえに、かなり期待したものの浮いてきたのは、残念ながら釣れたガヤを飲み込んだクロソイの44cm。口から見えている黒い線は、飲み込んだガヤの尾びれ。

ということで、結局、1日目は追加の号数UPはなく、夕方4時過ぎに納竿。民宿近くのうすきの湯にゆっくりと浸かってこの日もウニ皿メインの夕食をたらふく堪能し、早めの就寝。
そのほかの一日目の釣果は、
クロガシラカレイの41cm

アイナメの37cm
クロガシラカレイの37cm

クロガシラカレイの31cm

クロガシラカレイの36cm

クロガシラカレイの31cm

◆ 礼文釣行二日目 ◆
二日目も、起床は、やはり午前2時半。この日も天気は快晴で、文句なし。当初の計画では、二日目は超有名ポイントの船泊港での釣りを考えていたのですが・・・急な連絡が入り、仕事の都合で、納竿時間を当初予定していた夕方4時から午前10時に前倒ししなければならなくなりました。やむなく船泊釣行を断念。色々ポイントを迷った挙句、予想以上に一日目の疲れが残っていることもあって、情けない話ですが、昨日釣った超らくちんのずぼらポイントで、釣ることに・・・
いろいろ迷ってうろうろしている間にすっかり明るくなって、真っ青な利尻富士が今日もきれいに、海に浮かんでいます。

急いで竿をセットし第一投。釣り始めますが、やはりといいますか、今日もやっぱりどこへ投げてもガヤ、ガヤ、ガヤ・・・小さいアタリを拾っては投げ返すこの作業は、結構体に応えるんですよね〜
それでも、10時納竿予定ですので辛抱強く大きなアイナメを求めて投げ続けますが、釣り始めて4時間、5時間と経ってもアイナメはもちろん、昨日ぽつりぽつりと拾った、クロガシラカレイすらも全く反応しません。出てくるのは、ガヤばかりで、同じポイントにもかかわらず日によってこれだけ違うのか!?とほぼ、お手上げ状態で、どうにもなりません。
午前9時を回り、納竿時間が目前に迫ってきた頃、右方向に投げていた竿に変な動きが・・・ゆっくりとリズミカルに竿先が上下し始めます。一瞬期待しましたが、いつまでたってもその繰り返しですので、海藻かゴミが絡んだようで待望のアタリではありません。いつもなら、回収してごみをはずすのですが、残り時間わずかで、どうせもうすぐ撤収ということもあって、ずぼらをかましてそのまま放置することに・・・
撤収の時間を見計らい、掛かるのはゴミだけかと自嘲ぎみに上下する竿先をゆっくりと目で追いかけていると・・・何の前触れもなく一気に竿先が入って竿尻が浮きあがり、リールのハンドルが隣の竿に引っかかって止まりました。
あわてて駆け寄り、再度竿先が入ったところで竿を手で押さえてやり取りを開始すると竿を持つ手にずっしりとした重量感とゴンゴンと頭を振る感触が伝わってきます。一気に期待が高まりますが、昨日のクロソイも頭を振っていましたので、上がってくるまでは、まだ何が来たかわかりません。巻き取る手を緩めず期待をこめて海面を凝視しているとやがて現れたのは・・・
デ、デカ!
本命のアイナメです。
よっしゃ!よし!よし!よし!と何が良いんか自分でも意味不明の独り言を発しながら、横にずれてタモを引き寄せると慎重にタモ入れ開始。一度目は、目前で反転し潜られて失敗しますが、2回目で無事タモ入れ成功。抜きあげ、計測すると実寸で52cmのアイナメ。思わず利尻富士を仰ぎ見て万歳!・・・でした。(笑)

もちろん、この後は、何のドラマもなく予定どおり10時納竿終了。ということで、このアイナメがこの日の唯一の釣果となりました。まさに、幸運の一言!?
今回の礼文釣行、終わってみれば、当初の予想を覆して、50cmオーバーのアイナメ2匹で2号UPで、しかも、アイナメのDランク終了という夢のような結果で、僅か釣行1日半という制約(もちろん自業自得ですが・・・)とゆうたろうの実力からすれば、これ以上望むことができないくらい最高の釣行となりました。
そんな釣行が実現できたのも、拙いゆうたろうでも大きなアイナメを釣らせてくれる礼文のポテンシャルとその礼文島を開拓されてきた諸先輩の苦労があったればこそだと・・・
正直、今回釣行では、初めてということもあり、手探りで、現地に行ってみないとわからないことも多々あって、いろいろ苦労することもありましたが、それを支えていただいたのは、釣行前に穴が開くほど繰り返し読ませていただいた諸先輩のブログ記事であり、事前に頂いた何人かの先輩のアドバイスでした。
具体的なお名前は、差し控えますが、先達といいますか、先輩諸氏に、ここで改めて、深く感謝し、お礼申し上げます。
そして、北海道礼文島に乾杯!
以上で今回の礼文釣行記は終了ですが、今回釣行では、重要な話題がもう一つ。(笑)
2日間ともまれにみる晴天で、絶好の釣り日和に恵まれましたが、その分、日が昇るとこれでもかと日差しが降り注ぎ、予想だにしなかった暑さと強烈な日焼けに見舞われました。
もちろん帽子はかぶって偏光サングラスをしていたものの鼻の頭から顎にかけてと手・腕が、あっという間に日焼けで、気が付いて日焼け止めを塗り始めた時には、時すでに遅く、赤くなって見るも無残。北の国の紫外線の強さをこれでもかと実感させられることに・・・
結果、この後の仕事でも会う人会う人に赤くただれて皮がはがれ始めた無残な鼻を指さし笑われる始末で、その都度とても恥ずかしい思いを・・・
もちろん、仕事は、ちゃんと無事任務完了いたしましたが、何か・・・(笑)

にほんブログ村
8
6月初め、「7月末北海道出張」という話が、突然、舞い込んできました。
いつもなら、遠方出張は、原則拒否するといいますか、ほかの方に丁重にお譲りするのが、今までのゆうたろうの通例でしたが、何気なく出張先をパソコンで叩いていて、ふと頭の中に、あるひらめきが・・・ということで、何故か珍しく北海道出張を快諾・・・もちろん、休暇と抱き合わせでしたが・・・何か?(笑)
そして、いったん決まると拙い頭脳を駆使し、パソコンを打ち続けて、通常の半額以下で大阪・羽田・稚内の航空券を予約購入。あわせて、礼文島の安い民宿も確保・・・
狙いは、45cm以上のカレイ、アイナメ・・・
この時点では、時期的にカレイは無理でも45cmUPのアイナメの1匹や2匹は、簡単に・・・うまくいけば、デカアイナメの数釣りで、満願達成も・・・あわせて、鉄板のホッケを釣って1魚種UPと、いつもの妄想をめいいっぱい膨らまし、バラ色の釣行をひとり描いてにんまりしておりましたが・・・
釣行日が近づき、予約確認のため民宿の親父さんに電話を入れると・・・
カレイもホッケも、時期的にはもう終わってる。釣るならもっと早い時期に・・・
え?・・・
アイナメか〜!?・・・最近は、あんまり大きいのを釣った話を聞かないな・・・
え?・・・
9月になればサケが湾内で釣れる・・・
はあ〜
電話口で話を聞いていたゆうたろうの声がだんだん小さくなって・・・
最後は、よろしくお願いいたしますと、か細く言うのが精いっぱい・・・
が〜ん・・・
時期的にもう遅い!?・・・
鉄板のホッケがもう終わっている!?・・・
大きいアイナメが釣れない!?・・・
そんなこと聞いていないし〜・・・と動揺しまくっても後の祭り!?
頭の中では、高く積みあがっていたアイナメ、ホッケが・・・
ガラガラと大きな音を立てて総崩れ・・・
よくよく考えてみれば、諸先輩方が、北海道に釣行するのは5月〜7月初旬頃・・・夏休み期間の7月下旬〜8月に北海道へ大物釣りに行ったという話をあまり聞いたことがありません。
ということは・・・やっぱり時期外れ・・・そうゆうことか〜と改めて納得。前後を顧みず、北海道と聞いただけで舞い上がり、行きさえすれば釣れると出張を引き受けた自分のあほさ加減にガックリ!??
といっても、今更、出張をキャンセルしたり、日程を釣りに合わせて変更するなどできるはずもなく、ま、自業自得ということで納得。釣果的には完全にあきらめ気分ですが、めったにない機会ですので、釣れても釣れなくても、釣行プランを予定どおり実行に移すことにして、釣行当日を迎えます。
釣り道具一式と着替えは、事前にヤ○ト便で送っておりますので、当日は、スーツ姿でキロ買いのエサの入ったクーラーをもって、伊丹を出発。羽田経由で、稚内に到着し、予定どおり2時半のフェリーに乗り換えて目的地礼文島に着いたのが、夕方の4時半。



到着するなり、まず、エサの無事を確認し(笑)、その日は礼文温泉に入って、民宿の豪華ウニ皿とタコしゃぶメインの食事を存分に堪能し、夜釣りもせずに早めの就寝。
というのも、北の夜明けは早く、この時期で日の出が4時15分、ということは3時半過ぎには明るくなり始めるはずで、夜釣りをやっていると寝る間がなくなります。年齢を考え、残された仕事のことを考えると体力を温存し、昼の釣りに集中することがベストと判断。その代わり、起床は早めの2時半で、北海道初日の釣りを開始します。
◆ 礼文釣行一日目 ◆
ポイントは、どうせあまり釣れないならどこで釣っても一緒、あまり無理することもないかと、宿から歩いて5分の超〜らくちんの香深港を選択し、特にポイントを知っているわけでもありませんので、適当に釣りやすそうなところで釣り座を構えます。エサだけはたっぷりありますので、贅沢にアオイソメを房掛けで第1投。
このころになると、豊かな想像力の持ち主ゆうたろう・・・民宿の親父さんから受けたショックもどこえやら・・・いくら時期外れで、釣れないといわれてもやっぱり北海道!粘って釣れば居残りのアイナメの45cm一匹1号UPぐらいは・・・と何の根拠もなく釣れる気満々・・・
ところがここから予想外の事態が・・・
一本目の竿を投入。糸ふけをとって仕掛けを落ち着かせようとすると途端にコ、コ、ココンと魚信が手元に伝わります。早速お魚さんのアタリです。反射的に軽く合わせて巻き上げると上がってきたのは、北海道で通称、ガヤと呼ばれるエゾメバル、大きさは20cmほど。
このお魚、カサゴと一緒で、大きな口を大きく開けて上がってきますので、浮き上がるまでは、なかなかの重量感で、お!これは!?と思わせる紛らわしい手応えです。
型物ではないものの、早速、お魚さんの登場で、気分は上々と最初は思っていたのですが、実はこれが、とてつもない厄介者・・・投げると即アタリで、釣れてきますので次の竿を出す間がありません。しかも、どこに投げても食いついてくるばかりか、釣り上げて海にお帰り願うと・・・弱って浮いているガヤめがけて、なん十羽というウミネコがわ〜と集まってきて、道糸に絡みそうに・・・釣りになりません。
仕方なく、とった対応が、すべての竿を出し終えるまで、小さいアタリはとりあえず無視。そして、釣れてしまったガヤは、針掛かりの良い元気なガヤを除いて、すべてレジ袋で保管・・・結果、今回の北海道釣行中に、ガヤでずっしりと重いレジ袋を5回ほど遠いところに処分しに行きました。もちろん、すべて、大量のウミネコたちがあっという間に処理してくれましたが・・・(笑)
ということで、ガヤ(エゾメバル)との戦いが今回の北海道釣行の最大の試練・・・(笑)
コンコン、クイッ、ズッシリ・・・エゾメバルでガックリ・・・の連発で、3時間!?ほんと、ガヤしか釣れません。いくら北海道とはいえ、時期外れでかつこれでは、やっぱりダメか〜

青い海に青い空、利尻富士もきれいに見えて、天候とロケイションはほんと最高なんやけどな〜、ま、こんなもんか〜と思いつつボーッと竿先を見ていると右側の竿に小さなアタリが・・・
また、ガヤです!?
ほんとうっとうしいなと見ていると・・・
次の瞬間、竿先が、一気に大きく抑え込まれて竿尻が浮き上がります。全く予想すらしていなかった事態に、一瞬あわてたものの、間一髪、なんとか竿尻を押さえて、やり取りを始めると今までにないズッシリとした重量感と頭を振る感触が・・・間違いなく大物の感触です。
いったい何がと必死の形相で海面を見つめていると現れたのは、狙いのアイナメ。しかも、で、でかい!あまりの大きさに、ドキドキで、さすがのゆうたろうも抜きあげる勇気もなく慎重にタモ入れを試みるのですが、自分は冷静と思っていても勝手に手が震えて(笑)なかなかタモ入れがうまくいきません。それでも4回目か5回目に何とか無事タモに収まったお魚を抜きあげてほ〜っと一息。メジャーを当てると実寸で50cmを超えるアイナメ・・・初めて見る巨大なアイナメにしばらく声もありませんでした。

過去、鳥取で、45cmUPのやせたアイナメを釣ったのが自己記録のゆうたろう、突然乱入してきた巨大アイナメにとにかくびっくり・・・しかも、45cmUPのアイナメ一匹で、1号UPを何とかという期待をあっさりと裏切ったばかりか、50cmUPで、よりむつかしいDランクを埋める一匹に、ほんと興奮が収まりません。
いや〜さすが、やっぱり北海道礼文、時期外れで釣れないといっても、何の変哲もない港の波止でこんなんが釣れるんや!礼文は景色も海も最高や!?と先ほどまで、礼文の海はガヤしかおらんのかいとぼろくそに言っていたのはどこへやらすっかり態度を一変、やっぱり釣りに行けるチャンスを逃さず行けるときには行っとかなあかんと自画自賛!?わけわかりません。
とりあえず、手早く写真を撮ると今回はお魚を持ち帰りませんので、閂にかかっていた針をはずし、そのままドボンと岸壁から放流。ゆっったりと深みに泳いでいく大きなアイナメをお見送りしました。
当然、一匹釣れれば、次もあると考えるのは、ごくごく当たり前のお話で、ゆうたろうはそこから一気に前のめり。でかアイナメを釣るぞとやる気満々で、その後、夕方4時まで、必死で竿を振り続けましたが、例のごとく、意気込むと釣れないのは世の常・・・結果は、OOHAZURE・・・
3度ほど、竿尻が浮くアタリはあったものの一度目は、スカッ!で、針に乗らず、二度目は、根に潜られてラインブレイク、そして3度目は、納竿間際、これはと思わせる重量感とグイグイ竿を絞り込む手ごたえに、かなり期待したものの浮いてきたのは、残念ながら釣れたガヤを飲み込んだクロソイの44cm。口から見えている黒い線は、飲み込んだガヤの尾びれ。

ということで、結局、1日目は追加の号数UPはなく、夕方4時過ぎに納竿。民宿近くのうすきの湯にゆっくりと浸かってこの日もウニ皿メインの夕食をたらふく堪能し、早めの就寝。
そのほかの一日目の釣果は、
クロガシラカレイの41cm

アイナメの37cm

クロガシラカレイの37cm

クロガシラカレイの31cm

クロガシラカレイの36cm

クロガシラカレイの31cm

◆ 礼文釣行二日目 ◆
二日目も、起床は、やはり午前2時半。この日も天気は快晴で、文句なし。当初の計画では、二日目は超有名ポイントの船泊港での釣りを考えていたのですが・・・急な連絡が入り、仕事の都合で、納竿時間を当初予定していた夕方4時から午前10時に前倒ししなければならなくなりました。やむなく船泊釣行を断念。色々ポイントを迷った挙句、予想以上に一日目の疲れが残っていることもあって、情けない話ですが、昨日釣った超らくちんのずぼらポイントで、釣ることに・・・
いろいろ迷ってうろうろしている間にすっかり明るくなって、真っ青な利尻富士が今日もきれいに、海に浮かんでいます。

急いで竿をセットし第一投。釣り始めますが、やはりといいますか、今日もやっぱりどこへ投げてもガヤ、ガヤ、ガヤ・・・小さいアタリを拾っては投げ返すこの作業は、結構体に応えるんですよね〜
それでも、10時納竿予定ですので辛抱強く大きなアイナメを求めて投げ続けますが、釣り始めて4時間、5時間と経ってもアイナメはもちろん、昨日ぽつりぽつりと拾った、クロガシラカレイすらも全く反応しません。出てくるのは、ガヤばかりで、同じポイントにもかかわらず日によってこれだけ違うのか!?とほぼ、お手上げ状態で、どうにもなりません。
午前9時を回り、納竿時間が目前に迫ってきた頃、右方向に投げていた竿に変な動きが・・・ゆっくりとリズミカルに竿先が上下し始めます。一瞬期待しましたが、いつまでたってもその繰り返しですので、海藻かゴミが絡んだようで待望のアタリではありません。いつもなら、回収してごみをはずすのですが、残り時間わずかで、どうせもうすぐ撤収ということもあって、ずぼらをかましてそのまま放置することに・・・
撤収の時間を見計らい、掛かるのはゴミだけかと自嘲ぎみに上下する竿先をゆっくりと目で追いかけていると・・・何の前触れもなく一気に竿先が入って竿尻が浮きあがり、リールのハンドルが隣の竿に引っかかって止まりました。
あわてて駆け寄り、再度竿先が入ったところで竿を手で押さえてやり取りを開始すると竿を持つ手にずっしりとした重量感とゴンゴンと頭を振る感触が伝わってきます。一気に期待が高まりますが、昨日のクロソイも頭を振っていましたので、上がってくるまでは、まだ何が来たかわかりません。巻き取る手を緩めず期待をこめて海面を凝視しているとやがて現れたのは・・・
デ、デカ!
本命のアイナメです。
よっしゃ!よし!よし!よし!と何が良いんか自分でも意味不明の独り言を発しながら、横にずれてタモを引き寄せると慎重にタモ入れ開始。一度目は、目前で反転し潜られて失敗しますが、2回目で無事タモ入れ成功。抜きあげ、計測すると実寸で52cmのアイナメ。思わず利尻富士を仰ぎ見て万歳!・・・でした。(笑)

もちろん、この後は、何のドラマもなく予定どおり10時納竿終了。ということで、このアイナメがこの日の唯一の釣果となりました。まさに、幸運の一言!?
今回の礼文釣行、終わってみれば、当初の予想を覆して、50cmオーバーのアイナメ2匹で2号UPで、しかも、アイナメのDランク終了という夢のような結果で、僅か釣行1日半という制約(もちろん自業自得ですが・・・)とゆうたろうの実力からすれば、これ以上望むことができないくらい最高の釣行となりました。
そんな釣行が実現できたのも、拙いゆうたろうでも大きなアイナメを釣らせてくれる礼文のポテンシャルとその礼文島を開拓されてきた諸先輩の苦労があったればこそだと・・・
正直、今回釣行では、初めてということもあり、手探りで、現地に行ってみないとわからないことも多々あって、いろいろ苦労することもありましたが、それを支えていただいたのは、釣行前に穴が開くほど繰り返し読ませていただいた諸先輩のブログ記事であり、事前に頂いた何人かの先輩のアドバイスでした。
具体的なお名前は、差し控えますが、先達といいますか、先輩諸氏に、ここで改めて、深く感謝し、お礼申し上げます。
そして、北海道礼文島に乾杯!
以上で今回の礼文釣行記は終了ですが、今回釣行では、重要な話題がもう一つ。(笑)
2日間ともまれにみる晴天で、絶好の釣り日和に恵まれましたが、その分、日が昇るとこれでもかと日差しが降り注ぎ、予想だにしなかった暑さと強烈な日焼けに見舞われました。
もちろん帽子はかぶって偏光サングラスをしていたものの鼻の頭から顎にかけてと手・腕が、あっという間に日焼けで、気が付いて日焼け止めを塗り始めた時には、時すでに遅く、赤くなって見るも無残。北の国の紫外線の強さをこれでもかと実感させられることに・・・
結果、この後の仕事でも会う人会う人に赤くただれて皮がはがれ始めた無残な鼻を指さし笑われる始末で、その都度とても恥ずかしい思いを・・・
もちろん、仕事は、ちゃんと無事任務完了いたしましたが、何か・・・(笑)

にほんブログ村
