本屋の裏庭

★ことはの王子様（１）（渡辺純子／芳文社）

⇒いやー、なんつうか全然「まゆかのダーリン！」の外伝じゃネエ（笑）。むしろ本領発揮。元職健在（爆）。そういや元職代表作も「ご主人様っ」って叫んでたっけ（爆・爆）。

しかしメイドでショタで巨乳で幼なじみで百合で、ひょっとしてこれ、「まゆかのダーリン」より売れるんじゃネエか（笑）。


★ワンダフルデイズ（１）（荒井チェリー／芳文社）

⇒「みお」と「ゆか」の月２本立てで進んでる姉妹モノ（兄貴無視かよ）よりも先に出てしまうきららクオリティ。しかも「みおゆか」終わってるしorz
まあこちらも連載時には正直空気に近い感触だったけど、まとめて読んだらあらいい感じ。雑誌掲載時に１回１回が面白くても、まとめてしまうと（特に定番ギャグものだったりすると）微妙感漂ってしまう場合があるからなあ。これは成功してる気がする。


つか、この２つが単行本になったから、もうＭＡＸ買うの止めてもいいな。うん。

★長い長いさんぽ（須藤真澄／エンターブレイン）

⇒ますび（須藤真澄）さんの愛猫、ゆずが亡くなって１年。その最期の記録が、ようやく、ますびさんと同じくゆずを愛してやまなかった私たちの元に届きました。

実際に読むまでに「号泣」「大泣き」の文字をいくつも見ていたので、正直読むのが怖かったんです。今現在私自身、ちょっとダウン期間で弱ってるので、そんなん読んだらどうなっちゃうんだろうって。

でも、泣きませんでした。鼻の奥はツンとなったけど。

それはたぶん、ますびさんの足元に今でも寄り添ってるゆずの姿が見えたから。「心の中で」とかいう青臭い話じゃなく、たぶん自然に。ますびさんの家の中を今駆け回ってる「にい」と「とと」の姿を、体がある頃と違ってビビることもなく兄貴然としてながめてる様な、気がする。いやひょっとしたらしっぽの先がぶわってなってるかも知んないけど（笑）。

★スケッチブック（3）（小箱とたん／マッグガーデン）
★スケッチブック出張版（1）（小箱とたん／マッグガーデン）

⇒ＢＬＡＤＥコミックでの連載の方は一切見てないんで、ひさびさの『スケッチブック』という感じ。４コマ漫画愛好者の一番の堪えどころってのが、この「単行本待ち」であるな。窃ないことになることも多いが。

ンで。以前のスケッチブックは、学園ほのぼの不条理ネタの中に、叙情系の話が挿入されてたはずなんだが、それぞれが今回出た「通常ルート」と「出張版」とに分裂しちゃってる？融合してる感じが好きだったんだけど……。



★ＡＲＩＡ（8）（天野こずえ／マッグガーデン）

⇒いいですね。いつもどおり。いつまでも続くように見えるこの世界。

★ラディカル・ホスピタル（10）（ひらのあゆ／芳文社）

⇒ラディホスも10巻ということで、めでたいですね。芳作品では現役最長巻数？でしょうか。同じような巻数が出ていても、すでにその時点で青息吐息だった○○○○○○とは違って、１０巻を数えてもなおＴＯＰを走り続けていますし。尽きぬネタ、落ちぬクオリティ。なんでしょう、持ち上げまくってますが（笑）。

とりあえずひと回りということでしょうか、表紙は１巻のデザインを別角度から見たバージョン。人物紹介も主要メンバー総出演となっています（今までの巻は、医師陣はともかくナース連は数人ごと持ち回りだった）。裏表紙ネタじゃないけど、初見さんにもオススメ。

そのほかにも
★スーパーメイドちるみさん（5）（師走冬子／芳文社）
★夫婦な生活（8）（おーはしるい／芳文社）
も購入。
ちるみワールド、なまえマギラワシス。読まないとワカラン。お隣の田中さん、相変わらずテラカワイス。モエス。両作品とも堪能。

しかしお３方とも、本っっ当、お体だけには気をつけて欲しいス。特に白ピク！！太陽新聞ひと区切りついたんなら、新しい連載とか入れずにちょっと休めーーー！！見てるほうが心配だーーー！！

★吉野弘全詩集（青土社）

⇒出てるのを知ったのが去年の夏前、それから買おうか買うまいか悩んで悩んで半年間。公私とも余りいいことがなかった気がする自分への、せめてものお年玉代わりに、購入を決めた。

１０００頁余、１０，２９０円。ハードケースもついて、枕にも最適！！（ｵｲ
まあ枕は冗談にしても、いつも枕元に置いて、いつでも読むことが出来る。『夕焼け』の切なさも、『雪の日に』の寂寥感も、『祝婚歌』の穏やかさも。ああ。

もう自分の中に昔のような詩興が興ることはないのかもしれないけれど、自分の心の一部分を形作るものは、いつまでも忘れずにいようと思う。