
アコギターの早弾きは、ピックで弾くのが速いか、指弾きが速いか、学生の頃良く話題にしました。ギターの異種格闘技とも言えるセッション第一弾は、このビバルディ「四季」に端を発します。
クラシックギター界のプリンス
山下和仁とジャズ界の大御所ギタリスト、
ラリーコリエルの異色対決です。これは25年以上も前に実現したデュオで、当時はビデオでしたけど息を飲んで見てました。結果は、山下のスーパー早弾きテクにコリエルが着いていけず、指弾きに軍配が上がりました。本来ジャズは五線譜に頼らないアドリブ重視の世界でして、この「四季」はあの
渡辺香津美が編曲監修した譜面に基づく楽曲。クラシック界の山下が優位なのは当然ですな。即興合戦ならコリエルでしょうけど、ソルフェージュを山下が果たして身につけているかどうかで勝負は分かれるでしょう。でもやはり山下のテクニックは半端じゃありません。
しかし、これでピックと指弾きの決着が着いたわけではなく、ほぼ時を同じくして忽然と現れた
ジャズのアルディメオラ、フラメンコのパコデルシア、更にはジプシー系のローゼンバーグトリオへと話題が続いていくわけです。ちなみに弾けませんけど私完全なテクニック志向です。

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