旭川市開業の井合先生のフッ素に関しての投稿記事の掲載です。
<<フッ素うがいで子供のむし歯0(ゼロ)をめざして!1>>
(2010年(平成22年)3月16日 あさひかわ新聞聞掲載)
健口(お口の中の健康)は全身の健康にとても関係があり、その土台と言っても良いでしょう。
「食べること」「話すこと」はもちろんですが、お口の中のバイ菌が糖尿病や心臓の病気、また誤嚥(誤って肺に飲み込むこと)性の肺炎を起こしたり、妊娠中のお母さんにも影響がありますよ。
また噛むことは、脳にも刺激を与え、介護や認知症などを遅らせることにもなります。
8020(ハチマルニイマル)運動という言葉をご存知の方も多いと思いますが、八十歳になっても二十本の歯が残っていると、ほぼ何でも食べられるということです。
北海道民は子供も高齢者も全国より歯が悪く、昨年六月、北海道は道民の健口の向上のため「8020推進条例」<
http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/honkaigi/28honkaigi/21-1t/kaigian.htm>を制定しました。
その具体的な一つとしてフッ素うがいの推進があります。四歳から十四歳の頃までの「フッ素うがい」は、将来の8020達成のためにもとっても大事なのです。
旭川市議会でも昨年十月、「小学校等におけるフッ化物、洗口を推進する決議*注1」を行いました。
幼稚園、保育所、小学校等で「フッ素うがい」をすることは、費用もかからず、皆んながむし歯予防を享受できます。
旭川歯科医師会は「フッ素うがい」の普及を社会的使命と考え、推進、協力して行きます。
市民の皆様のご理解をお願い致します。
次回はフッ素うがいの効果についてお話ししたいと思います。
文責/旭川歯科医師会副会長(公衆衛生担当)井合典郎
日本一の食の美味しさと、健口・健康のまち旭川をつくりましょう
注1: 小学校等におけるフッ化物洗口を推進する決議
食べることや話すことを生涯にわたり支える口腔の機能は、人が生きていく上で重要な役割を果たしている。近年、歯及び口腔の健康を保持することが、生活習慣病予防を初めとする全身の健康状態の維持増進、介護予防等に貢献することが明らかになってきている。
また、厚生労働省のフッ化物洗口ガイドラインによれば、フッ化物洗口は、4歳児から14歳までの期間に実施することが虫歯予防対策として最も大きな効果をもたらすとされている。
このため、道民の口腔機能の低下を防止し、8020運動の目標を達成するためには、歯の喪失の主な原因である虫歯を予防する必要があり、その有効な手段としてフッ化物の利用は重要である。
しかしながら、道民の歯及び口腔の健康に対する認知は十分でなく、歯科疾患有病率は全国平均に比較して高い状況が見られることから、生涯を通じた歯・口腔の健康づくりに関する対策を総合的かつ効果的に推進するため、北海道は「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例」を制定し、本条例の第11条に「学校等におけるフッ化物洗口の普及」を掲げている。
本市では平成7年から市内幼稚園、保育所においてフッ化物洗口が実施され、平成21年3月現在において、36の施設で実施されているが、これをさらに普及させるとともに、市内の小学校等での実施に向けた取り組みが望まれる。
よって、旭川市議会は、北海道において「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例」が制定されたことを踏まえ、関係者と十分協議の上、小学校等におけるフッ化物洗口の推進により、健康習慣行動を通じて子どもたちがみずからの健康を保持することへの理解を深め、生涯にわたる健康づくりの基礎となることを期するものである。
以上、決議する。
今回は井合先生の協力を得て、掲載しました。
(なお、リンク、注はマッキーがつけ加えたものです)
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http://www.denternet.jp/link.htm?prf=1&gun=13 >
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