旭川歯科医師会の木津先生(利尻開業)がマウスピースに関連して、北海道新聞の記事が載ったので紹介しておきましょう。
「マウスピース歯科医開発 利尻好評、利用広がる 2005/05/24 08:35
【利尻】宗谷管内利尻町の仙法志歯科診療所の歯科医木津武久さん(69)が手がけた沿岸漁業者用マウスピースの利用が広がっている。
磯舟から海中をのぞいて行うウニ漁などの際、箱メガネをくわえるため酷使される歯を保護する。(略)
プラスチック素材に熱を加え、利用者の歯型に合わせて作る。波で箱メガネを揺さぶられても、口でくわえる部分が動かず異物感も少ないよう、歯の矯正用マウスピースに比べ、硬い材質で厚さ○・五ミリと薄くしたのが特徴。一九九四年に実用化にこぎつけ、今では三十人ほどの漁師が装着している。
価格は保険適用の場合で個人負担金は五千円から一万円程度。(←筆者注1)
木津さんは「傷んだ歯を補強するだけでなく、丈夫な歯を守るためにも若い人に使ってほしい」と呼びかけている。(略)」
マウスピースとマウスガードとの表現は異なるが、いすれも歯を保護する装置に違いない。
固いプラスチックで0.5mmの厚さ素材にしたのが今回の特徴であるらしい。箱メガネは歯を酷使する、また歯がないと使用できない。いずれにしても利尻の漁師の生活がかかっているのだ。
住民の生活に密着して開業している木津先生だからできることです。
注1=なお、基本は保険外あつかいですが、以下の場合は適用もあるとのことです。
(なお、漁師の口腔内の状況から歯軋りによう磨耗症と認められた場合とか顎関節症の疑いがもたれる場合は保険適用の対処法としてのスプリントやアクチベーター式装置使用となり、これもガラス箱から歯や口腔災害の防止装置ともなりますので、主治医の診断により保険適用となる場合もあり得ます。)
今度症例写真が手に入れば掲載したいな〜。
と思ったら木津先生のHPに概要掲載していました。
URL
http://www.aurora-net.or.jp/~dns02708/

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