今週の
R25に載ってた深夜番組紹介欄にふと、目をひくタイトルが。
70年代後半〜80年代前半を髣髴させる懐かしき色合いの戦隊ヒーローアニメ的画風に、銀河万丈扮する総司令官『博士』の命を受け、世の中にはびこるあらゆる謎に立ち向かう、その名も『
ダイバスター』。
漢字を当てるとしたら、フジテレビってことで、『台場星』。
あらゆる角度からのツッコミどころ満載なこの番組、必見です。
まず第一に、全体としてヌルい構造です。コンドルのジョーがいないだけの、小市民マインドが浸透しすぎたガッチャマンといった感じの隊員たちです。両手にフライドチキン(っぽい肉)をいつまでも食い続けてるおっさん型イエロー的配置の マルさん がさらにいい感じです。ヒゲの剃り跡が保毛尾田保毛男、という造りこみが、通にはたまらないところです。
第二に、疑問を解決するために活躍するダイバスター隊員たちですが、では、だれの疑問をどの程度解決なのかというと、昨今、トリビアブームにより、重要ではないことへの深い知識量がある種ステータスとなっているのに対し、それに真っ向から立ち向かう姿勢として、あくまで調査員本人たちがとりあえず満足したからいいや的なところで調査終了。なんとも中途半端なところで切られてしまいますが、最近微妙にうっとおしくなってきた深すぎるムダ知識へのアンチテーゼとしての地位が確立されており、見終わった後に爽快感さえあります。
第3に、ゆりっぺ(紅一点)が後姿で走るとミニスカートがゆれてパンツ丸見えってところです。いままでの非実写戦隊ヒーローものとしては掟破りです。70年代後半における当時の社会通念上、ヒーローものに ゑロ という図式は、葬式会場での単独大笑いと同じくらいタブー視されていたにもかかわらず、そういう小さなところから笑いのエッセンスを探してくるところがポイント高いです。
※ちなみに実写版の戦隊ヒーローだと、20年ぐらいまえからパンチラは解禁されたようで、女子隊員はミニスカートがグローバルスタンダードです。
そして最後に、非実写戦隊ヒーロー番組の観劇の際に、もっとも発してはならない疑問かつそれこそがある意味視聴者の長年にわたる真の疑問ともいうべき、
「何故、博士自身は出動なさらないのですか!」
という命題。この人類永遠の問いかけに対して「博士になったときに考えろ!」とグーで殴り返してきた博士とその回答。
などなど、いろいろありますが、これはもう、実際に観て感じてもらうほかありません。
土曜26:15オンエア。まちがいなくハマります。

0