「やい、イエロー。テメぇはカレー食ってるだけでチームのお荷物なんだよ!」
…と、レッドから言われたカレー大好きイエローは、あわれゴレンジャーからリストラ。
翌週の放送分から苦情が殺到。
イエローがいないとなごまない
なんか、残った4人の仕事量が増えて大変そうだ
殺伐としている
流れが事務的だ
カレーが売れない
等々。
そこで、リストラに踏み切った放送作家がこれを考えてみる。
そうかぁ、イエローの役目は、悪者との戦いでの活躍ではなくて、
カレー食ってることそのものだったのかぁー
と。
***
考えてみれば、全員レッド、という戦隊モノは、なんか暑苦しい。というか息苦しい。
全部が全部、熱血漢で猪突猛進でリーダーシップを発揮されたら、それこそまとまりがない。
5人揃ったゴレンジャーなのか、レッド x 5 なのかの違いですな。
悪者との戦いのシーン *のみ* のゴレンジャーであれば、強いレッド5人のゴレンジャーのほうが各色揃ったゴレンジャーよりスムーズかつ効率的に勝てるでしょう。
でも、ゴレンジャーの面白さは、戦闘シーンだけなんですかね。
全員のび太だと社会は機能しないかもしれないけど、全員出来杉ってのはそれ以上にちっとも面白くないし気にもならない。
「仕事」という、目に見える部分だけで評価するリストラシステムでいえば、働きの悪い社員を置いておく合理的理由は見つからない。しかし、「目に見えない重要な役割=場の雰囲気を良くする」を考えに入れると、働かない社員もその部署には実は必要。
物理的には存在意義が見いだせないものでも、心理的には大いに意味がある。つまり、目に見える仕事か見えない働きかを分けずにその二つを考慮に入れての適材適所、というのが、本当に合理的な配置なのかな、と。
だから、そういう意味で、役目を与えられていない人間、というのはいないのか。
社会のゴミのような連中であっても、『ゴミ』という役割を与えられているからサ!
(この社会のゴミがいなければ、またはいなくなれば、他のやつが新たにゴミ役を引き受ける、てこと)
ということで
2:6:2 の法則。

0