
ダクトを80mm,70mm,60mmと切り出して特性を測りました。計算上はそれぞれ,80,85,90Hzとなるわけですが,果たして・・・

まずダクトが効いているか確認。ダクト上6cmくらいにマイクを置きました。

サインスウィープによる特性

ホワイトノイズによる特性
ダクトの長さによる有意な差はないようです。試しにダクトなし(板厚12mm)でも見てみましたが,TQWTの特性と大差はありませんでした。また,ダクトを試しに100mmにまで伸ばしてみましたが,ダクトの特性にはあまり変化がありませんでした。
面白いことに,高域の特性(10kHzから上)が10dB近く上がっていりことです。音の切れや分解能が増したと感じたのはこのあたりかも知れません。
次いで,軸上1mの特性。部屋の影響は出ますが,どんな風にブレンドされるかの一例です。

こちらのダクトの長さによる変化は特に目立ちませんでした。80Hz〜100HZにかけてと,ホワイトノイズに400〜1kHzにかけて落ち込みが見られますが,さてなんでしょう。羽毛のジャケットとか背広とか音を吸収するものをたくさん置いてあるので,こうなのかも知れませんが,楽音を効いていては分かりません。ただし,駄耳です。
で,ダクトをどれにするか,あとは実際に楽音を聴いて判断します。
冨田勲の「惑星」などいろいろな音の成分があるもの聞き比べて,最終的に音圧感が感じられる60mm(90Hz)にしました。
これから仕上げ工作の再開です。

今回使ったマイク。たぶん50HZから下はだめ。広域も10kくらいまでしか信頼性はないと思われます。


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