2013年8月の写真。阪堺電車の“モ707”の広告主、“舞昆のこうはら”さんのアベノ店は、阪堺電車の阿倍野電停のすぐ前にあるのだが、そこで“梅入り汐吹昆布”を一袋購入した際に頂戴した、“モ707”の写真が印刷されている“うちわ”である。マスコットキャラクターの名称がそこに記されている。拡大してみよう。
このキャラ、“おちゃわんマン”というのであった。左手に持ったごはん茶碗には椎茸と昆布をのせた大盛りのごはん、右手には箸、といういでたちで、お約束の空中飛翔用マントを着用している。おそらく、飢えているヒトを見かけたならば、地上に降りてきて、椎茸と昆布をのせたごはんを食べさせてあげるのだろう。それでも足りない場合には、自身の内面に盛ったごはんとその上の椎茸と昆布を食べさせる献身的ヒーローであるにちがいない。とはいえ、頬に貼りついた一粒の米粒から推測すれば、ごはんも椎茸も昆布もすべて自己消費にまわっていると考えられなくもないのだが、献身的ヒーローだって時には試食する場合もあるだろう、ということにしておく。最後に、
“阿倍野 0019” の写真の、電車“モ707”の前面のガラスの部分を拡大してみよう。
そこには“ワンマン”と記されている。広告主のマスコットキャラクターの名称の一部をさりげなく表示するという心配り、ぜひとも見習いたいものである。