2011年5月の写真。大阪府吹田市にある吹田市水道部の庁舎と泉浄水所のコンプレックスである。上の写真は正門前から撮影している。この写真から判断すれば、庁舎の裏に高架水槽が立っているように思われるかもしれないが、現実はそんなに甘いものではない。庁舎の裏手にまわってみるとどうなるかというと、こういうことになっている。
さらにそこから180度ほどまわってみると、こんなふうに見える。どの方角から撮影しても同じような写真になってしまうのである。
床下からタケノコが生えてきて、木造家屋の天井や屋根を突き破るという事象だったらある程度想像がつくのだが、床下から高架水槽が生えてきて鉄筋コンクリート製4階建の水道部庁舎を貫通するというのはいかがなものか。現地ではただひたすらあきれかえるばかりであったが、目が慣れてくると最初におぼえた違和感もやわらぎ、一定の調和さえ感じられるようになったのであった。というわけで、ここ吹田市では人類の進歩と調和が具体的にわかりやすく表現されていたのだった、ということにしておく。