2009年8月の写真。栃木県下都賀郡大平町の諏訪神社の本殿の奥に鎮座している物件である。
給水塔見聞録 の T.Y さんに教えていただいて、現地に行ってみた。物件の手前には高札が立っている。
その文面に曰く、
この水槽は昭和十八年株式会社日立製作所栃木工場がこの大平の地に操業を開始した際工場の工業用水供給のため建造されその後昭和四十年まで重要な役割を果した
当時を偲ぶ由緒ある建造物として爾今この水槽を永く保存するものである
昭和十八年といえばこれは軍需工場か、と軍事遺産筋のマニアのケがあったら色めき立つところかもしれないが、たしかにお肌のラフな仕上げは平時のものとは思われない。細長い木の板を縦に並べた型枠の跡が、表面にはっきりと残っている。