2005年4月の写真。給水塔愛好家にとっては、桜はあくまでも刺身のツマのごときものにすぎないのであるから、この写真も花の占める割合が大きすぎてよろしくない。なお、この物件は、山手線の高田馬場新大久保間の車窓から拝むことができるモノである。近くに寄って見ると、まだらの外壁がおそろしい怪奇物件なのであった。この給水塔のプレートには、名称は“戸山鋼筋住宅給水塔”、竣工は昭和25年10月、とある。昭和25年というと、西暦でいうたら1950年、朝鮮戦争のころですな。この年に生まれた人は今年55歳になる。定年退職にはまだちょっと間があるというところか。この給水塔は2001年にポンプが故障して退役してしまったようだ。