なんでこう不器用になっちまったかなぁ…
自分の歩んで行くべき目の前にある線路が、もうその上を通れないほどめちゃくちゃになってる…
線路は歪み、支える枕木はボロボロに朽ち果て、修復は不可能…
よく考えてみると…
自分の目の前にある、その荒れ果てた光景は、自分が作りあげたものだった。
通り過ぎてきた道だけでなく、これから自分が進むべき道までも、自分自身で破壊している…
人を傷つけ、人から傷つけられ、それでもくじけず生きて行くためには、厳重にバリケードを張り巡らし、自分の心を隔離するしかない。
生きていきながら揺れ動く感情と、自分自身を見失わないようにする感情の中での葛藤に、いつも身を置き、そして敗北してきた。
何も信じないことだけが、これからの自分を支えるものなのに、常に「人」との接点の中で、一つずつバリケードを壊されていく…
裏切りや扇動で成り立つこの世の中に身を置き、それに打ち勝つためには、人を信用せず、孤独にいることだと思う。
少なくとも、俺はそう生きていくと改めて思いを強固にした。
上っ面な生き方ほど楽なものはない。
俺はそれを選ぶ。
こんな俺にしてくれた神様に、今改めて感謝しようと思う。
俺は……俺だ。


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