昔の雑誌を引っ張り出して、仕事の合間を縫って隅々まで読んでいた。
『猫びより』♪
この雑誌を買うと、ほとんどが猫の可愛い写真を観て満足するだけで、エッセイや読者からの投稿欄とかは、全くと言っていい程読んでいなかった。
今日は改めて読んでみたけど、感動話しがたくさん載っていて、仕事中にも関わらず、涙がちょちょぎれちゃいました(;_;)
野生の動物は、自分で食べ物を探し、自分で子供を産み、自分で病気を治す…
人間とは大違いだ。
今やペットという呼び方は死語になりつつある。
もう『家族』だよね。
そうは言っても、犬や猫は人間よりも寿命が極端に短い…
その死に目を間の当たりにしなければならないことの方が多い。
家族の死…
俺も何度となく立ち会ってきた…
そこで、こんな話しを一つ…
「台東区にある鳥越神社のお祭の帰りにペットショップでシャム猫を見つけた。はじめ買わずに家に帰ったが、あの猫の『もしあなたが親切にしてくれなければ、私を守ってくれる人は誰もいない…』と訴えかけてくるような顔が忘れられない。そして次の日、その店に戻って猫を買った。
一般にシャム猫は寿命が短いというが、この猫は17年も生きた。平成7年(1995)に亡くなった時、少し不思議なことが起きたという。
猫はもう弱ってきていて、いよいよ最期が近いことが見てとれた。
しかし、その日、飼い主は、外で外食をする約束があった。
猫を置いて出かけるのはつらいことだった…
ドアから外へ出た時、部屋の中から何か倒れるような音がした。
飼い主は慌てて家の中に戻った。
そこでこんな様子を見た。
猫は自分の籠をよじ登り、外へ這い出して、そばに置いてあった水の容器をひっくり返していた。
飼い主は猫を抱き上げ、水に濡れた身体を乾かし、元の籠に入れた。
そこで猫は息を引き取った…
飼い主はあの時の事をこう言う。
『あの時、あの物音がしたのは、きっと彼女が、私を呼び戻したのだ。傍にいてもらい、最期を見守っていてほしかったのだ…』」
猫も人につくんだよね…


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