時代は今フサスグリだ。
花屋で見かけた奇妙な植物。
義理の父の誕生日に贈ったのだが、次の日バイト先にも飾ってあった。知人の方が持ってきたとのこと。更に、こないだテレビに出てた。との情報もあり。フサスグリムーブメント到来だ。
几帳面なビーズ細工のような実からなる房のフォルムはエロティックな宇宙だ。
鑑賞しがいのあるこの植物の実は、しかも食べられる!
食べるためにあるのではない。鑑賞してれば良いのだが、食べようと思えば食べられないことはない。食べたきゃ食べてもいいけど、って感じがたまらない。
ひとつの目的じゃ物足りない。彫刻なら見るだけでなく触りたい。芝居なら掛け声掛けたい。音楽なら踊りたい。飾る物なら実用性が欲しい。花屋の植物ならやっぱり食べたいんだ!
意図された目的以外に実用性があるってなんてすてきなことだろう。
このジャンルの物、みたいに言われているけど、実はこっちのジャンルにも片足かけてます。といったスタンスにたまらなく惹かれる。私は。
フサスグリは、食べるとすっぱい。凄いすっぱい。おいしいとかじゃない。
でも、「ワーキレイネ」なんてボーっと眺めながら、ポチッと摘む快感。すっぱい刺激。「ヤッパスッパイ!!」と手を引っ込めるほろ苦いほんの少しの後悔。
花屋で見かけたら是非。
しかも今だけ!皆が弱い期間限定商品だ。旬ってやつだ。

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