もうすこしで2011年も終わりですね。
今年は大変な年でしたね。
私たちの一生を変えてしまう出来事がありましたね。
あの日、私は生後8ヵ月の娘を抱っこして地下鉄に乗っていました。
電車が止まり、地下ホームに降りて、エレベーターに足を一歩踏み入れたとき、エレベーターの中の照明がパッと消えました。
「えっ!?」と思って振り返ると、ホームと電車がぐらんぐらんして見えて、揺れているんだ、とわかりました。すごい揺れてる…
その直後、激しい揺れを感じました。
地上に出るよう係員に促され、階段に急ぎました。
車内にいた乗客も降りてきました。
手すりにつかまっていても、振り落とされそうなくらい揺れていて、あ、これはただ事ではない。と思いました。
抱っこした娘の頭を守りながら、「大丈夫だからね、絶対大丈夫だからね。」と声に出して言い続け、必死で階段を上りました。
なんとか地上に出ると、地面に大勢の人が座っていました。
ビルの下には割れたガラスが散らばっていました。
何度かの余震で移動も出来ず、すぐ目の前の明治神宮に非難しました。
東京を直撃する地震がくるという噂、あれがとうとう来たんだと思いました。
うちはコンクリートで出来ていて、よく家族から「うちは地震が来ても崩れない」と聞いていたので、うちに生きて帰りさえすれば大丈夫、とにかく帰るんだ、と思いました。
しばらく待って、少し落ち着いたように感じたので、家に向けて出発しました。
娘は抱っこされてにこにこしていました。
途中出会った人々はいろんな情報をくれました。
大半は電話や電車の不通情報。大規模な地震らしいということ。
3時間ほど歩いて6時過ぎに家に着き、それからテレビで東北の様子を知りました。
その日のこと、そのことを考えると、いまでも胸が締め付けられ、涙が出ます。
夏には青森の親戚のうちに遊びに行きました。そのあと八戸の友人に会い、岩手の友人と会い、中尊寺に行き、日光、鬼怒川で温泉に入ったり、盛りだくさんの東北ツアーになりました。
娘は人一倍活発になり、骨折してギブスしました。まだ1歳なのに、親の不注意で反省しました。
秋には、高熱が何日も続き、心配で眠れない日が続きました。
一日に2度も救急車に乗ったり、40度の熱で深夜に救急病院に運んだりしました。
子供用すべり台を手に入れ、リビングが占領されました。
そして今日、新しい冷蔵庫が届きました。
私は私なりに、がんばってこの一年を生きました。
このブログに訪れてくださった皆さん、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

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