突然ですが、写真が私は大好きです。
上手いとか下手だとかはどうかわからないけれど、
後で自分が見返して楽しむために撮っています。
いい写真っていうのは、いつも「永遠になれ!」って思う時に撮れたり、
撮ってもらったりした時が多いです。
こんなことがありました。
今回、旅の最後のほうにマナウスで日本人の女の子旅人二人に出会いました。
彼女達は耳が聞こえない。
そのことはすぐにわかりました。
必要以上に気を使いどぎまぎしている私に積極的に
次の旅のルートや行き方などを紙に書いて聞いてきました。
彼女達は明るかった。
アメリカに住み学生プログラムを利用して働き、
そうして一生懸命貯めたお金でアマゾン旅行に来たそうです。
彼女達は活発的でエネルギーに満ち溢れていました。
ノートブックを巧みに使い、fecebookを知らない私を「遅れてるね〜。」
なんて文字で書かれてひやかされたりもしました。
そんな彼女達に関心した私はプチ案内役をかってでました。
「市場を見に行こう。」と。
クニちゃんも誘い、アウドフォリスボア市場へ。
アカリ(プレコ)のぶつ切りにされ卵が剥き出しになっている状態に
この娘たちはおおはしゃぎ。
市場のおっさん達も女の子にはサービスの良いこと。
みんなアマゾン河の魚を持ちあげて俺も撮れといってキャーキャー言って遊んでいる。
おっさん達もしゃべれないということはすぐわかっているみたいですが、
障害を持った人に特にやさしいブラジルの人達の
心優しきお国柄には何の問題もないようです。
日本に帰ってくると「危ないでしょう?」なんてよく聞かれますが、
実は本当に紳士的なんですよアマゾンって。
そんなこんなで楽しく
アルモッサ(昼食)も市場のはずれで食べることに。
ツクナレ(ピーコックバス)とジャラキー(カラープロキロダス)
のフリットを持って記念撮影。パチッ。
次の場所に旅立つお別れ前に、ノートで書きながら会話しているとき、
「そんなに重いハンデがあるのに自由な旅をするのってすごいね。」
なんて意味をこめて書いてみたんです。
すると、意外な答えが。
「聞こえない分、もっと世界を見てみたい気持ちがあるのかも。」
不意に込みあげてくる熱い目頭を抑え、この瞬間を忘れないようにとシャッターを切りました。
ノートを見て永遠になれと思うことはこれが最初で最後かも知れませんね。
叶えたい願い、叶えたい夢
信じ続けることが奇蹟を呼んで未来へと繋がっていく
今までもそうだったし、これからもそうだ。
素直な気持ちは誰にも譲れない。
旅人としてまたどこかの国で
君達には計り知れない力をもらいました。
ありがとう。