2008/12/30

夢を見続ける。
これは簡単なようで、とても難しいことだ。
夢に対して障害は常に立ちはだかる。
私は氏の言われるようにやってきた。
「少年の心で、大人の財布で歩きなさい。」
貧乏旅でもそれなりに金はかかる。使うべき所では使い、
常に少年の心で氏の教えに沿うように紳士にやってきたつもりだ。
開高健。
そんな憧れの人物の軌跡に触れた時の感動は忘れることができません。
モンゴル最果ての村で開高さんが立ち寄ったオオカミ猟師の遊牧民一家の鏡台にそれはありました。
「んっ?!」

「まさかあれは!!」

Kaikoって書いてある・・。
子供が張ったシールの横にひっそりとたたずむその“タイメンステッカー”
拝啓、開高先生。
こんなに遠く永い時間を経て私はあなたの旅路に逢いにきました。
理屈なんてどうでもいい。
私はあなたに、浪漫に逢いたかった。

チベット仏教色の強いモンゴルの一般的な家。

オーパ!に出ているオオカミ漁師の遺影。

その息子。とても気のいい人でした。

国から懸賞金の出るオオカミの毛皮。世界では絶滅しかかっているオオカミがここでは増えすぎて困っているのだ。

オオカミ猟師の奥さん。ご健在でした。

私は今、あなたと同じ道を歩み始めています。
死の一歩手前に行った時から心が軽くなりました。
あなたに恥ずかしくないような生き方はしているつもりです。

今年は死にかなり近づいた旅をした2008年。
その締め括りということで永らく公開しなかった私の生涯の宝物を写真でご紹介しましょう。
初めての南米旅「魑魅魍魎!南米牙魚狩り編」の
「終話。」で紹介したあのルアーです。
常見忠さんが開高さんのために造った「KING BITE」、
開高健さんが実際にアマゾンで投げ魚を釣り、
それを頂いた醍醐麻沙夫さんも投げて魚を釣った
いわば、みんなの魂が入った
幻のルアー!


この偉大な二人の小説家が実際に使用した日本釣り文学界的にも開高健ファン的にみても垂涎の逸品。
こんなに希少なものが私に手渡しで受け継がれた。
私にとっては魂を受け取ったも同然。
背負っているものが違います。
だから自分に負けるわけにはいかんのだ!!
2008年、色々あったが良い年でした。
来年も命を懸けるゼ!
☆BOMBA DA AGUA☆
投稿者:TERU