2008/6/21

827:スワッピング  

 マトリックスシリーズ第2段である「マトリックス・リローデッド」では、銃で撃たれ瀕死のトリニティに対して、キアヌ・リーブス演じる主人公ネオはハンドパワーよろしくトリニティの体内に手を差し込み、銃弾を取り除く。

 もちろん出血は収まり、傷は癒される。癒しの魔法をも使えるネオは当然猛烈なスピードで空をも飛べる。そのスピードは衝撃波で周囲のビルの窓が粉々に壊れるほどである。ちょっと破目を外し過ぎの感もなきにしはあらずであるが、まあ超絶的なSF映画であるから、仕方がないところ。

 今日はトリニティの体内に手を差し入れるネオのように、LINN LP-12の体内に手を差し入れる方が私のリスニングルームに来てくれた。その方は松浦さんである。トランポリンを外し、LP-12の体内に下から手を差し入れて何をしているかというと、三つあるLP-12のスプリングの調整である。ぐいっとつかんでひねるのである。ひねることによってスプリングのテンションを調整する。

 ショップの調整はやや硬めにするのが一般的。緩めにしたほうが音質面では有利ではあるが、そうなると針飛びが起きる可能性が高くなる。石井式リスニングルームの床は極めてリジットな構造となっている。なので一般的なテンションよりも緩めの設定にしても針飛びが起きないのである。

 そこでショップで調整済みではあるが、石井式リスニングルーム用にセッティングし直していただいたのである。単にテンションを緩めるだけでなく、三つのスプリングのテンションを等しくする必要もあり、これは相当な経験がないと事実上調整不可能。

 緩めのテンションに調整し直し、三つのスプリングのバランスも整い、いざ音だし。一聴して、SNが良くなり、低音の佇まいもより自然な質感に変化したことが分かる。

 「やはり、スプリングの調整がLP-12の肝か・・・」と内心感心していたら、松浦さんが「カートリッジを替えてみましょう」との提案を・・・そこで、XERXES 20のARTEMIZに装着されているHELIKONをLP-12のEKOSに移植することになった。

 HELIKON>EKOS>LP-12というラインナップ。早く試せばよかったのであるが、カートリッジ交換の細かな手作業を思って二の足を踏んでいたのである。が、やってみると以外に簡単であった。

 さて、肝心なのはその音である。ZYXには中庸な音の整いの良さの魅力があるが、HELIKONのほうが情報量では一歩上を行くようである。提供される音情報が一回り多くなり音色変化もダイナミック。

 「なるほど・・・」うなずかざる得ない。一旦は試そうと思っていたスワッピング・・・結構はまりそうである。



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