2007/12/16

640:木綿の風合い  

 家を建てるということは、人生の一大事業である。普通の人は人生のうちで1回ないしは2回程度しか経験しないことである。この家を建てたのは11年前、私が33歳の時であった。間取りを決めたり、床材や壁紙をどうするか、お風呂やトイレの色、カーテンはどうするのか・・・いろいろと悩み、妻と話し合い、時には意見が合わずいがみ合ったりしながらどうにかこうにか完成した。それが11年前の12月のことであった。今思うとその頃のことがなつかしく思い起こされる。

 しかし、その頃はオーディオの「オ」の字もなかった。当然オーディオ専用ルームを作るなんてことは微塵も思い浮かばなかった。悪性のウィルスに犯されたかのように、昨年から急にオーディオの病にかかってしまった。その結果として、既存の応接間をリフームすることによりオーディオ専用ルームを作るまでになってしまった。新築時に既に感染していればよかった、と思ったことは一度や二度ではなかった。

 そういう意味において誠に賢明な決断を下されたKENJIさんのお宅に今日はお邪魔させていただいた。家の新築にあわせてオーディオ専用ルームを石井式で作られたのである。新築時に専用ルームを作るのがコスト的にもベストだし、何より家族の賛同も得られやすい。

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 部屋の広さは8畳程、我が家のリスニングルームとさほど変わらない広さである。反射面はシナ合板を使い、そのうえにうっすらと塗装されていてとても良い雰囲気に仕上がっている。吸音面のクロスは反射面の色合いとほぼ同じ色のものを使われているので落ち着いた感じを受ける。我が家と同様、床面を下げる手法で天井高を稼ぎ、3m近くあるようだ。

 まず目に付くのが真っ黒なスピーカー。録音スタジオの片隅に置かれているようなプロ仕様のスピーカーである。

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 JBL JRX115というモデルで、初めて見るものである。またプリアンプやパワーアンプもスタジオで使用されているようなモデルで、初めて見るものである。メーカー名はALLEN & HEATHとCROWN、送り出しは、以前はPCを使われていたようであるが、今はSONYのポータブルCDを使われていた。

 昨日松浦さんの最終チェックが完了したばかりとのこと。スピーカーは、コナー近くかなりの内振りが付いたセッティングがなされていた。使用されている機器や石井式オーディオルームの抜群のSNの良さ、さらにオーディオ機器以外何も置いていない室内の状況から、スタジオっぽい雰囲気が醸し出されている。

 クラシックを中心に何曲が聴かせていただいた。38cmのウーファーの威力か、低域が分厚いピラミッドバランスの音である。多少乾いた質感であるが、勢いよく音が放たれ、心地よい。特にコントラバスや大太鼓などの音は厚みとエネルギーがあり、このスピーカー、見た目同様タフである。また、ピアノは右手も左手も力強く明晰な音をバランスよく奏でてくれて、安心して音楽に浸れる。

 最後にNORA JONES「COME AWAY WITH ME」から3曲聴かせていただいたが、しっかりした低域に支えられ、NORAの自然な感じの声が心地よく部屋に響き渡っていた。その質感は木綿の手触り感を連想させる自然で素朴な風合いを持つものであった。



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2007/12/17  0:27

 

ブログ Acoustic TaoのTaoさんが遊びに来てくれました。

非常に楽しいひと時でした。ありがとうございます。>Taoさん。
(私の石井式リスニングルームの大先輩。)

しかし、昨日の台鮮. 



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