2021/1/2

5415:聴き初め  

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 穏やかな元旦であった。天気は快晴で風もなかった。大晦日には東京都のコロナ感染者数が1,000人を超えて人々の不安が高まったが、その不安を癒すかのように空は青く澄んでいた。

 元旦らしい行事は、いつも通りの雰囲気で進んだ。お節料理を家族そろって食し、地元の神社である「八幡神社」で初詣を済ませた。

 午後からは各々ゆったりとした時間を過ごせた。私はリスニングルームで新たな年における「初聴き」をすることにした。

 オーディオを始めた当初は、1年の間に機器が複数入れ替わることがあったが、ここ数年はすっかりと落ち着いてしまって、その構成がほとんど変わらない。

 それでも昨年はDACが新たなものになった。ORPHEUS ONE SEが新たに導入されたのである。DACはアナログでいうとカートリッジのような存在であろうか・・・カートリッジを複数所有され、その音色の変化を楽しむオーディオマニアも多い。

 大川さんは複数台のDACをお持ち(最高で4台のDACを使われていた)で、それぞれの個性を楽しまれていたが、そのうちの1台であったORPHEUS ONE SEを譲っていただいたのである。

 「初聴き」は、やはり我が家では主役であるアナログになる。元旦らしいものということで選択した1枚は、VARUJAN COZIGHIANのヴァイオリンによるバッハのシャコンヌがA面に収録されている10インチ盤である。

 レーベルはメロディアである。1958年のレコードで、モノラルである。ジャケットはペラペラの紙質の共通ジャケットである。

 メロディアのモノラルは、イコライザーカーブはRIAAではない。NABである。イコライザーカーブをNABにするために、MARANTZ MODEL7のイコライザースイッチとトーンコントロールノブを所定の位置に合わせた。

 1950年代のレコードは、盤のコンディションが悪いことが多い。特にソ連時代のレコードであるメロディアは使用されているビニールの質が悪いのか、サーフェスノイズは多めである。

 しかし、音が放たれるとそういったサーフェスノイズも脳裏のかなたに隠れていく。それだけ提示される音楽性が高いのであろう。

 シャコンヌは無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番のなかの終曲であるが、これだけでも収録されることも多い。

 10インチの片面にちょうど収まる長さである。それを聴き終えてから、次なるレコードを手にした。

 ネッリ・シュコルニコワのレコードである。同じくメロディアのレコードであるが録音時期は1980年代の初めである。

 もうすでにステレオの時代であるが、我が家にあるレコードは共通ジャケットである。「この時代にも共通ジャケットだったのか・・・さすがに共産圏・・・」と別な意味合いで感心した。

 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第1番を聴いた。伸びやかで腰の据わった演奏である。ぐっと腰を落とした安定感があり、素晴らしい演奏である。

 最後に選んだレコードは、ミシェル・オークレールのシューベルトのヴァイオリン曲を集めた2枚組のレコードである。

 収録されているのは3つのソナチネ、ヴァイオリン・ソナタ、幻想曲、ロンド・ブリリアントである。ピアノ伴奏はジュヌヴィエーヴ・ジョワ。

 このなかから幻想曲とソナチネ第1番を聴いた。繊細でしなやかな音の質感に、「フランスのエスプリ」と評すべき風情を感じる。

 「聴き初め」はいつものようにアナログでのヴァイオリン三昧であった。しばしリスニングルームでのゆったりとした時間をすごした後、ジムへ向かった。

 「1年の計は元旦にあり」である。まあ、特別な計画があるわけではないが、元旦にはジムに行ってヒルクライムレースのためのトレーニングをする。こうして新たな年は始まった。



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