2019/5/11

4808:イージーチェア  

 我が家のリスニングルームには三つのイージーチェアがある。普段オーディオは一人で聴くので、椅子は一つあれば足りるのであるが、北欧ヴィンテージ家具の魅力に嵌まってしまった私はついつい欲しくなってしまったのである。

 三つのイージーチェアはいずれも1950年代から1960年代前半にかけてにデンマーク及びオランダで製造されたものである。既に製造から50年以上の年月が経過している。その間複数のオーナーにより所有されたものであろう。

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 三つのイージーチェアは、それぞれデザイナーが違う。写真の奥、TANNOY GRFの近くに置かれているものはアルネ・ヴォッダーがデザインしたものである。チーク材を贅沢に削りだしたアームの造形美が特徴的で、両サイドのエッジのデザインが航空機の翼を連想させる軽快さを醸し出している。

 真ん中に写っているのが、カイ・クリスチャンセンがデザインしたものである。製品名は「ペーパーナイフ・ソファ」。ペーパーナイフに似た形のアームが特徴で、製品名の由来でもある。シンプルなデザインでイージーチェアの原型のような佇まいを有している。

 そしてもっとも手前に写っているのが、アクセル・ベンダー・マッセンがデザインしたイージーチェアである。前の二つがデンマーク製であるに対して、これはオランダ製である。

 木部はアームがチークで脚部がオークのコンビネーションの組み合せ。アームが背面までぐるっと回るデザインが特徴的である。背もたれが背中を包み込むような独特の形状をしていて安定感がある。

 三つあるので、適当にローテーションしながら使っている。最近はアクセル・ベンダー・マッセンのデザインのものを使うことが多い。

 これはどちらかというと癒し系のデザインである。形状や座り心地がまったりとしているのである。春の季節にふさわしいのかもしれない。

 これらのイージーチェアはチークやオークといった木が上手に使われている。木部とクッションの組み合せが醸し出す雰囲気は、目にも体にもしっくりと馴染むものがある。

 金属フレームの革製ソファにも優れたデザインのものが多数存在するが、私の好みからすると、北欧ヴィンテージのイージーチェアに触手が動いてしまう。

 オーディオマニアのリスニングルームでこの手の椅子を見かけることはとても少ない。豪華な革製のソファの方が比率が高い。

 唯一の例外は高円寺にお住いの大川さんのところのリスニングルームであろうか・・・あそこには、ハンス J.ウェグナーがデザインした3人掛けソファであるGE236が鎮座していた。

 それを目にした瞬間「この人はデザインが分かっている・・・」と感心した覚えがある。生地は淡い色合いのグレーであった。

 ぱっと見は普通のソファであるが、見れば見るほどその質感の高さが沁みてくるといったタイプのソファであった。

 まあ、リスニングポイントに置かれた椅子やソファがどうであれ、音に大きな影響はないのであるが、どうせなら美しいものに腰かけて音楽を楽しみたいものである。 



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