2007/6/28

471:ウィンブルドン  

 1回戦では非常に綺麗であったウィンブルドンの芝も、2回戦になるとベースライン付近は芝がはげて茶色がところどころ目に付くようになってきた。

 これが決勝戦になると、その茶色はより広がり、芝も荒れてくる。荒れた芝のためにボールが微妙に変化し勝敗の行方を左右したりもする。そういった点ではハードコートに比べて不確定な要素が入り込んでくる。

 メジャー大会で芝のコートを使っているのはウィンブルドンだけ。イギリスという国が伝統といったものをとても重んじていることが伺える。

 ゴルフでも全英の中継を見ていると、「これが本当にゴルフ場であろうか?」と思ってしまうような時がある。あまり自然に手を加えすぎずに、かなりそのまま的なところがあるのである。もちろん手を入れるべきところはしっかり手を入れているのであるが、それをこれ見よがしには決してしない。

 むしろ、「手は入れていませんよ。ほとんど自然のままですよ。」といった風情を重視する傾向があるようだ。

 芝のテニスコートも試合が進むと荒れてきて、ボールがイレギュラーしたり、選手が足を取られたりといったことがあるが、そういった時間の経過をそのまま表すことをよしとする。効率や正確性のみをただひたすら追求するのではない、イギリス気質のようなものが感じられる光景である。

 オーディオにもそういったイギリス気質的なものを取り入れたいといった気持ちになるときがある。オーディオ的な諸要素のクオリティアップをひたすら追求するだけでなく、ゆとりというか「柳に風」的なひょうとひょうとした風情がその音から感じられた方が気持ちが落ち着く。

 先日、Sugar邸で聴かせて頂いた、ケンブリッジオーディオのデジタルケーブルからは、ハードコートでのテニスではなく、多少芝が傷んで土が露出している芝のコートでのテニスを思わせる風情があった。高音は決して抜け切ってはいない。やや、ナローレンジにも感じられた。しかし、味わい深さがあったような気がする。



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ