2006/4/27

隠し玉  

 新年恒例の福袋めがけて我先にと殺到し、店員が袋を開けないよう注意しているにもかかわらず、こじ開けて中身を確認しようとする中年のおばさん達。一人でいくつも福袋を抱え恍惚の表情で「これは定価の半額以下だわ!」と喜び勇んでいる。そのような情景をテレビで見て、おぞましくも愚かなと思っていたが、私にも似たような傾向があったとは・・・

 もともと、期間限定、数量限定、展示品処分、決算セールにめっぽう弱い方である。しかし、先日はこともなげに打っちゃられた感じであった。というのは、先日東さんのところでdcsのVeronaを試聴させていただいたときのことである。Veronaについては価格が価格だけにその効果を認めつつも、おとなしく引きさがざる得なかった。その後、東さんのオーディオ談義のなかで「EMM Labsは120Vでつなぐと良いんだよね。」という一言を聞いて、「どういうこと?」という表情をすると、東さんは金色に鈍く光る重そうな物体を指差した。それはAssistance Designのアイソレーション・トランスであった。

 メインの試聴室で常用されていたもので、4個のコンセントのうち2個が120Vで残り2個が100Vに設定されている。その2個の120VにEMM Labsの電源ケーブルを接続し電源を供給していたのである。理系の知識のまったくない私は「そうなのか、120Vの方が良いのか。」とぽかんとしていると「展示品処分のため半額で売る予定ですが、いかがですか?」と問われた。一瞬のうちに頭の中を「120V」と「定価の半額」という言葉がぐるぐる回り出し、思わず「いただきます。」と返答。

 なんとなく、クリーンヒットで塁に出て気をよくして2,3歩リードしたところ、隠し玉に合いタッチアウトになってしまった感じである。まったく想定外の流れであったが、「東さんがそのメインの試聴室で使い続けてこられたことを考えると、音質に良い影響が出ることはほぼ確実であろう。」と思い、いつも行う比較試聴もせずに購入した。

 もちろん定価の半額はやはり決定的な魅力となった。バーゲンセールに群がる女性たちと本質的には大差ないということか。

 とりあえず、そのような経緯で手に入れたアイソレーション・トランスであるが、確かにこれに接続するとEMM Labsは元気になる。もともと躍動感のある音色であるが、低域のエネルギー感を中心に音のキレとタメがより躍動的になった。

隠し玉!
クリックすると元のサイズで表示します



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ