2015/5/25

3354:ピーク  

 時坂峠の上りは3kmと少し。斜度はしっかりとあり、距離は短いけれど、上り応えはちゃんとある峠である。序盤で無理をすると後半はかなり厳しい状況に追い込まれる場合がある。

 天気予報とは裏腹に空には青空が広がっていた。気温も上がってきた。木々の緑はしっかりとした緑色に染まり切り、季節は夏に向かっていることが窺えた。

 いつものようにゆっくりとしたペースで上り始めた。実は今日も試してみようと思っていた。先日の富士スバルライン・タイムトライアルで試してみた「トルク走行」を・・・

 富士スバルラインは比較的斜度が緩めで距離はとても長い。時坂峠は斜度がしっかりとあり、距離が短い・・・ペースや負荷など、走り方は大きく違う。

 やがてペースは上がり始める。普段よりも重めのギアを選択して上り続けた。脚にかかる負荷はぎっしりと詰まった感じである。

 前半部はしっかりとしたパワー伝達ができていた。実力者2名が徐々に抜け始めていく。それを私ともう一人のメンバーで追いかけていくが、その背中が小さくなるのを抑えることができない。

 「どうにか、あの二人についていきましょう・・・」

 と、苦しい呼吸の合間からもう一人のメンバーに声をかけるが、その差は開いていった。時坂峠は後半へ入っていく。

 時折斜度が厳しい部分が行く手を阻むかのように佇んでいる。前半は順調であった脚に変化が生じたのは、そういった後半の斜度が厳しくなるエリアである。

 「あれ、力が上手く入らない・・・」クランクを回すペースが落ちてしまった。「ギアが重すぎるのか・・・」慌ててギアを軽いものに換えた。

 しかし、脚の状況は良くはならなかった。クランクの回転効率が回復しない。前半重めのギアで上ってきて脚の筋肉に負荷をかけすぎたのかもしれない。

 一緒に走っていたメンバーはあっという間に前に・・・50mほど離されてしまった。その背中を見ながら、追いつこうとして脚に力を入れようとするが、手ごたえがない。脚が売り切れ状態なのであろう・・・

 残念ながらトルク走行は上手くいかなかったようである。斜度がしっかりとあり、距離が短いので限界点を超えるようなハイペースで上る場合、トルク走行は脚の筋肉に強烈な負担を与えるようである。

 上り終えたところで2名のメンバーが所用のため一足早く下っていった。残ったメンバーは4名。普段よりも早く峠に着いたので、1時間ほど峠の頂上でまったりとした。

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 やがて話題は、トルク走行よりもやはりクランクを素早く回転させる方が効率が良いという話に・・・確かに今日はそれを身をもって体験した。

 そのためには上り以外の平地を走行しているときに効率は悪いけれど、軽いギアをあえて選択して高ケイデンスで回す練習が効果的とのこと・・・

 さらには調子のコントロールについても話題に・・・負荷をかけるトレーニングを単調にするのではなく、追い込むトレーニングと体に蓄積した疲労を抜くトレーニングを上手く組み合わせて調整しないと、ピークをコントロールできない・・・Mt.富士ヒルクライムの本番にピークを合わせるためのトレーニングの仕方についても、リーダーからいろいろ教わった。

 「そうか・・・先週のタイムトライアルの時は調子が良かったけど、今は調子が下降気味・・・それを疲労を抜くトレーニングで一旦回復させたのち、もう一度負荷をかけるトレーニングで追い込む、そして本番前1週間は疲労を抜くトレーニングをする・・・すると、本番で上手くピークに持っていけるのか・・・」

 ジムに行くとついつい追い込んでしまう。そこをあえて抑えて、心拍数が120前後の軽い負荷のトレーニングでクランクをくるくる高回転させる。そうすると疲労が回復する・・・そういった目的意識を持ったトレーニングをしっかりとしないと、疲労感満載で本番を迎えてしまう危険性があるのである。



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