2015/3/24

3292:ころころ  

 ゆっくりとした入りで2ケ月ぶりのヒルクライムは始まった。山伏峠の上りは4kmと少し。上り終えるとやや下ってから、右折しながら正丸峠の上り道に途中から入る。そこからさらに1kmほど上る。

 もう1年以上続いている工事区間を抜けてから少しづつペースを上げていった。それに伴って心拍数も上がっていく。視線を下げてその数値を確認するたびに数字は大きくなっていった。やがてその数字は170を超えた。

 ロードバイクはフレームが新調され軽くなったが、体はやや重め・・・心拍数の割にはペースは上がらなかった。

 中盤あたりから数名のメンバーがペースを上げて前に出ていく。「ついていくべきか・・・」と思ったが「どうせすぐにちぎれる・・・マイペースでいこう・・・」と思い直し、無理はせずペースを維持した。

 山伏峠は比較的上りやすい峠であるが、2か所ほど斜度がぐっと上がる場所がある。ダンシングで左へ曲がりながらその難所をやり過ごしていく。

 山伏峠の上りの終盤・・・ぺースを徐々に上げていった。心拍数は180を超えた。ヒルクライムはやはり辛い。辛いが何故かしら辛いだけでない別の感情が感じられる。

 その限界付近でないと感じられない特殊な感情はなんなのであろうか・・・「楽しい」でもなく「うれしい」でもなくもちろん「悲しい」でもない。強いて言うなら、弱虫ペダルの真波山岳くんの決まり文句である「俺、生きてる・・・」のような感情である。残念ながら真波くんのように笑いながら坂を上ることはできないが・・・もちろん背中に翼が生えることもない。

 山伏峠を上り終えて、下った。2度3度と下りのカーブを曲がった。KUOTA KHANは下りもしっかりとしている。軽量なフレームであるが、腰高な感じがしない。くいくいっと曲がりカーブをいなしていった。

 正丸峠の上りへ入った。下りで少しリフレッシュした脚に鞭を入れた。ペースを上げて前を行くメンバーの背中を視界に捉えたかった。

 しかし、もうすぐ頂上近くという辺りであった。右足太ももの膝に近いあたりに激しい痛みが生じた。筋肉が攣ったのである。

 痛みに顔をしかめた。残念ながらこうなるとどうすることもできない。ペースを緩めるしかない。踏ん張るとその痛みは耐え難いものとなる。ペースを緩めだましだまし攣った筋肉をなだめるようにしながらどうにかこうにか上り切った。

 久々に限界付近に追い込まれた脚の筋肉には耐性が足りなかったようである。ゴールしてしばらくは右脚の太ももの筋肉をさすっていた。

 最後で脚の筋肉が悲鳴をあげたが、久々のヒルクラムをどうにか終えた。終えるとほっとする。正丸峠からの眺めはいつものように爽快なものであった。心の片隅にも爽快なものがころころしていた。KUOTA KHANは陽を浴びてきらきらしていた。

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