2015/3/15

3283:二つのTANNOY  

 今年の3月15日は日曜日。そのため確定申告の期限は3月16日となる。この時期の一日は気持的に大きな一日である。残りは2件を残すのみ。これを16日の月曜日に仕上げて提出すれば、完了である。

 実質的に確定申告業務を終えることができたので、今日は体の歪みを直すために杉並区にある「PROFIT」へ向かった。

 整体は体を整えると書くが、そのとおり歪みが生じている体は施術が進むにしたがって整ってゆく。腰と背筋の張りが解れていき、首回りと肩に何かがのっかているような重みも溶けていった。90分が経過すると、体はすっかりリセットされた。

 施術が終わる頃、横浜のVafanさんが来られた。今日はこの後、横浜のVafanさんとチューバホーンさんそして私の三人で「二つのTANNOYを味わう日帰りバスツアー」に参加する予定である。

 ツアーの内容はまずは駆動するパワーアンプが最近QUAD405に変更されたTANNOY LANCASTERを味わう。その後バスに乗って移動しモニターシルバーという非常に珍しく貴重なユニットを搭載したGRFでアナログを味わうという、内容のグルメツアーである。

 同じTANN0Yであるが、その風合いや味わいは相当異なるはずである。最初に訪れたLANCASTERにはモニターゴールドが搭載されていて、平行法により12畳の部屋の短辺に設置されていた。

 SONY MS1がトランスポート。SONY HD1がDAコンバーター。プリアンプはサウンドパーツ。そして、パワーアンプが今回変更されたQUAD405である。

 QUAD405は小さなパワーアンプである。デザインは分かっている人がデザインしたということが如実にその姿形に表れている。小ぶりではあるが、実にしっかりとした音をLANCASTERに送り込む。

 LANCASTERのモニターゴールドは1960年代の半ばの製造。時代は真空管からトランジスターに移り変わろうという頃である。QUAD405との相性も良いようである。

 CDから取り出された精緻な音情報はサウンドパーツのプリアンプとQUAD405を通過するとゴールドの色合いに染まるかのようである。華やかで現代的な音がLANCASTERから放出されて部屋を満たす。帯域は十分に広い。空間も広い。15インチのモニターゴールドはたてがみをもつ雄のライオンのように勇壮に声を上げる。

 ひとしきり金色の色合いのLANCASTERの音を楽しんだ後、ディーゼルエンジンを積んだ銀色のバスで移動した。車窓に流れる風景は徐々に鄙びた風情のものに変わっていった。

 次なるTANNOYは相当に古いものである。モニターシルバーはモニターゴールドよりも2世代古いユニット・・・そのモニターシルバーが搭載されたGRFはLEAKの見るからにヴィンテージ感溢れる真空管アンプで駆動されていた。

 スピーカーもアンプも1950年代の製品とのこと。まだモノラルの時代の遺物である。ソースはアナログのみ、それも1950年代半ばから1960年代の前半のLPレコードである。録音されたのは半世紀以上前のものである。

 GRFはコーナー型のキャビネットを有する。60年以上の年月を経過したそのキャビネットは深い色合いに染まっていた。

 その音の色合いは暗く、古い風情である。同じTANNOYであるが、モニターゴールドを搭載するLANCASTERとは大きく異なる音の風情・・・

 一気に時代を遡り、古い時代の風合いと肌触りのようなものを感じさせる。モダン、鮮烈といったものとは真逆な音の色合いに、どこかイギリスの片田舎の田園風景のようなものが頭に浮かぶ。

 今日の「二つのTANNOYを味わう日帰りバスツアー」は、とても対照的な二つのTANNOYを味わうことが出来た。そういう点においてとても有意義な日帰り旅行であった。「同じTANNOYでもずいぶんと違うものだ・・・だからオーディオは面白いのかも・・・」帰りのバスの車窓からゆっくりと流れていく風景を見ながら、そう思った。



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