2007/1/28

考える人  

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 JMlabのUTOPIAシリーズのスピーカーを見ていると何故かロダンの「考える人」を連想してしまう。以前まんぺいさんのお宅を訪問した時、ALTO UTOPIAを見てふっと「考える人」の映像が頭に浮かんだ。実際比べてみると連想させる要素はあまりないように感じるのであるが、ミッドレンジ部分が多少前かがみ傾向なのが、そういう連想をさせたのかもしれない。

 今日はJMlabのMICRO UTOPIAをお使いのpontaさんのお宅にお邪魔した。MICRO UTOPIAはALTO UTOPIAをコンパクトに2ウェイにまとめた感のあるスピーカーで、UTOPIAシリーズ共通の精緻な質感を有したまさに「小さな高級機」である。UTOPIAシリーズのスピーカーはどれも素晴らしい。GRANDE UTOPIAも一度オーディオショップで聴いたことがあるが、それはそれはすごかった。

 pontaさんのお宅までは車で1時間半。綺麗なマンションの4階、リビングルームがリスニングルームを兼ねてい。広さは10畳ほどであろうか。その7〜8割の部分をオーディオが占めている。空間の使い方はかなり贅沢に使われている。後方の壁からスピーカーはかなり離して設置してあり、リスニングポイントの手前に低めのラックが3台並んでいる。そのため操作性はすこぶる良い。

 そのリスニングルームを一瞥して「リビングルームの大半をオーディオ機器が占領している。奥さんからのクレームはないのだろうか?」と思ってしまった。その点を切り出すと「やはりクレームはあります。」とのこと。スピーカー後方にはベランダに出るための大きな掃き出し窓があるが、オーディオ機器や縦横に這い回っているケーブルを注意深く跨がなければならず、実際のところこの部屋からベランダには出れない。

 一度奥さんからのクレームでベランダに出れるように、オーディオの配置を変えたことがあったが、リスニングポイントが不自然で元に戻された、とのことであった。家庭生活とオーディオとの両立にはやはり苦慮されていらっしゃるようである。

 pontaさんのデジタル機器はすごい。 esoteric G0s>esoteric P0s>dcs 972-2>dcs elgarという布陣、壮観である。どれも定評のある機器ばかりである。なおプリアンプは
boulder1012、パワーアンプはkrell FPB200、そしてスピーカーがJMlab MICRO UTOPIA be
と隙のない構成である。

 クラシックがメインジャンルのpontaさん、最初はモーツァルトの室内楽を聞かせていただいた。奥深く広いサウンドステージが印象的である。部屋の広さ一杯に広がっている。横も縦もそして奥行きも部屋一杯の空間を活かしている。

 ベリリウム製のトゥイーターの高域は滑らでかつ解像度が高い。とげとげした感じが全くない。しなやかで繊細な響きの美しさを感じさせる音である。クラシックの室内楽におけるバイオリン、ピアノなどの美しい音色とそのサウンドステージの広がり感はこのスピーカーのもっとも得意とするところかもしれない。

 pontaさんは「考える人」である。システムの全体を詳細に眺めていると相当な試行錯誤の経過が見てとれる。そしてどっぷりオーディオにはまり込んでいるということがひしひしと感じられた。それは私も同様。迷宮に迷い込んだ者同士、初対面であっても話は尽きないという感じであった。

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