2011/10/12

2037:視線  

 ゴルフスクールが終了した。涼しい気候であったが、1時間半ゴルフボールを打ち続けていると、体はそれなりに汗ばんだ。昨日はSさんとNさんも来ていたので、私と「寧々ちゃん」を含めて4名でいつものように、休憩コーナーで冷たいものを飲みながら、10分ほど談話した。

 Nさんと「寧々ちゃん」とで、ロードバイクの話になった。そこへSさんが割って入ってきた。

 「ロードバイクって、あの細い自転車のこと・・・ブレーキがないって問題になってるやつ・・・」

 「いえ、いえ、違います。ブレーキがないって問題になっているのは、また違う自転車です・・・普通のロードバイクにはブレーキはちゃんとあります。」Nさんが落ち着いて答えた。

 「あっ・・・そうなの・・・○○さんも始めたんですか?あら、そう・・・じゃあ、私も始めようかしら・・・でも、自転車がかわいそうね・・・私に乗られたんじゃ・・・」

 心の中で「ナイス、つっこみ・・・そのとおり!」とは思ったが、笑顔を作って「始められたらどうですか・・・今の季節はロードバイクで走るのに最高ですよ・・・」と、とりなした。

 Sさんのサイクルウェア姿は正直目にしたくはない。サイクルウェアは体のラインがしっかりと出る。その曲線はできればしなやかなものであってほしい。

 休憩コーナーから出て、ゴルフバッグを担ぎながら駐車場に置いてあるそれぞれの車に向かった。残念ながら、「寧々ちゃん」のMitoとはかなり離れた位置にE350は停めてあった。なので、すぐさま別々の方向へ向かうことに・・・

 「お疲れ様・・・」

 そう言葉を交わして、別れた。その一瞬「寧々ちゃん」と視線が交差した。その時の感触が妙にひっかかるものであった。どう表現すべきか迷うが、何かしら求められているような感覚であった。

 E350はいつものように硬質な音を響かせてドアが閉まった。固めのシートにすわり、エンジンのスタートボタンを押す。ディーゼルエンジン特有の乾いた感触のエンジン音が立ち上がる。

 「妙に訴えかけるような視線だったな・・・」

 白く光るスピードメーターの光に目をやりながら、独り言を言った。「何かしら、話したいことがあったような・・・あるいは何か頼みごとがあるような・・・」そんな風に感じた。



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