2022/1/7

5790:Model2  

 特注の大型ラックの下段の一つには、銀色に光り輝くパワーアンプが設置されていた。それは一目見て、そのメーカーが分かる外観をしていた。

 「これはジェフ・ローランドのモデル2です。新しいものではなく、1994年製です。30年近く前の製品ということになりますが、この特徴的なフロントパネルの光沢感がまったくくすむことなく維持されているので、前のオーナーが相当几帳面な方で定期的にその表面を磨いていたのでしょう。」

 「傷がつくと目立ってしまう光沢感が溢れるフロントパネルには小さな傷一つありません。航空機グレードのハードアルミ材を採用したシャーシにも、こすったり打ちつけたりした傷跡がなく、かなりミントな状態です。」

 「ジェフ・ローランドがこのような徹底した無共振設計を採用し始めた世代の製品で、それは現在の製品にも受け継がれています。なので、それほど古さを感じません。もちろん最新のジェフ・ローランドのモデルと比べると内部に使われている部品などは変わっていますから、性能面では落ちるでしょうが・・・その分購入に要する金額はぐっと下がります・・・」

 「発売時の定価は、980,000円でしたが、中古であれば20万円代で購入できます。これは専用のアタッシュケースなどの付属品も完備されていました。」

 「スピーカーをA3に換えてから、COPLANDのパワーアンプでは少し制動力が不足しているかなと思うようになりまして・・・COPLANDのパワーアンプも長い間使っていて、何度か修理しました。今でも全然現役でいけると思っているのですが、もう少し制動力のあるパワーアンプも使ってみたいと、中古品を検索していたら、これに目が留まってしまって、購入しました。」

 大川さんは、ジェフ・ローランドのモデル2を購入した経緯を簡単に説明してくれた。大川さんのオーディオラックには、このモデル2を収納しても、まだ1台分の設置スペースが残っている。COPLAND CTA504も手放すことなく、ラックの定位置に納まり続ける予定であるとのことである。

 COPLANDの北欧製らしい清々しさとは、また別の趣のあるパワーアンプであるモデル2は、銀色に波打つように光るフロントパネルの真ん中に淡くオレンジ色に輝く正方形のパイロットランプがほんの少しの暖かみを添えている。

 プリアンプであるCOPLAND CTA301からのRCAケーブルがモデル2に繋ぎ替えられた。モデル2はバランス入力のみであるので、カルダス製の変換アダプターが付いている。

 モデル2は、パワーアンプとして標準的なサイズであろうか・・・先日「オーディオショップ・グレン」で巨大なパワーアンプであるcello Encore 150 Monoを目にしたので、とてもコンパクトに感じた。

 「昨晩から電源は入れていますので、暖機運転は済んでいます。では、聴いてみますか・・・実は我が家に届いたのが昨日の夜であったので、私もまだ聴いていないんです・・・このパワーアンプで・・・」

 大川さんは、そう言いながらCDを1枚ORACLE CD2000にセットした。レギュラーのラインアップで最初に聴いたショスタコーヴィッチの交響曲第5番のCDであった。 

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