2022/1/6

5789:エージング  

 まずはレギュラーのラインナップで、CDを2枚聴かせていただいた。最初にかかったのはショスタコーヴィッチの交響曲第5番から第1楽章であった。演奏はエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団である。1973年に日本の東京文化会館大ホールで行われたライブでの録音である。

 ショスタコーヴィチの交響曲第5番は人気の高い作品である。名盤も多い。これはアナログ録音されたものをCDに仕立てたものであるが、録音状態も良く、音に立体感がある。

 交響曲第5番は、スターリンによる大粛清や第2次世界大戦といった動乱の時代を生き抜いたショスタコーヴィッチらしい恐怖や緊張、そして癒しと高揚感が混沌と混じり合う素晴らしい交響曲である。

 スケールのとても大きな演奏で、アンサンブルも見事である。音の色彩感が鮮やかで、極めて優秀な演奏。ロシア(ソ連)の歴史を感じるムラヴィンスキーらしい名演である。

 2系統ある送り出しに関しては、CDトランスポートがORACLE CD2000でDAコンバーターがZanden Model5000の組み合わせが選択された。

 Zandenは日本のメーカーであるが、国内での知名度はとても低い。海外では高級なアンプメーカーとして一定の評価を得ているようである。従来はアンプ以外にもデジタル機器を製造販売していたようであるが、現在はデジタル機器は取りやめている。

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 そのデザインは、独自の存在感を感じさせるもので、格調と洗練を感じさせる優れたものである。ORACLE CD2000にも負けないオーラを感じさせる。

 続いてかかったのは、ラロのスペイン交響曲。これは交響曲と名がついているが、実際はヴァイオリン協奏曲である。

 ヴァイオリンはルノー・カピュソンで、共演はパーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団である。ルノー・カピュソンは2022年に47歳を迎える。その演奏の質感は、既に巨匠の域に到達しているかのような存在感を放つ。こちらは第1楽章から第5楽章まで通して聴いた。

 購入してから3年程が経過したMAGICO A3は、熟成度合いが深まって、抜けがさらに良くなり、高域の質感もまろやかさが加わってきた。

 MAGICO A3は、アルミニウムのキャビネットを持つ。こういった重く硬い金属製のキャビネットを持つスピーカーは、外観から想像するに、シャープで切れ切れな音が出るかと思われるが、そういうわけでもなさそうである。

 MAGICO A3のサイズは、高さが112.6cmで、横幅が27.3cm、そして奥行きが32.9cmである。比較的コンパクトなトールボーイスピーカーである。サイズはコンパクトであるが金属製のキャビネットのため重量は50kgもある。一人で持ち上げるのは相当大変であろう。

 「やはり熟成が進みましたね・・・エージングってやっぱり大切ですね・・・とても良い印象です・・・」と素直に感想を述べた。

 大川さんは嬉しそうであった。「以前使っていたGershman AcousticsのGrande Avant Gardeとは外観も音もかなり雰囲気が違いますが、3年が経過してだいぶ落ち着いてきました。見た目は真っ黒でそっけない感じですが、結構情緒感も出るんです・・・」と話された。

 「では、こちらを試してみますか・・・昨晩から電源を入れてましたので、暖機運転は十分でしょう・・・」と、もう一つの「オーディオ企画」を始めることになった。



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