2022/1/2

5785:ジャポニカ学習帳  

 1年は365日の積み重ねである。その最初の1日が終わった。小学生の頃、新しい学習ノートを買ってもらい、その最初の1ページ目に書き込むときには、とても丁寧に字を書いた。

 昭和の小学生にとって学習ノートと言えば「ジャポニカ学習帳」であった。「ジャポニカ学習帳」の表紙にはカラフルな写真が用いられていた。花や昆虫の写真が多かったと記憶している。

 男子は昆虫の写真の表紙のものを好んで選んだ。今や個人経営の小さな文房具屋さんは衰退しきっているが、昭和の時代、小学生にとって文房具屋さんは夢に溢れた空間であった。

 学習ノ−トの最初の1ページには丁寧な文字がならんでいるが、ページが進むうちに、そしてノートが汚れていくうちに、文字も普段通りのものになっていく。

 そんな小学生の頃の「ジャポニカ学習帳」の最初の1ページ目のように、元旦は丁寧に時間を過ごした。特別なことをしたわけではない。例年通りである。

 極寒の空気のなか、「初日の出」を眺めた。お節と雑煮を家族そろって食べた。そして近所の「八幡神社」で初詣を済ませた。神社の境内では昨年の破魔矢をお焚き上げしてもらい、新たな年のための破魔矢を購入した。

 初詣を終えるとちょうど昼時になっているので、車で「満北亭」に向かった。ここで野菜炒めがたっぷりと乗った味噌ラーメンを食べた。

 そして午後は自宅でゆったりとした時間を過ごした。普段はリスニングルームでゆったりとした時間を過ごすことがなかなかできない。元旦の午後は穏やかな気持ちで音楽を聴くことができる。

 「今年の『初聴き』は、どのレコードにするべきか・・・」しばし思案した。そして、選択したレコードは、ウラディミール・マリーニンのヴァイオリンによる2曲のヴァイオリン協奏曲が収録されているレコードであった。レーベルはメロディア。

 A面にはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番が、B面にはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番が入っている。

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 曲はプロコフィエフを選択した。この曲は1935年に作曲された。プロコフィエフの作品としては後期に属するこの作品は、初期の頃のアバンギャルドな表現は控えめになっていて、穏やかで古典的な要素も多分に盛り込まれている。

 ヤッシャ・ハイフェッツがこの作品を2回録音し、この曲の知名度アップに貢献した経緯がある。この曲にはハイフェッツ盤のほかにも名盤が多い。

 ウラディミール・マリーニンは知名度こそ低いが、非常に優れたヴァイオリニストである。このレコードの録音は1974年。1970年代になると、メロディアであっても、共通紙ジャケットではなくなってくる。しかし、紙質は悪くペラペラである。

 スピーカーは、Sonus Faber Guarnri Memetoを選択した。そしてじっくりと耳を傾けた。今年の「初聴き」は、こうして終えた。「ジャポニカ学習帳」の最初の1ページ目のように、丁寧で新鮮な感覚で、聴き終えた。



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