2021/9/10

5671:Brilon 3.0  

 前回お邪魔した時には、リスニングルームには二つのBrilonがあった。一つは従来から長い年数使われているBrilon 1.0 SLEである。

 バーズアイメープルのキャビネットは明るい色合いで、専用スタンドに納まった姿は凛としていて、目に心地よいものである。

 もう一つもBrionであった。ただし、それはBrilon 2.0。Brilon 2.0は、高い評価を得たBrilon 1.0の後継機として、発売されたモデルである。

 Brilon 2.0も完成度の高いスピーカーであった。見た目は小型でスリムな2ウェイスピーカーとBrilon 1.0と似た形状であるが、リアにパッシブラジエーターが搭載されていて低域の量感を確保できるようになっていた。

 しかし、今回約12畳ほどと広いリスニングルームにはBrilon 2.0の姿はなかった。その代わりにBrilon 1.0 SLEの外側には別の小型スピーカーが1ペアセットされていた。

 明るい色合いの突板は質感が良い。同じく小型の2ウェイスピーカーであるが、横幅はBrilon 1.0 SLEよりも広くなりより一般的なプロポーションになっている。

 フロントバッフルは少しスラントしている。15cmほどの口径を持つウーファーは銀色をしているのでメタルコーンであろう。保護ネットの向こう側に見えるツイーターも銀色をしているのでメタル素材と思われた。

 銀色に美しく輝くスピーカースタンドの上にそのスピーカーはセットされていた。そのスタンドは天板のサイズがぴったりとスピーカーの底板のサイズと一致しているので、専用スタンドのように思えた。

 8本のワイーヤーが天板とスタンドの脚部との間に繋がれていて、そのテンションでさらに剛性を高めているような構造になっていた。その構造はメカニカルな美しさをもたらし、全体として近未来的な雰囲気を醸し出していた。

 「Brilon 2.0が替わりましたね・・・このスピーカーは何というスピーカーですか・・・?」とBrilonさんに尋ねた。

 「これはSONICSというメーカーのANIMAというスピーカーです。このスピーカー、実はBRILON 1.0を設計したヨアヒム・ゲルハルトが設計したスピーカーなんです。」

 「Audio Physicを辞めたゲルハルトが新たに興したのがSONICSです。そのSONICSからは、このANIMAのほかにももっと大型で複雑な構造をしたモデルも発売されました。日本でもスキャンテック販売が代理店となって、一時正式に輸入されていました。」

 「ですので、私としては、このANIMAは『Brilon 3.0』だと思っているのですよ。外観は随分と変わりましたが、その目指す方向性には共通するものを感じます・・・」 

 「素材はやはり新しくなっています。筐体はより強固になり、ハード系の振動板を使っています。そういう意味ではより現代的なスピーカーになっています。音の特徴は、ピンポイントで正確な定位感です。抜群の音場表現で3次元的な広く奥深い空間を再現できる小型スピーカーです。」

 「このスピーカースタンドは専用なんですか?サイズがぴったりですが・・・」

 「そうです・・・でもSONICS製というわけではなく、輸入代理店がアンフィオンに依頼して作らせたそうです。」

 といった会話が続いた。私としては初めて目にするANIMAである。今日はこのスピーカーも聴かせてもらえることになった。BrilonさんはANIMAのことを「Brilon 3.0」と評されていたが、どんな音がするのかとても楽しみであった。



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