2021/9/30

5691:ちとせ屋  

 時坂峠の展望エリアからは遠く山々の姿を望むことができるが、今日は白い雲が山の稜線を曖昧にしていた。

 ヒルクライム後の火照った体を涼しい風が心地よく冷ましていった。時坂峠は比較的マイナーな峠であるが、時折ローディーが上ってくる。展望エリアでの休憩中にも二人のローディーが走ってきて、ここで休息していった。

 しばしの休息後、下ることになった。恒例の「ちとせ屋」での「卯の花ドーナツ」をどうするかということになった。

 雨の心配があったが、スマホのアプリで雨雲の状況を確認すると、すぐには降り始める様子ではなかったので、立ち寄ることになった。

 7台のロードバイクは隊列を形成して下り始めた。路面は濡れていたり石が落ちていたりと荒れ気味であったので、ゆっくりと下った。

 下り切ったところにある「ちとせ屋」に寄った。ここは豆腐屋であり、その味わいは相当に美味しいようであるが、我々の目的は「卯の花ドーナツ」である。

 店の前にできた列に並んで順番を待った。私の番がきたので「卯の花ドーナツと暖かい豆乳ください・・・」と注文した。下りの間に体が冷えたので、豆乳は暖かいものを選んだ。

 しかし、「まだ暖かい豆乳はやっていないんです・・・」との返答であったので「じゃあ冷たい豆乳で・・・」と変更した。

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 「卯の花ドーナツ」は相変わらず優しい味わいである。豆乳も濃厚な味わいで、まさに「飲む豆腐」といった風情である。

 「ちとせ屋」での幸せな時間を過ごした後、帰路を急ぐことになった。トレインは涼しい空気を切って檜原街道を走っていった。

 武蔵五日市駅まで檜原街道を走り、駅前の交差点を右折した。ここからは睦橋通りである。広い道路を時々赤信号で止まりながら走っていった。

 睦橋通りも順調に走り終え国道16号へ向けて左折した。国道16号に入った直後短い上りを走る。この上りでは「ミニミニバトル」が起こる。ここでブーストボタンを押して、ハイパワーで駆けあがった。

 往路でもコンビニ休憩をした拝島駅前のファミリーマートに立ち寄った。ここで昼食を選択した。今日選んだのは「かき揚げそば」であった。

 「かき揚げそば」は定番と言っても良い商品である。安定感のある味わいと感じたが、個人的な好みで言うとセブンイレブンの「かき揚げそば」の方が美味しいように思えた。

 コンビニ休憩後、帰路の最終行程を走った。百石橋まで走り、東大和組の2名は本体から分離された。

 百石橋の交差点を左折してまっすぐに北に向かった。新青梅街道の手前の交差点で一緒に走ってきたメンバーとも別れ、単独走で自宅へ向かった。

 自宅に着いてLOOK 785 HUEZ RSを玄関のサイクルラックにかけた。いよいよ1週間後は「箱根ヒルクライム」である。今日走った感覚はまずまずであったので、昨年並みには走れるような気がした。

2021/9/29

5690:249ワット  

 下元郷で一息入れた後、リスタートすることになった。ここから時坂峠の上り口はすぐである。ヒルクライムでは呼吸が激しくなるので、ここまで付けていたマスクは外してサイクルジャージの背面ポケットにしまった。

 少し走ると檜原村役場が道の右手に見えてくる。その前を通過すると「橘橋」のT字路交差点がある。ここを左折すると道は「都民の森」に繋がる。今日は、その交差点を右折した。

 小さな集落を抜けていくと「檜原豆腐」で有名な「ちとせ屋」の建物が見えてきた。その手前を左に折れると道は上りに転じる。ここが時坂峠の上り口である。

 きつめの斜度の坂を上っていくと「払沢の滝」などに向かう行楽客向けの駐車場があるが、緊急事態宣言中であるので閉鎖されていた。

 普段であれば序盤はゆったりとしたペースで走っていき、徐々にペースアップしていくが、私は1週間後に「箱根ヒルクライム」に参加する予定があったので、今日は最初から強めの負荷を体に課したかった。

 「来週レースがあるので・・・最初から行きます・・・」とメンバーに告げて序盤から負荷を上げていった。

 序盤から高い負荷で走ると当然後半かなり疲れる。その後半をどうにかパワーがあまり落ちない範囲で維持できるかが今日の課題である。

 序盤は脚がフレッシュであるので、高めの負荷を維持して坂を上っていけた。ただし一定の距離を走っていくとさすがに後半のことが心配になってくる。

 「この辺で少し落ち着かせよう・・・」と、パワーを240ワット程に維持するようにして中盤を走った。

 時坂峠のヒルクライムは斜度が定期的に変わる。斜度が厳しいエリアを何度か越えていくと、徐々に脚の余力は削られていく。

 残り距離が少なくなってくると、一気に視界が開ける。もう厳しい斜度のエリアはないが、脚の余力もない。

 それでもパワーの数値が大きく落ち込むことはなかった。どうにかこうにかという感じであったが、240ワット程のパワーを維持しながら時坂峠の終盤を走った。

 チームでゴールと定めている地点に達して、サイコンのラップボタンを押した。時坂峠のヒルクライムコースをラップ計測した結果は、「タイム:15分01秒 距離:3.12q 平均パワー:249ワット」であった。

 平均パワー250ワットを目標として走ったので、まずまずの結果であった。「箱根ヒルクライム」では1時間以上の時間を走ることになる。

 250ワットの平均パワーで走れるのは15分程度である。1時間となると220ワットの平均パワーが私の限界であろう。

 「箱根ヒルクライム」の目標は、「平均パワー220ワットで走り、タイムは1時間3分から5分の間」、というのが具体的な数値となる。

 全員が上り切った後、展望エリアにゆっくりと向かった。今は営業をしていない峠の茶屋の建物が残されている展望エリアからは遠く山々が望めるが、今日は白く靄がかかっていた。

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2021/9/28

5689:雨間  

 コンビニ休憩を終えて、リスタートした。国道16号を少し走ってから睦橋通りに向けて右折した。片側2車線の広い道路はまっすぐに伸びている。

 睦橋通りは信号が多い。そのため赤信号で止められることも多い。何度かのストップアンドゴーを繰り返した。

 とある交差点で赤信号で止まった。何気に交差点の名前を見上げて確認すると「雨間」と標識に記されていた。「なんだか、今日の天気を象徴しているような名前だな・・・・」と思いながら、信号が青に変わったのでその交差点を通過した。

 武蔵五日市駅の手前まで睦橋通りを走っていき、左折した。この先は檜原街道である。しばし市街地の中を走った。

 左手に「五日市ひろば」が見えてきた。真夏のライドではこの公園に立ち寄って水道の水を頭からかぶった。その時とは季節がすっかりと変わった。

 市街地を抜けると道の周囲は緑があふれてくる。今日はもともと空気がひんやりとしているが、山間の道に入っていくとさらにそのひんやり度が増した。

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 上り基調の道を7両編成のトレインは順調に進んでいって、次の休憩ポイントである下元郷の公衆トイレに到着した。

 ここにはバス停があり、「山の店」という名前の檜原村特産の野菜や山菜、ジャムなどを販売している小さな店がある。

 広い公設駐車場もあるが、緊急事態宣言中は閉鎖されている。特徴的な形状をした総ヒノキ造りの公衆トイレの手前にはサイクルラックがあり、そこに7台のロードバイクは連なった。

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 ここから時坂峠の上り口はすぐである。時坂峠のヒルクライムコースは約3kmである。それほど長くない。

 斜度は厳しいところと緩むところが交互に現れる。ゆったりとしたペースで走れば、脚を酷使することはないが、チームで走る場合には「坂バトル」になるので結構脚を消耗する。

 来週の日曜日は「箱根ヒルクライム」に参加する予定であるので、「今日は最初から高い負荷をかけて走ろう・・・」と決めていた。「平均パワーは250ワットを目標としよう・・・後半辛そうだけど・・・」と思っていた。

2021/9/27

5688:季節  

 先週のロングライドは暑かった。しかし、今日は一気に季節が変わった。朝起きだして感じたのは肌寒さであった。

 「先週とは随分と違うな・・・天気も曇りだし、長袖のサイクルジャージでもいいかも・・・」と思った。

 いつものように準備を手早く進めて、6時半からはフジテレビで放映している「はやく起きた朝は・・・」を観ながら、朝食を摂った。

 私は朝食はパン派である。東大和市内では一番美味しいパン屋であると個人的に感じている「ラザレ」の「クロック・ムッシュ」を食した。

 オーブントースターで軽く暖めてから食べるととても美味しい。オーブントースターはパンが美味しく焼けると評判であったバルミューダ製のものを5年ほど前に購入した。確かにこのオーブントースターで焼くと美味しく仕上がるように感じた。

 そして朝の7時になったので、LOOK 785 HUEZ RSに跨って自宅を後にした。多摩湖の堤防から「武蔵大和駅西」の交差点まで続いている下りを走っている時、「寒いな・・・」と感じた。

 その後多摩湖サイクリングロードを東に向かって走っていった。空は灰色の雲が全面を覆っていた。空気はひんやりとしていて、走っていても体はすぐには暖かくならなかった。

 集合場所であるバイクルプラザに到着した。今日のロングライドの参加者は7名であった。そのロードバイクの内訳はORBEAが4台、LOOKが2台、そしてCOLNAGOが1台であった。

 スマホのアプリで天気予報や雨雲の具合を確かめると、午後には雨が降り始める可能性が高かった。そのため、短めの距離である「時坂峠」が目的地に選択された。

 7台のロードバイクは隊列を形成して走り始めた。小平市の市街地を抜けていって、玉川上水に沿って続く道を西へ向かった。

 「涼しい・・・」を通り越して「肌寒い・・・」と感じる気候であったが、走行距離が伸びていくと、体の発熱とちょうどいい具合に絡み合い、走りやすかった。

 順調に走っていき、最初の休憩ポイントである拝島駅前のファミリーマートに到着した。拝島駅は西武線、JR青梅線、JR五日市線、JR八高線の交差する駅である。

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 拝島駅の白いフェンスには7台のロードバイクが並んだ。ファミリーマートに入って補給食を選んだ。

 今日選んだのは、「たまハムミックスサンド」。ゆで卵、玉子サラダ、ポークハムを挟んだサンドと、ハムときゅうりマヨ和えを挟んだサンドの組み合わせでサンドイチイの王道的な商品である。ホットコーヒーに合わせて食するそのサンドイチイは安定感のある味わいであった。

2021/9/26

5687:夢  

 まず、ORACLE DELPHI5 30th ANNIVERSARYのターンテーブルにセットされたのは、MELODIYAの10インチレコードであった。

 ヴァイオリニストはイリーナ・ボチコワである。SME SERIES 5の先端にはZYX OMEGAが装着されている。その針先が盤面にゆっくりと降りた。

 A面に収録されているチャイコフスキー「憂鬱なセレナード」、パガニーニ「カプリース17番」、そしてヴィエニャフスキ「スケルツォ・タランテラ」と3曲を聴いた。

 イリーナ・ボチコワは1938年生まれの知る人ぞ知る名手である。1962年第2回チャイコフスキー・コンクールにおいてグートニコフに次いで2位を受賞した。

 チャイコフスキーの曲が始まると、その独特な空気感に惹きつけられる。音の色合いは実に気品がある。細身で控え目な音ではあるが、その静謐とした空気のなかから伝わってくる優雅さが耳に心地良い。

 これ見よがしではない官能性を聴き手に感じさせるヴァイオリンの音色である。パガニーニではゆとりすら感じさせる俯瞰性を持って演奏している。

 そしてヴィエニャフスキ・・・「高貴な色気」とでも評したい品位を感じる。その音色は幾度も鳥肌が立つほどに素晴らしい。

 Guarneri Mementoはやはり素晴らしいスピーカーである。ユニットの口径は小さいが良質な低音をこのスピーカーは奏でる。

 実在感のある音楽再現においては自然で良質な低音が必要であるが、Guarneri Mementoは無理をしている低音ではなく、柔らかな低音を自然に出す。

 中高音の色彩感もとても豊かに感じられる。非常に自然で誇張感や強調感を一切持たない。その自然さが絶妙だと言っていい。

 次にFMさんが選択されたのは、La Voix De Son Maîtreの12インチレコードであった。A面に収められているフランクのヴァイオリン・ソナタ イ長調を聴いた。ヴァイオリンはクリスチャン・フェラスである。

 クリスチャン・フェラスは1933年ル・トゥケ生まれのヴァイオリニストである。1948年にシュヴェニンゲン国際コンクールで優勝した。1949年にはロン=ティボー国際コンクールで1位なしの2位を獲得して、国際的に名声を高めた。

 1960年代にはカラヤンに起用され、評価は一段と高まったが、1970年代以降は鬱病とアルコール中毒に苦しみ、1982年に49歳という若さで惜しまれつつ亡くなった。

 FM ACOUSTICSのフォノイコライザー、プリアンプ、パワーアンプはその旨味成分をたっぷりと音に乗せてくる。聴こえてくる艶やかで気品のある音の色合いは、FM ACOUSTICSのオーディオ機器の貢献度合いが大きいはずである。

 FM ACOUSTICSとGuarneri Mementoとの相性は抜群のような気がした。この両者が織りなす音の様相は夢を見させてくれる

 その後も私はその夢見心地を満喫しながら時間を過ごした。そして「私も機会があったらGuarneri Mementoを入手したい・・・」と真剣に思った。このスピーカが持つ魅力は、それほどに強力な吸引力を有していた。

2021/9/25

5686:艶やかさ  

 「秋分の日」であったが、暑い日であった。最高気温は30度ほどになったようである。そんな夏を思わせるような日の午後、私は狭山市にお住いのFMさんのお宅に向かった。

 私の自宅からFMさんのお宅には、普段であれば車で40分ほどで着くが、今日はシルバーウィークということもあり道が結構混んでいた。普段よりも少し時間がかかった。

 FMさんのお宅の駐車場は広く、FMさんの車の隣りに私の車を停めた。FMさんの車はホンダ インサイトである。

 インサイトはシビックとプラットフォームや骨格を共有するハイブリッドモデルである。現行型で3代目である。

 車を降りて、インターホンを押した。少し待っていると、FMさんが玄関を開けてくれた。「ご無沙汰しています・・・」と挨拶をして、さっそくリスニングルームに入った。

 FMさんのリスニングルームは1階の広い部屋である。リビングルームを兼ねているのでエアボリュームは十分に確保できている。

 リスニングポイントに置かれた3人掛けソファの真ん中に私は座った。FMさんはそのわきに置かれた一人掛けのソファに座られた。

 イタリアのメーカーであるバッソコンティニュオ社の堅牢なオーディオラックに納められているオーディオ機器には変更はなかった。

 アナログはターンテーブルがORACLEのDELPHI5。私が現在使っているものの一世代前のモデルである。ベース部分のアクリルが透明なものではなくブラックアクリルである。アニバーサリーモデルである。

 アームはSMEのシリーズ5で、カートリッジはZYXのOMEGA。フォノイコライーは、FM ACOUSTICSのFM 122である。

 プリアンプがFM ACOUSTICSのFM155でパワーアンプが同じくFM ACOUSTICSのF10Bである。FM ACOUSTICSというと、スイス製の超高額なオーディオ製品というイメージがあるが、フォノイコライザー、プリアンプ、そしてパワーアンプが全てそのFM ACOUSTICSである。

 FMさんは、「私が購入した頃は今みたいに想像を絶するような高い価格設定ではなかったですよ・・・」と話されていた。

 そして今日の主役であるGuarneri Mementoは、すっくと立っていた。従前お使いであったPARSIFAL ENCOREよりも背が高い。

 その意匠はいかにもイタリアの粋を感じさせてくれる。PARSIFAL ENCOREはどちらかというと控えめな存在感を有するモダンな上品さが魅力的であったが、Guarneri Mementoはその華やかなオーラを盛大に主張していた。

 「やはり存在感がありますね・・・部屋の雰囲気がガラッと変わりました・・・それにしても艶やかですね・・・」と私は感嘆の言葉を漏らした。
 
 「PARSIFAL ENCOREもその外観と音が好きで15年ほど使い続けてきたのですが、Guarneri Mementoはまた別の次元の美しさと音の艶やかさを持っています。この歳になってなんだか妙に惹かれまして・・・」とFMさんは少し恥ずかし気に話された。 

2021/9/24

5685:秋分の日  

 先週は「オーディオショップ・グレン」で非常に程度の良いGuarneri Mementoを聴いてきたが、その「コレクターズアイテム」と称してもいいほどにコンディションの良いスピーカーは、FMさんのリスニングルームに迎え入れられた。

 FMさんは、前回そのお宅を訪問した際に「Sonus faberのスピーカーって一度じっくりと聴いてみたいんですよね・・・できればフランコ・セルブリンが音決めをしていた時代の製品を・・・」と、話されていた。

 FMさんは、ORACLEのレコードプレーヤーに、FM ACOUSITCSのフォノイコラーザー、プリアンプ、パワーアンプを使われている。

 そしてスピーカーはVERITY AUDIOのPARSIFAL ENCOREをお使いである。木目の美しい突板が魅力的なPARSIFAL ENCOREは、美音系のトールボーイタイムのスピーカーである。

 FMさんのシステムはアナログオンリーのシステムで、聴かれるのは1950年代や1960年代の古い時代のレコードがメインである。

 先週「オーディオショップ・グレン」を訪問した後、FMさんに素晴らしいコンディションのGuarneri Mementoが『オーディオショップ・グレン』に入荷していることをメールでお知らせした。

 すると、FMさんはその数日後に「オーディオショップ・グレン」を訪問されたようである。FMさんは狭山市にお住まいである。中野坂上の「オーディオショップ・グレン」には車で1時間半ほどで着く。

 「オーディオショップ・グレン」でGuarneri Mementoを1時間ほど試聴された後、購入を決められたようである。

 FMさんのメールには「音も素晴らしかったですが、コンディションの素晴らしさも決め手になりました。キャビネットやスタンドには傷がまったくなく、ニスの白濁もなかったです。さらに傷みがちなフロントバッフルの表面を覆っている本革も綺麗な状態を保っていました。元箱を含め付属品が全て揃っているのも前オーナーの几帳面さが窺えました。」と綴られていた。

 「そうでしたか・・・購入されましたか・・・確かにあのGuarneri Mementoは、コンディションが素晴らしかったですね・・・人気のあったスピーカーなので中古市場でも時々見かけますが、フロントバッフルの本革部分が一部剥げていたりすることが多いようです。発売されてからもうすぐ15年になるスピーカーですから、あれだけコンディションが良いものは探すのが難しいでしょう。近いうちに一度聴きに行かせてください。」とFMさんのメールに返信した。

 「23日の春分の日なら大丈夫です。まだセッティングしたばかりで煮詰まってはいませんが、ご都合がよろしければ、ぜひ聴いてみてください。」とFMさんからは返答があった。

2021/9/23

5684:幕の内弁当  

 「ふれあい牧場」でのまったりした時間を過ごした後、二本木峠に向かった。峠に向かうといってもさらに上るというわけではなく、緩やかなアップダウンをゆっくりと走っていくと二本木峠に到着した。

 二本木峠には4本の道が交差している。つまりルートは四つあるということである。結構立派な道標がたっていた。この道標の前で記念撮影をした。

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 そして「二本木峠ヒルクライム」と言った場合に、もっとも王道と思われるルートを下っていった。

 県道294号に向かうその道はいかにも「峠道」といった雰囲気を有する林道であった。周囲は鬱蒼とした木々で覆われていて道幅は狭い。

 下りながら「雰囲気が全く違う道だけど斜度が厳しいのは共通しているな・・・このルートを上るヒルクライムも相当に過酷なコースだな・・・でもいつか上ってみたい・・・」と思った。

 県道294号にぶつかってそこを右折した。そして県道を道なりに進んだ。しばし走っていくと、松郷峠に向かう交差点に達した。

 その交差点を右折して松郷峠に向かう上りを走った。小川町側から上る松郷峠は距離が1.6kmで平均勾配は7.1%。、短い峠である。

 脚を随分と酷使したからゆっくりと走るのかと思っていたが、先頭のペースが上がった。「ここも頑張るのか・・・」と思いながら、負荷を上げていった。

 「ここは短いからな・・・」と自分に言い聞かせながら無理をし過ぎないペースで上った。頂上にはささやかに「松郷峠」と書かれた小さな標識があった。

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 「松郷峠」をときがわ町側へ下っていった。ときがわ町側から松郷峠を上る場合、距離は2,2kmで平均勾配は5.1%である。こちら側から上る場合も比較的気軽にトライできるヒルクライムコースである。

 下り切って県道172号とぶつかってその交差点を左折した。道なりに進んでいって、途中にある地下水の無料水汲み場に立ち寄ってボトルに水を入れた。
 
 その後県道の左側にあるセブンイレブンに立ち寄った。ここで補給食を摂った。気温が結構上がったので、冷たい「とろろ蕎麦」を選択した。

 体は相当に疲れていたが、もう長い上りはない。コンビニ休憩後「田中」の交差点を曲がって県道30号を走った。

 先頭交代を繰り返しながらトレインは淡々と走っていった。宮沢湖の前を通過して、その先をショートカット、国道299号に入った。

 「武蔵丘ゴルフコース」の手前の交差点を左折して、しばし道なりに走っていった。リーダーのロードバイクの後輪がスローパンクしているようで、最後にもう一度空気を入れる必要があったので、飯能駅近くのセブンイレブンに立ち寄ることになった。

 ここで小休止をして、最後の行程を走った。八高線に沿って走る道を進み、「栗原新田」で左折した。終盤もペースを緩めることなく走っていき、やがて道は「狭山湖」に達した。

 陽はすでに傾いていた。狭山湖の堤防からはオレンジ色に染まりつつある空にシルエットで浮かぶ富士山が見えていた。

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 ここまで来れば、我が家はもう目と鼻の先である。「ようやく帰ってきた・・・」と思いながら狭山湖の堤防を渡り、多摩湖周囲のサイクリングロードを走った。

 そして今度は多摩湖の堤防に辿り着いた。すでに周囲は暗くなっていた。LEDのライトを点滅させながら多摩湖の堤防を走り抜けたところで、私は自宅へ向かうためトレインから離脱した。

 「お疲れ様・・・」とメンバーに挨拶をして自宅へ向かった。「山伏峠」「二本木峠」「松郷峠」と三つの峠を通過した今日のロングライドはとても盛りだくさんで、まるで「幕の内弁当」のようなロングライドであった。「これ以上は食べられない・・・」と思えるほどにお腹いっぱいになった。

2021/9/22

5683:ソフトクリーム  

 山伏峠を国道299号まで下り切ってから、国道299号をしばらく走った。二本木峠に向かうルートは幾つもあり、今日選択されたコースは「ふれあい牧場」まで上り切り、そこを経由して二本木峠に向かうコースであった。

 その「ふれあい牧場」へ上っていく道は後半になると視界が開け素晴らしい展望が楽しめるとのこと。ただし斜度が厳しいので上っている間は風景を楽しむ余裕はない可能性が高いとのことであった。

 国道299号から2度ほど交差点を曲がって山間に入っていくと、その上り口に達した。上り口には「彩の国 ふれあい牧場」と書かれた看板があった。その看板には長閑な雰囲気の牛のイラストが画かれていた。

 一息入れてから上り始めた。全く初めてのヒルクライムコースであるので少々不安である。「最大斜度は18%にもなる・・・」と事前に聞いていたのでなおさらである。

 上り始めるとすぐに斜度が10%ほどになった。「所々きついというわけではなく、全般的にきつめだな・・・」と思いながら、走っていくと、やがて周囲の視界が開けてきた。

 高原の牧場を思わせるような景色が広がっていったが、インナーローでもかなり重いクランクを必死に回している状態であったので、その景色を楽しむ余裕などやはりなかった。

 スピードは一桁台、牛の歩みのような速度でかろうじて走っていく。山間の峠道と違って進むべき道の先がずっと先まで見える。

 道は何度も折れながら空に向かって繋がっていた。その風景は車で来ているなら、きっと素晴らしいものであろうが、ロードバイクで必死に上っている者の目には「まだあれだか上るのか・・・」と心を圧迫するような景色であった。

 道が曲がるポイントでは斜度がぐっと上がる。ダンシングで一つ一つこなした。「これは私の分類では十分『劇坂』に入るな・・・」と思いながら、クランクを回し続けた。

 「ふれあい牧場」のすぐ手前が頂上であった。上り切って肩で息をしながら、疲れ切った体を休めた。

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 その頂上地点では遠くまで見渡せる素晴らしい眺望が広がっていた。陽光は強く降り注いでいたが、この高原を吹き渡る風は爽やかなものであった。

 皆が上り終えた後に、「ふれあい牧場」の中に入った。思っていた以上に広く立派な施設で、家族連れで賑わっていた。

 「ここのソフトクリームは美味しい・・・」との評判であったので、その販売場所に向かった。「ミルクハウス」と名付けられた販売店の前にはずらっと行列ができていた。

 私たちも並んだ。しばし待っていると順番が来た。ソフトクリームは350円。料金を払い少し待っていると、かなりしっかりした量のソフトクリームが手渡された。

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 早速口に運ぶ。「これぞ牧場のソフト・・・美味しい・・・」といった感想が自然と沸き上がってきた。

 自然の豊かさを思わせる濃厚な味わいである。周囲の雄大な景色を眺めながら食べるソフトクリームの美味しさは、ついさっきまで激坂に苦しめられて「ひーひー」言っていたことをすっかりと忘れさせてくれた。

2021/9/21

5682:山伏峠  

 コンビニ休憩を終えて、山伏峠に向けて走り始めた。小さな峠である山王峠を越えていくと名栗川に沿って続く県道にぶつかった。その県道を走った。

 名栗川沿いにはバーベキューやキャンプをするためのスポットが点在する。その一つである「せせらぎキャンプ場」の看板が見えた。

 子供たちがまだ小さかった頃に何度か行ったことのあるキャンプ場である。名栗川の川辺で簡単なバーベキューをして休日をのんびりと過ごしたことを思い出した。

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 山間の静かな道を進んでいった。山伏峠の上り口である名郷に着いた。ここで一息入れた。小さな食料品店の前にある自販機で冷たい飲み物を購入して飲んだ。

 普段のロングであれば、約4kmの山伏峠の上りをこなした後少し下り、右折して正丸峠に向かって上るが、今日は正丸峠には向かわない。

 まずは2名のメンバーが先行スタートした。その後数分してから残りのメンバーがスタートした。今日はこの後にメインの峠である二本木峠があるので、「いつもよりはゆっくり走りましょう・・・」と言いながら走り始めた。

 前半は200ワット程の出力でついていけるペースであったので、脚に余力があったが、後半に入るとペースが上がった。

 後半に入ると230ワット程の出力を維持しないとついていけなくなってきた。「あれ、いつもと変わらないペースになってきた・・・」と余裕のない呼吸を続けながら、山伏峠の終盤の上りに入っていった。

 集団の先頭が先行スタートしたメンバーに追いついたようで、ペースが緩やかなものに戻った。切れて離れかけていた集団の後方にどうにか追いついて、山伏峠を上り終えた。

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 峠の道標の手前で記念撮影を済ませてから、向こう側へ下り始めた。山伏峠の向こう側に下り切ることは随分と久しぶりである。国道299号に達するまで下った。 



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