2021/8/31

5661:TOKYO 2020  

 是政橋を渡り終えてしばし道なりに走り、南多摩尾根幹線道路との交差点を右折した。南多摩尾根幹線道路は、アップダウンが繰り返される。

 ここでトレーニングしているローディーは多い。上りでもがいて下りで休む。それを繰り返すのである。インターバルトレーニングになる。

 今日もこの広い道のアップダウンを走っているローディーを見かけた。今日は長い距離を走る。完全な温存モードで走るのかと思っていたが、それなりにハイペースでトレインは走っていた。

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 南多摩尾根幹線道路を走り切り、町田街道に入った。そこで1名のメンバーと合流した。これでトレインは8両編成となった。その後も良いペースでトレインは走っていき、幾つかの交差点を曲がった。

 天気は薄曇りである。太陽が顔を出すと暑さが厳しくなるので、「このまま曇りであってほしい・・・」と思っていた。

 オリンピックコースを走るので、所々オリンピックの名残が残っている。「TOKYO 2020」と記された大きな横断幕もまだ残されていた。

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 予定のコースをトラブルなくこなしていって道は「道志みち」に入った。「道志みち」に入ると周囲の緑の比率はぐっと上がった。

 セブンイレブンでコンビニ休憩をした。結構混んでいた。山中湖方面に向かう家族連れの車が立ち寄っているようであった。

 「そうか・・・今日は夏休み最後の日曜日か・・・」ふとそう思った。コロナ禍は季節感も失わせるようである。毎年夏休みに行っていた家族旅行も昨年と今年は中止である。「来年の夏はどうであろうか・・・?」

 コンビニ休憩を切り上げて次なる休憩ポイントである「道の駅 どうし」を目指した。上り基調の道を進んだ。延々上りというわけでない。短い下りも入るが、上りの比率の方が高い。知らず知らずのうちに脚の充電量は減っていった。

 「道の駅 どうし」に着いた。ここもやはり混んでいた。芝生エリアにはサイクルラックもある。そのサイクルラックにロードバイクをかけた。雲の切れ間から太陽が顔を出していた。陽光が届くと暑さはぐっと厳しいものになった。 

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2021/8/30

5660:大國魂神社  

 朝の4時に設定していたスマホのアラームが鳴った。今日はいつものロングライドよりも集合時間が早い。

 集合時間は5時である。自宅を4時半に出る必要がある。準備の時間は30分しかない。手早く準備を進めて、4時35分くらいに自宅を出た。

 まだ辺りは暗い。フロントとリアのLEDライトを点灯させた。暗い道を走り「武蔵大和駅西」の交差点まで下った。

 ここから先は多摩湖サイクリングロードに入る。まだ薄暗い夜明け前の時間帯であるが、それなりの人がウィーキングをしていた。

 しばしの間は順調に走っていたが、萩山駅を右手にやり過ごしたあたりから急にトイレに行きたくなった。集合場所までは10分ほど。しかし事態は急を要する状況に・・・

 「どうするかな・・・」と思案していると、多摩湖サイクリングロードの脇にある「あじさい公園」の公衆トイレが見えた。

 「天の助け・・・」とばかりにその方向に向かった。すっきりとしたところで、ロスした時間をカバーすべくペースを少し上げて、バイクルプラザを目指した。

 今日は走る距離が長い。道志みちを通って山中湖まで走り、さらに東京オリンピックで有名になった明神峠・三国峠を上る予定であった。走行距離は200kmほどになる。

 集合場所であるバイクルプラザに着いた。7名のメンバーが集まった。さらに町田街道でもう一人メンバーが合流する予定であったので、参加者は8名である。

 8名のロードバイクの内訳は、ORBEAが5台、LOOKが2台そしてCOLNAGOが1台であった。やはりORBEAのシェア率が高い。

 7台のロードバイクは隊列を形成して走り出した。新小金井街道を南下し、小金井街道との交差点を斜め右に曲がって小金井街道を南下した。

 今日は「せっかくだから大國魂神社の手前まで行ってみましょう・・・」ということになった。大國魂神社はオリンピックで有名となった。

 大國魂神社の参道を駆け抜けるロードレーサーたちの姿が新鮮であった。もちろん普段は参道を自転車で走ることは許されない。オリンピックということで特別に許可されたものである。

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 大國魂神社の大きな鳥居の手前を右折した。府中街道まで出てさらに南下した。是政橋を渡った。是政橋は大きな橋である。

 朝の穏やかな明るさが広がる景色が気持ちよかった。橋の上からは広々とした景色を望むことができる。

2021/8/29

5659:三つのフルレンジ  

 「木綿のハンカチーフ」は、1975年に発売された。作詞は松本隆、作曲は筒美京平。期待の新人であった太田裕美が歌い大ヒットした。

 その歌詞は遠距離恋愛の末に別れるカップルを短編小説風に描いている。男性と女性の言葉を交互に切り替えて歌うという構成は、その当時とても斬新であった。

 「この音の質感は木綿の風合いだな・・・例えるなら『木綿のハンカチーフ』といったところかな・・・」と、shanshanさんのお宅で、RFT製の20cmフルレンジユニットが搭載されたスピーカーの音を聴いている時に思った。

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 RFTは 東ドイツにかつてあった国営企業である。我が家にもRFT製のオーディオ関連製品がある。Marantz Model2の出力管であるEL34がRFT製である。

 「TELEFUNKEN」と真空管に印字されているが、RFTが1970年代に製造し西側にOEM提供したものである。大量に製造されたので値段がこなれて安い。製造工程における合理化が進んでいたので品質は安定している。

 RFT製のEL34は、細身の見た目同様にすっきりとした味わいである。演出は少なく素のままという雰囲気である。

 RFT製のフルレンジユニットを搭載したスピーカーの質感もそのEL34と共通する味わいを感じた。フルレンジであるのでワイドレンジではない。しかし、バランスが素直で違和感を感じる要素がほとんどない。

 その後同じRFT製の、口径が一回り小さい13pユニットを搭載したフルレンジスピーカーも聴いた。口径が小さくなるので低域の量感は減少するが、小型スピーカーらしいすっきりとした質感で、「これはこれで良いバランスでまとまっていますね・・・」と思わず言葉が漏れた。

 さらにフルレンジ攻勢は続いた。3番手として登場したのはPHILIPS製の13cmフルレンジユニットを搭載したスピーカーである。これもバランスが良い。うっすらと薄化粧したような質感は耳に心地よかった。

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 3種類のフルレンジユニットを駆動するのはPX-25を出力管として搭載する豪華なパワーアンプである。トランスなども良いものを使っていて、shanshanさんとしては「これで総仕上げ」と意気込んで作製したアンプである。

 ひととおりCDを聴いた後に、パイオニア製のターンテーブルに木製の特注アームという個性的な構成のレコードプレーヤーでアナログも聴いた。カートリッジはオルトフォンSPUである。

 アナログになると、その音の質感はより滑らかになり、同じ木綿でもより肌触りが細やかで優しい風合いを感じる。

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 「木綿のハンカチーフ」では、別れを告げる恋人に「ねえ 涙ふくハンカチーフください」と「最後のわがまま」をねだる。

 二つのRFTと一つのPHILIPS・・・三つはそれぞれヴィンテージのフルレンジユニットという共通項を有しながらも各々個性があり、優劣つけがたい。

 「『涙ふくハンカチーフ』として最もふさわしいのは、どれか・・・?」と問われると返答に困るであろう。

 吸水性が一番良いのは20cm口径のRFTで、さらっとした肌触りが気持ち良いのが13cm口径のRFT、そして肌触りが一番優しいのがPHILIPSの13cm構成のユニットであろうか・・・

2021/8/28

5658:スタイリッシュ  

 アルテオンが搭載するエンジンは、1984cc直列4気筒ガソリンターボエンジンである。200kW(272ps)の最高出力と350Nmの最大トルクをもつこのパワートレインに、7段DSGが組み合わされている。駆動方式はフルタイム4WDである。

 試乗車は「シューティングブレーク」と呼ばれるステーションワゴンである。色は「キングスレッド」・・・ながながエレガントな色である。

 担当営業マンのYさんが助手席に乗り、私は運転席に乗り込んだ。新車の香りが漂っていた。この香り、私は好きである。

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 アルテオンのインテリアの質感は、フォルクスワーゲンらしいすっきりとした清潔感に溢れている。機能的であり無駄がない。新しさはあまり感じないが、安心できる造形でまとまられている。

 エンジンをかけて、ディーラーの駐車場から新青梅街道に出た。走り出しての第一印象は、「実に軽快で上質である・・・」というものであった。

 軽いアクセルペダル、軽めの操舵感のステアリングホイール、それに細やかにゆったりと振動を吸収するするサスペンション・・・見た目よりもはるかにソフトでスムースな印象である。

 「アルテオンは、スポーティーな見た目をしているが、エレガントで快適な移動手段をを求める人に最適な車のようだ・・・」

 ソフトでスムースと言っても、ふわふわした腰高感は皆無である。カーブを曲がる際、姿勢の傾きは抑えられいて実に安定している。BMW 523i同様にコーナーを曲がるのが楽しい。

 アルテオンのサイズは全長×全幅×全高:4870×1875×1445mmで、ホイールベースは2835mmである。
 
 現在乗っているBMW 523i Touringのサイズは全長×全幅×全高:4920mm×1820mm×1480mmで、ホイールベースが2970mmである。車格的には、ほぼ同じである。

 試乗後に後席や荷室も確認したが、外観の見た目以上に広くて驚いた。デザインを優先すると機能性が犠牲になる傾向があるが、アルテオン(シューティングブレーク)に関しては、機能面においてもかなり優秀といえる。

 時代はSUVに傾きっぱなしである。こういった背の低いスタイリッシュなモデルに対する需要は限られているとは思われるが、ある一定の車好きには根強い人気があるようである。

 アルテオンの購入層のメインは50〜60歳代である。こういったスタイリッシュなワゴンを、人生経験を積んできた人がかっこよく乗りこなしている姿は、ヨーロッパ的で良いものかもしれない・・・そんな印象を持ちながらアルテオンの試乗を終えた。

2021/8/27

5657:シューティングブレーク  

 フォルクスワーゲンの「アルテオン」はフォルクスワーゲンのラインナップにおいて独自のポジションを持っている。

 フォルクスワーゲンは、「ゴルフ」や「パサート」といった代表的なモデルに象徴されるように実直な機能主義がその特徴である。

 それに対して「アルテオン」は、機能よりもスタイリッシュであることに重点を置いたモデルである。

 その「アルテオン」がマイナーチェンジされた。それとともに「シューティングブレーク」と呼ばれるステーションワゴンモデルも加わった。

 7月13日に日本でも販売が開始された新型アルテオン・・・いつものように「フォルクスワーゲン小平」から、その展示車と試乗車が入りましたとのメールが送られきていた。

 「アルテオンか・・・」今まではBMW 523iの後継候補にあがることはなかったが、「シューティングブレーク」も出て、少し興味が湧いた。

 「新型アルテオンがデビューしました。 展示車はエレガンスラインで色はオリックスパールホワイトです。 試乗車はワゴンスタイルのシューティングブレークで、色はキングスレッド。 是非フォルクスワーゲン最高峰の車両を見て乗って下さい。」とメールには記されていた。

 「試乗車はシューティングブレークか・・・」とついつい気持ちが動いて、試乗予約の電話をしたうえで、フォルクスワーゲン小平に久しぶりに出かけた。

 事務所の駐車場からフォルクスワーゲン小平までは車で15分ほどで着く。車を駐車場に停めて、ディーラーの建物の中に入り、案内されたテーブル席でアイスコーヒーを飲みながら少し待った。

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 展示車のうちの1台は「アルテオン」であった。色は白。Audiのシングルフレームグリルを思わせるような巨大なグリルが特徴である。目つきは鋭く、全体の造形は確かにエレガントである。サイドにはエッジの効いたキャラクターラインが走り、スポーティーな味わいを醸し出している。

 その展示車の運転席に納まってみた。インテリアデザインはフォルクスワーゲンらしく無駄のないすっきりとしたデザインである。

 フルデジタルメータなどの液晶パネルは見やすく高精度である。エアコンなどの操作スイッチ類も機械式のものからタッチセンサー式のものに切り替わっていてアップデイトが図られていた。 

2021/8/26

5656:高負荷ロング  

 「数馬」を通り過ぎ、厳しい斜度と容赦なく降り注ぐ陽光に苦しみながらしっかりとした斜度のある坂を走り続けた。心拍数は相変わらず173〜175の高回転を維持していた。

 心拍数は体にかかる負荷を表す。高回転でエンジンを回しているがそれに比してパワーが伸びないのは調子が悪い証拠である。

 エンジン性能は落ちているが、負荷を変えずに走るしかない。心拍数が落ちていかないように気持ちをしっかりと持ちながらペースを守り続けた。

 都民の森へのヒルクライムコースはローディーに人気のあるヒルクライムコースである。多くのローディーが同じように苦しみながら上っていた。

 「弱虫ペダル」の総北高校のジャージを着たローディーが走っていた。「坂道君がいる・・・」とその脇を通り越していった。

 旧料金所の看板を通り過ぎた。残りは3kmほどである。疲労と暑さで心の糸がプチンと音をたてて切れそうになる。それをどうにかこうにか持ちこたえながら、終盤を走った。

 6分差でスタートしたリーダーが後方から追いついてきた。「やっと、追いついた・・・」と、前に出ていった。その背中に「頑張ってください・・・」と声をかけた。

 その背中には疲労の色合いが強めに滲み出ていた。この暑さのなかのヒルクライムである。皆ぎりぎりな感じであった。

 ようやく「都民の森 1km」と書かれた標識の下を潜った。いつも「1kmってこんなに長かったかな・・・」と思う最後の1kmを走った。

 高い心拍数を維持しながら脚を回し続けた。サイコンに表示されるタイムは1時間を超えて、どんどんと時間が経過していた。

 ゴールするとともにサイコンのラップボタンを押した。かかった時間は1時間8分4秒であった。「随分とかかったな・・・」と思ったが、長く暑いヒルクライムを終えてほっとした。

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 日差しが強いので、テントがあり日陰になっている場所にあるテーブル席に座って休憩した。風は吹いていたので日陰では心地よかった。

 3名は酷使した体をしっかりと休めてから、下り始めた。帰路もハイペースで走った。朝予想したよりははるかに高くなった気温に辟易しながらも高回転でクランクを回した。

 途中、「五日市ひろば」での「水浴び」もしっかりと入れた。「このために、走っているのかも・・・」と思わず思ってしまうほど冷たい水が気持ちよかった。

 「灼熱」アンド「ハイペース」で、さらに疲労度合いを高めながらも、帰路を走り切り、「高負荷ロングライド」を走り終えた。

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2021/8/25

5655:タイムアタック  

 檜原村下元郷の公衆トイレでの休憩を終えて、都民の森へのタイムアタックへ向けてリスタートした。

 少し走ると檜原村役場が右手に見えてくる。その手前を通り過ぎるとすぐに「橘橋」のT字路交差点がある。ここがスタート地点である。

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 正面に見える標識には「都民の森 21km」と書かれている。21kmと長いヒルクライムコースは大きく三つに分けられる。

 上川乗までは上り基調であるがなだらかな斜度であり下りも挟まる高速エリア。上川乗から数馬までは上りが断続的に繰り返されるエリア。上りの斜度はきつめになってくる。そして数馬から都民の森まではしっかりとした斜度の上りが延々と続くエリアである。

 数年前にタイムアタックした時には1時間2分台のタイムであった。今日は「1時間5分くらいかな・・・」と漠然と思っていた。

 「橘橋」からのタイムアタックをスタートする頃には陽光はしっかりと降り注ぐようになってきた。それとともに暑さも本格的なものに・・・

 私がまず出発した。その後3分間隔ごとにスタートする。3分差と6分差で後ろから追いかけられることになる。逃げ切れる可能性は低いので、無理をせずにマイペースで走り切るしかない。

 上川乗までは斜度が緩いこともあり、比較的順調に走ることができた。その交差点に差し掛かると残念ながら信号の色は赤であった。

 その手前で少し止まってから、Y字路交差点を右斜めに進んだ。第2エリアに入るといきなりきつめの坂が出迎えてくれる。

 その後も襲ってくる上りで脚の充電量がぐんぐんと減っていった。心拍数は170〜175と高めの数値で推移しているが、サイコンに表示されるパワーの数値は控えめであった。

 回転数は高いのに、推進力はそれほどでもない。随分とエンジンの排気量が小さくなってしまったようである。

 心拍数を175以上に上げるとオーバーヒートして白煙を噴き上げることは目に見えているので、その負荷を維持するようにして淡々とこなしていった。

 「数馬」までは3分後にスタートしたメンバーに追いつかれることなく逃げ切れるかと思ったが、その手前で追いつかれた。「頑張ってください・・・」と声をかけてその背中を見送った。

 「数馬の湯」の手前を通り過ぎると「数馬」までの急峻な坂が待ち構えている。その急な斜度の坂をダンシングで上り切った。すでにタイムは40分を数分経過していた。

 「やはり1時間5分か6分といったタイムかな・・・」と思いながら「数馬」を通過した。ここから本格的なヒルクライムとなる。

 「数馬」を過ぎたあたりから降り注ぐ陽光はさらに強くなった。道は広く整備されているので日陰はほとんどない。太陽光はじりじりと走る者を照射し続けた。暑さは疲労度を一気に増大させた。

2021/8/24

5654:補給食  

 玉川上水に沿った道を走っていくと、最初の休憩地点である拝島駅前のファミリーマートに到着した。

 店内に入って補給食を選択した。オーソドックスなサンドイッチである「ハムチーズたまごサンド」と次の休憩地点で食べるために「こだわり炒飯おむすび」を購入した。

 気温は上がってきていた。「当初思っていたよりも暑くなってきたな・・・」そんなことを思いながら、補給食を胃袋に納めた。

 コンビニ休憩を終えて、先へ進んだ。国道16号を少し走ってから睦橋通りに向かう交差点を右折した。

 睦橋通りは片側2車線の広い道路である。ほぼフラットであるが、信号が多く、赤信号で止められることもたびたびである。

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 何度か赤信号でのストップアンドゴーを繰り返して睦橋通りを走り終え、武蔵五日市駅の手前を左折した。

 空を覆っていた雲は隙間を見せ始め、太陽光が地面に降り注ぎ始めた。陽光が増えてくると暑さのレベルも上がってきた。

 朝のうちは「今日は比較的穏やかな暑さかな・・・」と思っていたが、それは期待外れになりそうであった。

 武蔵五日市駅の手前を左折して檜原街道を走り始めた。3両編成のトレインはかなりハイペースで走った。

 今日は21kmと距離の長いヒルクライムコースのタイムアタックをする予定であったが、普段よりも速いペースに脚の余力は確実に減っていった。

 やがて次なる休憩ポイントである下元郷のバス停に到着した。ここには総ヒノキ造りの特徴的な形をした公衆トイレがある。その手前にはサイクルラックも設置されている。

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 ここで一息入れた。ここを出るとすぐに「橘橋」の交差点に到着する。そこから先は3分おきに、都民の森を目指してスタートする予定であった。

 ここで、「こだわり炒飯おむすび」を食べた。1時間以上の時間高い負荷で走り続けることになるので、カロリーの消費量もぐっと上がるはずである。

2021/8/23

5653:薄曇り  

 朝のうちは薄曇りであった。気温もそれほど高くなかった。「これならロードバイクで走るには、それほど辛くないであろう・・・」と楽観的に思った。

 雨のために2週続けてチームでのロングライドはヴァーチャルライドに切り替わったが、今日は雨の心配はあまりなく、降られたとしても一時的なものという天気予報であった。

 朝の6時にベッドを出て、いつの通りに準備を進めた。朝食には昨晩セブンイレブンで購入した「ラップロールタコスミート」を食べた。

 トルティーヤ生地にスパイシーに仕立てたタコスミート,サルサソース,野菜,チーズが盛り付けられたロールタイプのサンドイッチである。

 セブンイレブンではこういったロールタイプのサンドイッチを販売している。やや高めの価格設定であるが、個人的には気に入っている。

 「はやく起きた朝は・・・」を最後まで観てから、ロードバイクに跨った。空は薄い灰色の色合いの雲が覆っていた。

 多摩湖サイクリングロードを東に向かった。多摩湖サイクリングロードの周囲には木々が植えられている。

 その木々では蝉が大声で鳴いていた。夏は終わりに向かっている。その過ぎゆこうとしている夏を惜しんでいるかのように蝉は鳴いていた。夏が終わる頃、蝉たちもその一生を終える。

 木々の緑に守られた道を順調に走っていって、集合場所であるバイクルプラザに着いた。今日の参加者は3名と少なめであった。

 目的地は「都民の森」に決まった。往復距離は120kmほどであり、チームでのロングライドの定番コースの一つである。

 いつもよりも短めの3両編成のトレインは走り出した。小平市の市街地を抜けていった。やがて玉川上水に沿って続く道に入った。

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 普段であれば都民の森への上りを走る場合、数馬までは隊列をキープして走り、数馬から都民の森まではフリー走行ゾーンとなる。

 今日は3名と参加者の数が少なかったので、走ってる最中に思いついて「今日は橘橋から都民の森までのタイムアタックをしてみませんか・・・?」と提案してみた。

 「私が最初にスタートして、その3分後にIさん、さらにその3分後にリーダーがスタート・・・先週は『ヴァーチャル鬼ごっこ』でしたが、今日は『リアル鬼ごっこ』・・・」

 私の提案は採用された。コロナ禍の影響もあり、昨年と今年は実走時間がかなり減ってスタミナも脚力も相当落ちている。タイムアタックしても良いタイムが出る可能性は少ないが、60分以上の長い時間高めの負荷をかけ続けるのは良いトレーニングになるであろう。

 玉川上水に沿って続く道を西へ走った。3両編成という短めのトレインはその軽快さを活かして速めのペースで進んでいき、最初の休憩地点である拝島駅前のファミリーマートに到着した。

2021/8/22

5652:鏡面仕上げ  

 「HARBETHに買い替えられたんですか・・・?」私は「オーディオショップ・グレン」の所定の位置に置かれたLINDEMANN BL-20をしげしげと眺めながら呟いた。

 「そう、HARBETH Monitor HL。ダッドリー・ハーウッドが、BBCを辞めて自分のブランドを立ち上げて最初に作ったスピーカー・・・LINDEMANNのスピーカーと比べると性能面では随分と見劣りするスピーカーだけど、その音がとても気に入られてね・・・もうリタイヤされた72歳の方だけど、自分の年齢に相応しい音だって・・・。人生の最終局面で行きついた価値観なのかもしれないね・・・」

 「もしかしてこのアンプもその方から買い取られてものですか・・・?」

 私は大型のオーディラックの片隅にそっと佇んでいたピアノブラックの美しいアンプに視線を移して小暮さんに尋ねた。

 「これね・・・そうEinsteinのTHE AMPLIFIERって製品なんだけど、ドイツのスピーカーにドイツのアンプ・・・きっと相性が良かったんだろうね・・それにしてもこのプリメインアンプ、良い趣味してるよね・・・」

 「ドイツのアンプですか・・・」私は初めて見るEinsteinのプリメインアンプにも強い興味が湧いた。ピアノブラックのフロントパネルと鏡面仕上げのステンレスのシャーシのコントラストが絶妙なバランス感覚を醸し出している。

 「じゃあ、アンプも買い替えたんですか・・・?」との私の質問に「そう、そう、LEAKのPOINT ONE STEREOとSTEREO 50・・・一気に時間を遡った感じだね・・・」と小暮さんは答えた。

 「その世界も良いですね・・・きっと・・・」と私はぼんやりと妄想した。「まあ、今日はドイツ勢の高性能オーディオを堪能しますか・・・」と頭を切り替えた。

 「このLINDEMANNのスピーカー、とても良いね・・・見た目はちょっとなんだかなあという感じだけど・・・」と今日の主役であるLINDEMANNのBL-20についての話となった。

 「私も知り合いのオーディオマニアのところで初めて目にしたんですが、印象は良かったですね・・・とても自然で有機的な音がしますし、空間的な表現力も高いと感じました・・・」

 「じゃあ、せっかくだからこのアンプを使ってみましょう・・・」と小暮さんは、送り出しであるNAGRA CDCに1枚のCDをセットした。

 駆動するアンプはピアノブラックのフロントパネルを持つEinstein THE AMPLIFIER。フロントパネルは極めてシンプルである。  

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 かかったのはブルッフのヴァイオリン協奏曲であった。NAGRA CDC、Einstein THE AMPLIFIERそしてLINDEMANN BL-20という個性的なラインナップでの音の質感は・・・聴き疲れのしない控えめな音色であるが、ぞくぞくさせられるほどの音楽性の高さが感じられる。

 「音楽性が高い・・・」という評価は極めて抽象的で曖昧なものであるが、確かに感じることがある。

 「良い感じですね・・・それぞれの個性が良い具合に混じり合って音楽がすっと入ってくる感じです・・・この組み合わせ、偶然の産物ではあってもなんだか妙にしっくりきます・・・」

 その後モーツァルトのピアノ協奏曲第24番を聴いた。モーツァルトのピアノ協奏曲の中で、短調の作品はこの曲と第20番だけである。

 一般的なモーツァルトのイメージの明るい曲ではなく、暗く情熱的な曲調である。この流れを受け継いだのがベートーヴェンである。

 NAGRA CDC、Einstein THE AMPLIFIER、LINDEMANN BL-20・・・この三つのオーディオ機器には何かしら共通するテイストを感じた。それは、凝縮されたセンスの良さとでも言いたいものであった。



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