2021/7/18

5617:猫  

 我が家のリスニングルームに来たばかりの頃は「借りてきた猫」状態であったQUAD 405-Uであるが、時間の経過ともに徐々に新しい環境に馴染んできたようである。

 チューバホーンさんのお宅ではここ最近はベンチを温める存在であったため、その体内に電流を流すこと自体が久々であった。最初のうちはまだ筋肉がほぐれていないような感があった。

 しかし、我が家のリスニングルームに「代打」としてではあるが登場してしばしばその体内に電流を流しているうちに、血流の流れもスムースになってきたような感が出てきた。

 この405-Uは外観は紛れもないQUAD 405-Uであるが、その内部は隅々までcatbossさんの手が入っているとのことで、ほとんどのパーツがオリジナルのものからより高性能なものに取り換えられているようである。

 つまり「羊の皮をかぶった狼」的な存在ということになる。「借りてきた猫」が徐々に新しい環境に慣れて、リビングルームに置かれたソファの上でもくつろぐようになったと思ったら、月夜の晩には「狼」に豹変するのかもしれない。

 405-Uは寝起きが悪いアンプである。少なくとも電源投入から1時間以上経過しないとその本領を発揮しない。

 電源投入後それほど時間が経過していないうちは、「やや端正な音」という印象で推移する。ぜい肉のないスリムな感じの締まった音で、やや乾いた空気感を感じる。

 それが1時間以上の時間が経過してくると、フラットではあるがウェットな質感が音に加わってきて、リビングルームに置かれたソファでくつろぐ猫のような柔らかさが加わってくる。

 さらに時間が経過してくるとそこに気品が加わる。オーケストラを聴いてもその躯体の小ささが信じられないくらいに緻密な質感で表現する。

 「ほうほう・・・満月の夜でなくても、2時間ほどの暖機運転を経ると、この改造型405-Uは『狼』に変身する能力を有しているようである。

 フルレストアのため我が家のリスニングルームを離れているMarantz Model2であるが、順調にいけば今月末には戻ってくるはず。しかし、まだ連絡は来ていない。

 「もしかしたら手こずっているのかも・・・」と少し危惧しているのであるが、当面の間は、時間の経過とともに「借りてきた猫」→「リビングルームでくつろぐ猫」→「羊の皮を被った狼」と徐々に変化する改造型QUAD 405-Uがあるので、寂しい思いはしないで済みそうである。

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