2021/7/14

5613:サイダー  

 「名郷」に着いた。ここはバス停があり、公衆トイレも併設されている。小さな食料品店の前には自販機があり、そこで冷たい飲み物を購入して飲んだ。

 我々以外にも多くのローディが来ていた。ここで皆一息入れてから、山伏峠を目指すのである。高めの気温と湿度でやや疲労気味であったので、冷たい飲み物がとても美味しく感じられた。

 先行スタートしたメンバー2名を見送った後、数分後には「そろそろ行きますか・・・」という感じで残りの6名もスタートした。

 山伏峠の頂上までは約4kmほどである。平均斜度は7%ぐらいであり、オーソドックスなヒルクライムコースである。

 ただし、チームで走る場合には山伏峠の頂上がゴールではなく、上り切ったらその向こう側に一旦500mほど下り、正丸峠に向かうため右折してさらに1kmと少しの距離を上る。

 「正丸峠への上り返し分の脚も残しておかないと・・・」と思いながらスタートした。スタートして数分は軽めにクランクを回して走った。

 徐々に負荷を上げていって、やがて「ヒルクライム負荷」に達した。220ワットから230ワットぐらいの負荷で少しづつ獲得標高を得ていった。

 呼吸も心拍数も落ち着きのないものになっていき、脚には疲労成分が盛大に染み出してくる。斜度が厳しくなる2箇所のポイントを越えると、脚は鉛のような重さになる。

 その重い脚を引きずるようにしながらクランクを回し続けた。ほぼ一定のペースを維持しながら走っていき、山伏峠の頂上を越えた。

 頂上を越えると、最大の敵であった「重力」は短い間ではあるが味方をしてくれる。ひらりひらりとカーブを曲がりながら下った。

 下っている間に呼吸を少し整えて、ほぼ直角に右折した。そして正丸峠に向かう道を走った。上り返しの距離は1kmほどと短い。さらに斜度も緩めである。

 一気にペースアップしたところであるが、脚にその余力はない。体は「休みたい・・」と繰り返し呟いている。

 その声に極力耳を傾けないようにして、ゴールを目指した。ゴール直前は斜度がさらに緩む。それを合図にラストスパートして、今日のメインヒルクライムを終えた。

 峠の頂上には「奥村茶屋」がある。店の前にはテラス席が新設されていた。前回ここに来た時には床面だけができていて手摺がなかったので、ちょっとスリルが感じられたが、今回は手摺もできていて、テーブルや椅子も置かれていて落ち着いた雰囲気に変わっていた。

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 奥村茶屋で「ちちぶサイダー」を購入して、そのテラス席に座って飲んだ。透明な瓶に入った透明な液体は、実に爽やかな味わいであった。特に高温多湿な空気の中でのヒルクライムを終えた直後では、なおさらであった。

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