2021/7/7

5606:スルー走行  

 休憩後、気分が悪い状況が改善しないまま、後半を走り始めた。後半も5回かと思っていたが、何故かしら6回スプリントエリアを経過するとのことであった。

 ということは前半後半の全てのスプリント合戦に参戦すると、11回もがく必要があるということになる。

 前半の5回のスプリントで酸欠状態に陥った私は、後半は完全に戦意を喪失していた。「とりあえず隊列の一番後ろに下がって、軽めの負荷で脚を回し続けよう・・・」と思い、後ろに下がった。

 100ワットを下回る非常に軽い負荷でクランクを回し続けた。1周回って、スプリントエリアに差し掛かったが、後方で完全にスルー。負荷を変えることなくクランクをくるくる回し続けた。

 「まとめる」機能は、こういう状況に陥った時にはとても助かるものである。隊列の先頭では400ワット以上のパワーでスプリント合戦が行われているが、一番後方では100ワット以下のパワーで流すことができる。

 後半の2周目も全く同じ感じで完全に流した。そして後半の3周目に入った。3周目に入ってくると、酸欠による気分の悪さが解消されてきた。

 滞っていた血流がスムースに流れ始めたのを感じた。肺で吸収された酸素もその血流に乗って全身に回り始めたようである。

 「あれっ・・・少し回復してきたな・・・」と感じ始めた。3周目の終わりには、当然スプリントエリアがある。

 「ちょっとスプリント、試してみようかな・・・」という気持ちになった。ついさっきまで「気持ちが悪いから、後半は全て『スルー走行』でいこう・・・」と思っていたが、「喉元過ぎるとなんとか・・・」というやつである。

 スプリントのタイム計測開始を画面で確認してから、クランクを勢いよく回し始めた。短い時間であるが、パワーをぐっと上げてアーチの下を潜り抜けた。

 呼吸が乱れたが、酸欠状態に戻ることはなかった。「これなら、いけるかも・・・」という感じになった。

 スプリントエリアまでは負荷を下げて、隊列の一番後方に位置する。スプリントエリアの直前からパワーを一気に上げて、最後尾から前に出ていった。

 計測開始ラインを越えると500ワット程迄パワーを上げた。3着でアーチを潜り抜けた。次は10回目のスプリントになる。
 
 「よし・・・今度は600ワットまで出力を上げてみよう・・・」と、同じ作戦でスプリント直前までは最後尾で軽く流して、スプリント直前からアクセルを強く踏んだ。

 アーチを視界に入れるとさらに加速した。瞬間最大パワーを600ワットまで上げた。アーチの直前で先頭を走っていたメンバーをかわせた。

 本日2回目の「スプリント賞」をゲットした。次は最後の11回目である。2回完全にパスしているので、もがくのは9回目となる。

 三つ目の「スプリント賞」ゲットを狙ったが、先頭を走るメンバーのすぐ背後にへばりついたままの状態でアーチを潜った。

 最後の「スプリント賞」は逃したが、後半予想外の回復を果たすことができた。どうやら、しんどい時は軽めに脚を回し続けたほうが回復が早いようである。

 前半を終えた段階で酸欠状態に陥り、戦意を完全に失ってしまったが、後半のスプリント合戦も結局4回参戦した。

 「もしかしたら、スタミナはまずまずあるほうなのかもしれない・・・」と少し自惚れながら、変則的な「ヴァーチャルライド」を終えた。 



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