2021/7/2

5601:T2i Signature  

 そのオーディオショップは、新品の販売は一切行わない。主な業務は1970年代から2000年代に製造されたやや古いハイエンド機器のフルレストアである。

 またそういった時代のハイエンド機器の買取も行っている。買い取ったオーディオ機器は、しっかりとメンテナンスされたうえで、販売される。

 それゆえ、ショップとして目立つ場所にあるわけではなく、ビルの一室にひっそりと存在している。

 試聴の予約をすると、「午後3時から5時の2時間を予定時間として確保しました・・・」との返答であった。

 予定時間ぴったりに着いて、その一室に入った。試聴用に割り当てられた部屋は思っていた以上に広いスペースであった。

 2組のスピーカーがセットされていて、数台のラックにはマークレビンソンやチェロといったアメリカンハイエンドメーカーのアンプの在庫が数台置かれていた。

 デジタル機器も比較的古い時代のものが置かれていた。LINNやMETRONOME TECHNOLOGIE の20年ほど前の製品があった。

 広く 内装やファニチャー類もセンス良くまとめられた空間は心地良いものであった。そこに並ぶやや古い時代のハイエンドオーディオ機器は、空間にしっかりとなじんでいる感があった。

 PRIMARE 928シリーズは、白い色合いの横長ラックの最上段にパワー・プリ・パワーと、プリアンプを真ん中にモノブロックパワーアンプを左右にという配置でセッティングされていた。

 広い部屋の真ん中にはかなり大振りな革製のソファが置かれていた。そのソファは「アメリカンサイズ」と呼びたくなるような大きさで、ゆったりと座れた。

 送り出しには、LINN CD12かMETRONOME TECHNOLOGIE T2i Signatureを選択することができた。「どちらもプリアンプに接続されていますので、プリアンプのセレクターで選択できます・・・」との説明を受けた。

 スピーカーは2セットがセッティングされていた。Wilson AudioのSystem 5とAVALONのOpus Ceramiqueである。

 「どちらか選んでください・・・」とのことであったので、AVALONのOpus Ceramiqueを選択すると、スタッフの方がスピーカーケーブルを接続してくれた。

 これで、試聴用のラインナップが完成した。「こんなシステムが我が家にあったら楽しいかも・・・」と思えるオーディオシステムである。

 試聴用のCDは持参した。鞄の中からCDを取りだして、ソファーテーブルの上に置いた。一番上のCDを手にした。

 サビーヌ・ドゥヴィエルのソプラノによるオペラのアリアを集めた「ミラージュ(蜃気楼)」であった。

 CDプレーヤーは2台あり、プリアンプのセレクターで選択できる。LINN CD12も魅力的であったが、METRONOME TECHNOLOGIE T2i Signatureは初めて見るCDプレーヤーであり、その美しさに目を奪われた。

 METRONOME TECHNOLOGIE T2i Signatureは2躯体に分かれている。一見CDトランスポートとDAコンバーターかと思ってしまうが、本体と電源部である。

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