2021/6/29

5598Epic KOM:  

 スタートして海沿いの道をしばし走った。やがて道はファンタジックな海底トンネルに入っていった。

 ガラス越しに海の様子を眺めることができる海底トンネルは現実にはあり得ないが、幻想的な世界を覗くことができる。時折イルカの群れが走るロードバイクと遊ぶかのように泳いでいる姿を見ることができた。

 海底トンネルを抜けてしばし走っていくと、今日の頑張りどころである「Epic KOM」にさしかかった。

 「Epic KOM」の計測区間は9.5kmであり、走っている時間は約30分。計測開始ラインを越えるとスマホの画面にはタイムが表示される。そのタイムを確認しながら走っていった。

 計測開始から少しづつ負荷を上げていき200ワット前後で巡航態勢に入った。途中、ヨーロッパの中世の面影を残す古い集落を抜けていく。

 ペースは少しづつ上がってきた。トンネルに入ると負荷も上がり、240ワット前後で推移するようになる。

 トンネルを抜けると山頂が近いことを思わせる景色に変わる。ここからゴールへ向けて緊張感が高まっていく。

 負荷はさらに高くなってくる。「まとめる」機能が働いているので、集団は大きくばらけることはなく、「Epic KOM」の終盤を走った。

 残り距離が少なくなってくると、現在のペースで走り切った場合の予想タイムも画面に表示され始める。その予想タイムから現在のタイムを差し引いて「残りあと3分か・・・」とゴールまでの残り時間を暗算しながら、高い負荷に耐え続けた。

 その残り時間が1分を切ってくるとスパート合戦となってくる。300ワット超えるパワーゾーンに移行して、ゴールを示すアーチが視界に入ると、さらにヒートアップした。

 2着でアーチの下を潜り抜けた。「頑張りどころ」を一生懸命に頑張った。その代償として激しい疲労感が全身を覆った。

 乱れに乱れた呼吸を整えるために脚を緩めた。私のアバターはしばし惰性で走ってから止まった。「カチャ・・・」と音をさせて左足のクリートをペダルから外して、地面に足を着けた。

 今日はここで休憩を入れることになっていた。最後のスパート合戦に参戦すると、体に刻まれる疲労度は高い。

 「ふ〜疲れた・・・」という感じで、ロードバイクから降りて、休息タイムに入った。ダイニングに向かって、補給食を摂ることにした。



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