2021/6/21

5590:謎解き  

 フォルクスワーゲンの屋台骨を支えるゴルフのニューモデルである「ゴルフ8」の発売が日本でも開始された。

 先日フォルクスワーゲン小平からDMが来ていた。「新型Golfデビューフェア」「The new Golf あなたの想像より、新しい。」といった文言がカラフルなパンフレットに添えられていた。

 1.0Lのコンパクトなエンジンを搭載するNew Golfの実質的なベーシックモデルである「eTSI Active」の価格は3,125,000円。オプションや諸経費を含めると300万円台の後半となる。

 「今度のゴルフは売れないような気がします・・・搭載されるのが1.0Lのエンジンで、価格もかなり高めですからね・・・日本ではSUVに人気が集中してますし・・・」とチューバホーンさんは話された。

 今日は二人で連れ立って、ハンコックさんのお宅を訪問した。チューバホーンさんのお宅からハンコックさんのお宅までは車で1時間半で着いた。その道中、オーディオだけでなく車の話もしていたのである。

 まだ緊急事態宣言が解除されていないので、今日のハンコックさんのお宅でのOFF会は時間は3時間、マスク着用、外食なしということで執り行われた。

 OFF会の前半は「オーディオタイム」であった。最近、ハンコックさんは、20年近く使い続けられているWilaon Audioの「WATT3/PIPPY2」を、上下それぞれ別のパワーアンプで駆動するマルチウェイ駆動に挑戦されていた。

 そのマルチウェイ駆動に関して様々な試行錯誤を3人で検証してみたのである。WATT(Wilson Audio Tiny Totの略)は、それ単体で2ウェイスピーカーとして高い能力を持つモニタースピーカーである。

 そのWATTTにサブウーファーとしてのPUPPYが追加されたわけであるが、それぞれを別のパワーアンプで駆動すると良いのではないかとハンコックさんは判断されたのである。WATT3にはMark LevinsonのNO.23.5が、そしてPUPPY2にはSD-05があてがわれていた。

 第1の検証は、WATTとPUPPYへの接続方法の違いである。「WATT:正相 PUPPY:逆相」「WATT:正相 PUPPY:正相」そして「WATT:逆相 PUPPY:正相」という三つのパターンを試してみた。

 これは満場一致で「WATT:正相 PUPPY:正相」が一番良いとの結論が出た。第2の検証は、PUPPY2を駆動するSD-05のボリューム位置の検証である。SD-05のボリュームを上げれば、PUPPYの関与度合いがより上がることになる。

 ボリューム位置が11時、10時、9時・・・さらにプリアンプからの接続をSD-05のゲインがより低くなる「A-1」接続に変えてもみた。

 その結果は「A-1」接続を選択してボリューム位置を低めの9時あたりのポジションにするのがベストとの結論に達した。

 極力PUPPYの関与度合いを下げる状態が一番結果が良かったことになる。イメージとして「WATT3:95% PUPPY2:5%で鳴らしている」といった感じである。WATT3は単体で相当に優れた2ウェイスピーカーであるので、PUPPYは関与度合いを抑えに抑えて「最後の一摘みの塩」的な存在にすべきであった。

 「これで、オーディオタイムは終了ですね・・・後半はミュージックタイムでいきましょう・・・」という感じで中休みとなった。

 ティータイムで休息後「ミュージクタイム」に移行した。ハンコックさん愛聴のジャズレコードから3曲を聴いた。

 「バランスよくニュートラル・・・自然な質感で空間表現も広い・・・」高い評価がさっと下った。

 送り出しはORACLE DELPHIである。SMEのトーンアームの先にはオルトフォンMC20が装着されている。昇圧トランスとフォノイコライザーはフェイズメーション製。プリアンプはMark LevinsonのML1。

 「バランスが良くなりましたね・・・オーディオ的なレベルがぐんと上がりました・・・」と一同笑顔であった。その時ハンコックさんが「UESUGIのフォノイコも聴いてほしいんですよね・・・」という話をされた。

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 そこで「UESUGI」の真空管式のフォノイコライザーに接続が切り替わった。その型番は「UTY-7」。電源部が別躯体となっている。古い時代のこのメーカーの製品に使われることが多い渋い茶色の色合いが実に良い感じを出していた。見るからに「手を抜いていません・・・」という感じがひしひしと伝わってきた。

 DONALD BYRDの「FUEGO」からの1曲が再度かかった。先程、フェイズメーションのフォノイコライザーで聴いた曲と同じである。

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 1959年に録音されたかっこいいジャズが再度流れ出た。その変化量の大きさに、私はかなり驚いた。「音楽の躍動感というか浸透力が全く違う・・・」優等生的な整いの良さとは全く別のベクトルに音楽は移行していた。

 「音楽があるべき場所に移動した・・・」と内心感じた。オーディオ的な諸要素・・・SN、情報量、ワイドレンジ、空間表現の広大さなどといった物差しとは全く異なった「指標」がもたらされたような気がした。

 その後「オーディオタイム」は完全に終わり、真の意味合いでの「ミュージックタイム」となった。 

 時間は短めであったが、実に示唆に富んだOFF会であった。私にとっては色々な「オーディオ謎解き」の回答が断片的にもたらされたような気がした。



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