2021/5/31

5569:1週間前  

 緊急事態宣言が延長されたが、1週間後に迫ったMt.富士ヒルクライムに関しては特に何らかの新たな情報はもたらされておらず、予定通り実施されるようである。

 他のヒルクライム大会では、「緊急事態宣言」や「蔓延防止措置」の実施されている地域に住んでいる参加予定者には辞退を要請する連絡があったとの情報がSNSなどに記されていたが、そういった要請のメールは今のところ来ていない。

 そういった状況の中、1週間後にMt.富士ヒルクライムに参加することを前提として、今週のバーチャルチームライドもヒルクライムコースが選択された。

 選ばれたのは「Zwift KOM」、「Epic KOM」、「Volcano KOM」の3つのKOMを繋いで走る「Three Sisters」が選ばれた。

 通常のバーチャルチームライド同様、「まとめる」機能がONの設定であるので、それぞれのペースでヒルクライムコースを走ってもばらけることはなく、KOMゴール直前のスパート合戦が繰り広げられる予定である。

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 体に強めの負荷をかけるのは、今日までで、その後本番までの1週間は体に溜まった疲労を抜くことに重点を置くことになる。

 58歳という年齢になると、疲労からの回復がとても遅い。一晩寝たぐらいではまったく疲労感が抜けない。

 「これが加齢ということか・・・」とその疲労感の抜けの悪さに、現実というものを目の当たりする。しかし、これは自然なことであり、受け入れていくべきことである。

 今週は火曜日、木曜日、土曜日と3回「Road to Sky」を走り、「Alpe du Huez」でのタイムアタックを繰り返した。

 普段はジムでエアロバイクを60分漕ぐトレーニングを淡々と行うが、「Alpe du Huez」でのタイムアタックでは、やはり普段のトレーニングよりもがんばるので、負荷が高くなる。

 「トレーナー難易度」の調整方法を教えてもらったので、従来から不自然さを感じていた斜度に対するスマートトレーナーの過敏すぎる反応も穏やかなものになった。

 「Alpe du Huez」でのタイムアタックの結果はいずれも55分台のタイムであった。「Alpe du Huez」でのタイムの1.5倍がMt.富士ヒルクライムのタイムに近似するとのことであるので、「取らぬ狸の皮算用」をしてみた。

 3回の平均タイムである55分30秒を1.5倍すると、1時間23分15秒である。私としては結構良いタイムである。

 「しかし、今の脚力と調子でそんな良いタイムは出そうにないな・・・昨年同様今年もコロナ禍の影響で実走時間がとても短いからな・・・」と思ってしまった。

 恐らく1時間25分が実際の目標タイムになるであろう。そのくらいのタイムで走り切れれば、私としては十分に満足できる。

 スタート時間である8時30分の15分前になったので、準備を始めた。スマホでZwiftを立ち上げて、ノートパソコンの画面にZOOMを表示した。

 今日の参加者は7名であった。スタートはトラブルなくスムースに行えた。「三姉妹」の最初は4級山岳の「Zwift KOM」である。その上り口まではゆったりとしたペースで走った。 

2021/5/30

5568:ホットチャイ  

 Ensembleさんは、コーヒーではなく「ホットチャイ」を淹れて出してくれた。ソファテーブルに置かれたティーカップからは、少しエスニックな感じのする香りが漂ってきていた。

 まず最初に聴かせていただいたのは、ドニゼッティのオペラ「アンナ・ボレーナ」よりアリア「あなたたちは泣いているの?」であった。

 「アンナ・ボレーナ」は、ヘンリー8世の2番目の妻であったアン・ブーリンが無実の罪で処刑されるまでの話をもとにしたオペラである。その悲劇性が如実に窺えるこのアリアは、「アンナ・ボレーナ」のハイライトでもある。

 「こういった曲は、もしかしたら古めのソナスファベールのスピーカーを真空管アンプで鳴らしたときに、しっくりくるのかもしれないな・・・」と思いながら耳を傾けていた。

 「ALL SWISS MADE」であるEnsemble Dirondo、Fuoco、そしてPawel AcousticsのELEKTRAというラインナップで聴くと、とても美しくすっきりとまとまる。ともすると胃もたれしそうな感のある、こういったイタリアオペラのアリアが、品よく高貴に響く感じであった。

 次にDirondoのトップローディングのメカにセットされたのは、シューベルトの「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番」が収録されているCDである。その第1楽章を聴いた。

 「シューベルトは合いますね・・・とても・・・」と私は独り言のようにつぶやいた。ヴィオリンはWilli Boskovsky、ピアノはLili Krausである。

シューベルトはウィーンで生まれて、ウィーンで没した。「この『ALL SWISS MADE』のラインはスイスというよりもウィーンという雰囲気かな・・・」とも思ったりした。

 確かにこれらのオーディオ機器からは、SWISS MADEの精巧性とともに、冷徹にならない暖かみのある気品のようなものを感じる。

 そういった雰囲気は、今回は登場の機会がなかったYBAのClassic 3やPioneerのP-D70にも共通するものかもしれない。

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 Pioneer P-D70は1983年の発売である。CD黎明にあたるこの時期にはCDプレーヤーは夢のあるオーディオ機器であり、各メーカーの力の入れようも半端なかった。

 P-D70は、日本製らしいメカっぽさを品よくまとめ切っている。音質面では確かに古さを感じさせる面もあるが、「どうしても手放せないんですよね・・・3回ぐらい修理に出してます・・・」とEnsembleさんは話されていた。

 その後CDは次々に取り換えられていった。いずれも「ELEKTRA」は実に品よく歌った。最後に、ベルリオーズ「幻想交響曲」から第4楽章「断頭台への行進」を聴いた。

 オペラ「アンナ・ボレーナ」のモデルであるアン・ブーリンが無実の罪で処刑されたは1536年のことである。その処刑方法はロンドン塔での斬首であった。

 この「断頭台への行進」と最初に聴いたアリア「あなたたちは泣いているの?」とが、奇妙に繋がった。

 最後にかかった「幻想交響曲」の第4楽章が終わった時、ソファーテーブルの上に置かれていたティーカップの底に少し残っていたホットチャイの残りを飲み切った。何種類か入っているスパイスの香りが鼻腔に爽やかであった。

2021/5/29

5567:ALL SWISS MADE  

 Ensembleさんがお使いのスピーカーは、Pawel AcousticsのELEKTRAである。10年ほど前までは日本にも正式に輸入されていたそうであるが、「途絶えて久しい・・・」と、Ensembleさんは話されていた。

 「ELEKTRA」は小型の2ウェイスピーカーであるが、専用のスピーカースタンドと一体で実に美しい造形を誇っている。

 背面にはパッシブラジエーターが装備されていて、低音を補強している。フロント面はスラントしていてユニットは若干斜め上を向いている。

 積層合板がエンクロージャーの素材になっていて、美しい積層面がデザイン上のアクセントになっている。ユニットにも高級なものが奢られていて、小さいけれどその基本性能は相当に高そうなスピーカーである。

 オーディオ機器はセンターラック方式でまとめてある。2台のスピーカ間の後方にYAMAHAのGTラックが2台並べて置かれている。

 GTラックの中段用の棚板はどちらも使われていない。その2台のラックに、3台の一体型CDプレーヤーと1台のプリメインアンプが置かれている。

 3台もある一体型CDプレーヤーの内訳は、スイスのメーカーであるEnsembleのDirondo、フランスのメーカーであるYBAのClassic3、そして日本のメーカーであるパイオニアのP-D70 である。

 いずれも新しいものではない。何度かの修理を経ながらであるが、いずれもコンディションは万全な状態が保たれている。

 そして、これらの3台のCDプレーヤーとスピーカーであるELEKTRAを繋いでいるのが、Ensembleの「Fuoco」という名前のプリメインアンプである。

 「CDプレーヤーのDirondoとプリメインアンプのFuocoは、Ensambleというスイスのメーカーの製品で、この独特のデザインと色合いが大好きで購入しました。かつてはエスケイアソシエイツという会社が輸入代理店となって日本に輸入されていたんですが、今はもう途絶えています。」

 淡々と説明されるEnsembleさんのハンドルネームは、このメーカー名から来ているようである。Ensembleの製品は、比較的コンパクトで、見た目的な威圧感はほとんど感じない。むしろ朗らかな雰囲気をも感じさせるデザインである。

 そういえば、Pawel Acousticsもスイスのメーカーである。「Dirondo」、「Fuoco」、そして「ELEKTRA」というスリーピース構成のオーディオシステムに限れば、「ALL SWISS MADE」ということになる。

 この「ALL SWISS MADE」のラインをEnsembleさんは一番良く聴かれているようで、他の2台のCDプレーヤーは、気分を少し変えたいときに聴かれるようであった。

 前回の訪問時は3台のCDプレーヤーの聴き比べ大会のような様相を呈していたが、今日はメインのラインである「ALL SWISS MADE」システムに限定して、私が持参したクラシックのCDを聴かせてもらう予定でいた。

 Ensembleさんのメインジャンルは女性ボーカルである。クラシックはほとんど聴かれないようである。

 私は鞄のなかから持参したCDを7枚取り出して、ソファーテーブルの上に置いた。「Dirondo」「Fuoco」「ELEKTRA」というスイスの精巧なオーディオ機器たちが奏でる巧妙な「アンサンブル」が楽しみであった。

2021/5/28

5566:哲学堂公園  

 Ensembleさんの住むマンションは中野区の哲学堂公園にほど近い場所にある。最寄り駅は西武新宿線の「新井薬師前駅」であるので、我が家からは電車でもそれほど時間はかからないが、今日は雨が降っていたので車で向かった。

 BMW523i Touringは今年の9月で2回目の車検を迎える。走行距離は9万キロを超えた。エンジンオイルをこまめに交換している効果か、今のところエンジンは快調である。

 「とりあえず、9月の車検は通そうかな・・・その後ゆっくりと次なる相棒を探した方がいいかも・・・」と感じている。

 車を取り巻く環境はこれからしばらくは過渡期となる。各メーカーはEV化へ大きく舵を切り始めているが、現状ではまだまだEV車の比率は小さい。

 しかし、今後5年ほどの間にその状況が一変する可能性はある。5年後の2026年には新車販売台数に占めるEV車の比率が50%程度になっている可能性も否定できない。

 「次はとりあえず燃費の良い小排気量のガソリンエンジン搭載車にして、その次にEV車というのが、無難かな・・・」などと思っているところである。

 Ensembleさんのマンションの近くのコインパーキングに車を停めた。雨は結構降っていた。昨日は暑かったが、今日は一転して肌寒い。

 大きめの傘をさして、少し歩いた。約束の時間にまだ間があったので「哲学堂公園」の中に入ってみた。

 「哲学堂公園」は、中野区立の公園である。哲学館の創設者である井上円了が、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った「四聖堂」をこの地に建設したのが、この公園のはじまりである。その後「哲理門」、「六賢台」、「三学亭」などの建築物が順次建てられていって公園として整備された。

 園内には「哲学堂公園」という名にふさわしい彫像物が所々に設置されていて独特の厳粛な雰囲気を放っていた。

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 Ensembleさんのお宅には昨年の6月にPaoさんと一緒に訪問した。今日はそれ以来となるので2回目の訪問となる。

 Enembleさんは「独身貴族」である。2LDKのマンションに独り住まいである。リスニングルームはリビングルームも兼ねているので、広く、エアボリュームも充分にある。

 オーディオ機器に対峙する形で3人掛けソファが置かれている。スピーカーは2ウェイの小型スピーカーで専用のスタンドにセットされている。 

2021/5/27

5565:魔の山  

 今日のバーチャルチームライドの舞台として選択された「Ven-Top」は、ほぼ全域ヒルクライムである。コースの全長は20.9 kmで、獲得標高は1,534m。ZWIFTMAPはフランスであり、ツールドフランスの勝負所として世界的にも有名な「Mont Ventoux」を再現している。Zwiftの中でも一番過酷なヒルクライムコースであろう。

 その「魔の山」を再現したヒルクライムコースの後半を走った。後半も少しの間、隊列の後方で足慣らしをしてから、負荷を上げていった。

 休憩時間中に「トレーナー難易度」の設定を中間ポイントに移動できていたので、斜度の変化に対するスマートトレーナーの反応具合は穏やかなものに変わっていた。

 また、斜度が厳しいエリアで感じられていた「ブースト効果」も薄くなっていた。「これなら実態に近いパワーの数値が表示されているかな・・・」そう感じていた。

 「Ventoux KOM」の平均斜度は8%である。斜度が厳しいとスピードは当然出ない。それゆえKOMの残り距離の減り具合も遅々としている。

 また風景の変化も少なめなので、心のテンションを維持するのに、少々苦労する。先週走った「Alpe du Zwift」は21個のヘアピンカーブがあり、そのカーブにより区切られたセクターごとにタイムや平均パワーが表示される。そのため、気持ちが維持しやすいところがあった。

 そんな長く険しい「Ventoux KOM」もようやく終盤に入った。周囲が開けてきて、山頂が近いことをうかがわせる風景になってきた。

 山頂が近くなってくると、湿ってふやけていた「アンパンマンの顔」が焼きたてのものに変わったように元気が出てくる。

 「もう少しで終わる・・・」という希望は体を奮い立たせるものである。まだまだ出口が見えてこない「コロナ禍」とは違う。

 「あと数分で苦しさから解放される・・・」という希望に背中を押されて、終盤を走り、そしてお約束のチームメンバーとのゴール前でのスパート合戦となった。

 ゴールを示すアーチが見えてきたので、一気にクランクを回すパワーを上げた。そして、ようやく長いKOMを走り終えた。

 走り終えた後はハンドルにもたれかかるようにして、疲れ切った体を休めた。今日はタイムアタックではなかったが、先週同様相当に疲れた。

 Mt.富士ヒルクライムが近づいてきているので、先週と今週はZwiftの有名なヒルクライムコースを走った。どちらも良いトレーニングになったようである。

 「下り切ったところまで走りましょう・・・」ということになり、「Ven-Top」を走り切った後、重力の盛大な助力をもらいながら長い下りを下っていった。下っている時あることに気づいた。私のアバターのジャージの色がグリーンからブルーに変わっていたのである。なんで色が変わっていたのか、すぐには分からなかった。

2021/5/26

5564:トレーナー難易度  

 Zwiftの「設定」項目の一つである「トレーナー難易度」が、まだ「最強」のままであった。これを中間ポジションに調整すれば、斜度に対する過敏すぎる反応が緩和されるはずであった。

 しかし、スタート前にスマホの画面を指でなぞって調整しようとしたが、反応しなかった。そこで、そのままの状態で「Ventoux KOM」の前半を走った。

 斜度に対する反応は過敏なままであったが、「Ventoux KOM」は先週走った「Alpe du Zwift」と比べて、斜度の変化が少ない。
 
 それ故、斜度の変化に対する過敏すぎる反応による違和感は少なめであった。斜度は高めで推移する。斜度はスマホの画面に表示されているが二桁であることが多かった。

 「トレーナー難易度」が「最強」の状態だと、ヒルクライム中に斜度が緩むと瞬間的にパワーが急減し、アバターが止まりそうになる。逆に斜度が厳しいものになるとクランクが一気に重くなり、表示されるパワーの数値が少々虚偽申告状態になる。

 「トレーナー難易度:最強」は、悪いことばかりではない。10%ほどと高めの斜度の場合、実際のパワーよりも高めのパワーの数値が算出されるようで、実態よりも早く走れる。

 その効果もあり、先週の「Alpe du Zwift」でのタイムアタックでは52分49秒という私の脚力では不相応に速いタイムが出た。実態は58分程度と思われるが、速いタイムが出たこと自体は悪い気がしない。

 「Ventoux KOM」の斜度も高い数値で推移するので、「ドーピング効果」が出ているようであった。結構高めのパワーの数値を維持しながら隊列の先頭を引いて前半を走った。

 「Ventoux KOM」の半分ほどを上ったところに道の右側に幾つかのオレンジのテントがある場所が見えてきた。リーダーから「あのテントのあるあたりで一旦止まって、休憩しましょう・・・」との指示があった。

 テントのある地点で止まって。小休止した。そこで、再度Zwiftの設定画面に移動した。一番右「最強」になっている「トレーナー難易度」を中間地点に移動させようと右手の人差し指を左にスライドさせた。

 やはり、移動しない。2度、3度、4度と試すが駄目である。諦め気味にシャカ・・・シャカ・・・シャカ・・・と連続して人差し指を素早く動かした。

 するとさっきまでびくともしなかった「トレーナー難易度」のポジションがスライドした。「動いた・・・!」とちょっとびっくりした。一番左に移動してしまったマークの位置を微調整して、ちょうど真ん中あたりに固定した。

 「これで、よし・・・」と納得して元の画面に戻った。「これで斜度に対する過敏な反応は抑えられるはずである・・・それと同時に斜度の厳しいエリアでの『ドーピング効果』もなくなってしまうか・・・」と、嬉しさ半分ではあった。

 しばしの休息時間を終えて、「Ventoux KOM」の後半へ向けて走り始めた。後半も走り始めの数分間は隊列の後方に位置して高い負荷はかけずにクランクを回し続けた。休憩時間中に扇風機の風量は「中」から「強」に変更していた。

2021/5/25

5563:SST  

 Zwiftを行う際には、スマートトレーナーを利用している。そのスマートトレーナーの具合が最近少々おかしい。

 負荷が軽い時には問題はないのであるが、負荷が200ワットを超えてくるとクランクの回転がギクシャクすることがあり、さらに斜度の変化に対する反応が過敏すぎるのである。

 ヒルクライム中に斜度が緩み平坦に近い状況になった時、一気にクランクが軽くなり、パワーの数値も急激に下がり、アバターが止まりそうになる。

 その後斜度が上がると、クランクが一気に重くなり、画面に表示されるパワーの数値が「そんなには出ていないでしょう・・・」と突っ込みを入れたくなるような高いものになるのである。

 私はてっきり使い始めて数年になるThinkRider製のスマートトレーナーの具合がおかしくなってきたのかと思っていたが、リーダーから「Zwiftの設定を変更すると直るかもしれませよ・・・」との指摘が、バーチャルライドのスタート前にあった。

 Zwiftの設定については、その存在も変更方法も知らない。そこでリーダーから教えてもらった。まずはスマホの画面の左下に表示されている「メニュー」をクリック・・・次に右下に表示される歯車が二つ表示されているアイコンをクリックした。

 すると「設定」の画面が表示される。幾つかの項目が表示されるうち「トレーナー難易度」を確認した。すると設定が「最強」の状態になっていた。

 「その『トレーナー難易度』の設定を左にスライドさせて真ん中あたりにするとちょうど良いぐらいになるようですよ・・・」とのことであった。

 「なんだ・・・『トレーニナー難易度』の設定が最強になっていたのか・・・しかし、ここをいじった記憶はないけど・・・」と思いながら、指で左にスライドして移動させようとするが、なぜか動かない。2度、3度と試してみるが、一番右の最強ポジションに固定したままである。

 「あれ・・・?なんで動かないんだ・・・?」と思っていると、スタート時間が迫ってきた。「休憩時間にまたやってみます・・・」と言って、画面を元に戻した。

 スタートまでのカウントダウンの電子音が10回響いてから、ゆっくりとスタートした。スタートから「Ventoux KOM」の計測開始までは2kmほどである。

 ZOOMで会話しながら、ゆったりとしたペースで走っていくと、「Ventoux KOM」の計測開始ラインを越えた。

 「Ventoux KOM」の距離は19.0kmである。かなり長いので、半分ほど走ったところで一旦休憩を入れる予定である。

 今日は「まとめる」機能が働いているので、隊列の後方に位置していれば脚を酷使することなく走れる。1kmほどは、後方に位置してそれほど高い負荷をかけずに走っていった。

 その後「SST」に移行した。「SST」は「スウィート・スポット・トレーニング」の略である。「SST」はFTPの88%〜92%の強度を維持して決めた時間を走るトレーニングである。

 例えば時間を20分に決めて、それを休憩を入れながら3本行ったりする。FTPの88%〜92%の強度はそれなりに苦しいパワーゾーンである。

 斜度が高めの坂では、現在の「トレーナー難易度:最強」の設定では、実際のパワーよりも10%ほど高めのパワーが表示されるようなので、スマホの画面に表示されるパワーの数値を私のFTPである220ワットぐらいに維持するようにしてクランクを回した。

 ロードバイクの正面に置かれた扇風機からは風量「中」の風が送り続けられているが、体の発熱量はどんどんと上がっていき、やがて汗が滴り落ちるようになってきた。

2021/5/24

5562:Mont Ventoux  

 Mt.富士ヒルクライムまで残り2週間となった。今のところ延期や中止の情報は出ていない。木曜日にはエントリーした者にメールで「参加票」が送られてきていた。

 そこには、割り振られたナンバーとともに、「五合目行き手荷物有無:有」「スタートウェーブ:第6ウェーブ」「当日の駐車場:富士山パーキング」と印字されていた。

 前日の土曜日に行われる受付の時間は10:00〜18:00までである。受付会場には時間を決めてメンバー各自が自分の車で向かい、受付を済ませてから、皆で富士スバルラインを少し走る予定となっている。

 Mt.富士ヒルクライムが近づいてきているので、先週の「Road to Sky」に続いて、今日もヒルクライムエリアがコースの大半を占める「VEN-TOP」が選択された。

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 走行距離は20.9kmで獲得標高は1,534mである。Zwiftの「フランス」の中に設定されている山岳コースである。

 そのコースの90%ほどは「Ventoux KOM」が占めている。KOM計測区間の距離は19.0kmで、平均斜度は8.0%とかなりハードなKOMである。

 「Ventoux KOM」は、「魔の山」「死の山」と恐れられるツール・ド・フランスの勝負所の「Mont Ventoux」を模したものである。

 先週走った「Alpe du Zwift」よりも距離が長い。ただし、今日はタイムアタックはしない。「まとめる」機能が設定され、さらに中間地点で休憩も入れる予定である。

 スタート時間はいつものように8時半である。少し早めにセッティングが完了したので、Zwiftのニューヨークのコースをゆっくりとしたペースで流して足慣らしをした。

 スタートの10分前になったので、「MEET UPに参加」をクリックした。すると、私のアバターは今日のコースのスタート地点にワープした。

 ZOOMにも接続した。今日の参加者は8名であった。朝のうちの気温は爽やかなものであった。扇風機はロードバイクの正面に置かれている。風量はいつものように「中」に設定されていた。

2021/5/23

5561:GTラック  

 国立市のグールドさんのお宅から帰ってきて、我が家のリスニングルームに入った。改めて、そのオーディオ機器のセッティング具合を眺めた。

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 我が家ではYAMAHAのGTラックが4台、横に連なっている。YAMAHAのGTラックの高さは44cmであり、背は高くないので、横長設置という感じになっている。

 YAMAHAのGTラックの正式な製品名は「GTR-1B」である。「GTR-1B」は古くから定番のオーディオラックとして存在していたが、2005年に生産を一旦終了した。

 復活を望む声が多かったのか、その後製品名を「GTR- 1000B」と変更して再発された。、基本設計を忠実に受け継いだので、「GTR-1B」と「GTR- 1000B」とではほとんど差はないようである。

 板厚50mmの天板、底板、側板を隙間なく強固に組み上げることで、高い剛性を確保していて、重量は32kgと重い。

 見た目は質実剛健・・・高級感という観点からすると特別な装いはない。実直に仕事をしますという寡黙なタイプである。

 先ほどまでグールドさんのリスニングルームで目にしていたコプラーレ社のZONAL 3に対して、高級感・存在感という点においては相当差があると言わざるを得ない。

 リスニングポイントに置かれているイージーチェアに腰かけて、インターネットの検索エンジンに「COUPULARE ZONAL」と入力してみた。

 すると中古の「ZONAL 3」が見つかった。所在地はドイツである。フレームの色合いはシルバーで、棚板は淡い茶色。「この色の組み合わせも落ち着いた感じがしていいな・・・」と眺めていた。

 価格は1,499EUR。グールドさんがeBayで購入されたものは1,200EURであったので、少々値付けが高い。

 しばし、その写真をスマホの小さな画面で眺めていた。「しかし、我が家には6つのオーディオ機器がある。3段ラック1台を買っても、収まり切らない。2台必要になる。できれば同じ色合いの3段ラックが二つ並んでいてほしい・・・となると『ZONAL 3×2』作戦ということになるか・・・」

 続いてCOUPULARE社のホームページをのぞいてみると、3段ラック二つが連結したような製品もラインナップしているようであった。「これなら、6台のオーディオ機器が綺麗に収まる・・・このタイプのものが中古市場に出てこないかな・・・」そんなことを思いながら、軽くため息をついた。

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2021/5/22

5560:三高  

 ドイツのコプラーレ社の「ZONAL 3」のフレームは3本脚構造である。その3本の脚と床面は、スパイク受けを介して強固なスパイクで接している。

 グールドさんがeBayで中古品を購入されたというオーディオラックの効果のほどを検証すべく、グールドさんの愛聴盤を聴かせていただいた。

 グールドさんといえば、最初にかかるのはやはりこれである・・・グレン・グールドのピアノ演奏によるバッハの「ゴールドベルグ変奏曲」・・・録音は1981年である。

 グレン・グールドは1955年にゴールドベルク変奏曲で衝撃的なデビューを飾っている。その後1964年以降は演奏会での演奏を止めてしまい、彼の演奏に接するのは録音のみとなった。

 そして、衝撃的であったデビュー盤以来2度目となるゴールドベルク変奏曲の録音を1981年に行ったのである。この録音の翌年の1982年に、彼はその生涯を閉じている。

 1955年の録音であるデビュー盤におけるこの曲の演奏時間は約36分であったが、1981年の2度目の録音では、その演奏時間は約50分になっている。

 他の演奏者によるこ曲の演奏時間が60分から70分台であることを考えると、デビュー盤よりも長くなったとはいえ、この2度目の録音であってもグールドは比較的短い演奏時間でこの曲を演奏している。

 他のピアニストやチェンバロ奏者は、この変奏曲の構造的な魅力をじっくりと引き出すことに主眼に置いているのに対して、グールドはこの曲を即興曲的に演奏しようとしていたのかもしれない。

 ほぼ途切れることなく演奏されるこの曲を最初から最後まで聴いた。つまり50分間、この変奏曲が、グールドさんのリスニングルームに流れ続けたのである。

 オーディオラックがコプラーレ社のものに変わった効果はすぐさま感じられた。打鍵の感触がよりリアルに伝わってくる。

 映像を見ているわけではないが、ピアノを奏でるグレン・グールドの両手の指の動きを映像で観ているかのような錯覚を生むほどに、その音の感触が生々しく感じられた。

 「さすがに、ドイツ製のハイエンド・オーディオラックである・・・ピアノの演奏に関しては、相性が抜群のような気がする・・・」と思いながら聴き進んだ。

 続いてかかったのは、ダニエル・ロザコヴィッチのヴァイオリンによるバッハのヴァイオリン協奏曲第2番であった。

 2001年ストックホルム生まれの天才少年であるロザコヴィッチは、「未来のムター」と称され、その将来を嘱望されている。

 そのロザコヴィッチのデビュー・アルバムであるこのCDには、バッハの2曲のヴァイオリン協奏曲に加え、無伴奏パルティータ第2番が収録されている。

 彼のヴァイオリンの輝かしく聴くものを魅了する音色の煌めき具合を、このドイツ製のラックは、より輝かしく豪華なものにする。

 「ZONAL 3」のフレーム色はブラックで3つある棚板の色はグレーである。塗装はどちらも光沢のある輝かしいものであり、その仕上がり具合は素晴らしい。

 その光沢のある豪華な塗装のような音色を感じた。ドイツ製の高級車の素晴らしい塗装面を思わせる豪華さに、自然と頬が緩んだ。

 「ZONAL 3」は、どことなくメルセデスベンツのEクラスの乗り味に似たような音の感触をオーディ機器に加味するようである。「高剛性」・「高SN比」・「高解像度」・・・バブル時に流行った「三高」を連想させるような優等生ぶりを発揮していた。



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