2021/4/2

5510:テスラ  

 真空管アンプを使用しているオーデュオマニアにとって、真空管を様々なブランドのものに交換して、そのサウンドの変化を楽しむことは、大きな悦楽の一つである。

 そういった真空管の交換比較試聴について、英語では、”Tube Rolling”と呼んでいるようである。

 もちろん、やみくもに交換したり、大量のストックを保有すると「沼」にはまり込んで抜け出せないといった状況に陥ってしまう危険性を秘めた分野である。

 最近12AX7(ECC83)を1ペア新たに取得した。12AX7は、アンプの前段のプリアンプ管(電圧増幅管)として、とてもポピュラーなものである。

 真空管マニアの間では、ドイツのテレフンケン社のものが最良とされていて、中古市場での値段もかなり高価である。

 我が家のMarzntz Model7にもテレフンケン製のものが装着されている。6本使われているので、こちらは交換したことがない。

 パワーアンプであるMarantz Model2にも初段管として12AX7が使われている。こちらは左右1本づつであるので、1ペアあると交換できるので、こちらで”Tube Rolling”を楽しむことが多い。

 今までModel2の初段管として試した12AX7は、テレフンケン、ムラード、レイセオンの3種類であった。

 現在はレイセオンの12AX7が装着されている。今回新たに取得した12AX7はチェコスロバキアのテスラ製のものである。

 テレフンケンやムラードに比べて知名度は高くないが、「そのクオリティーは高いものが多い・・・」とマニア間で囁かれていたことを聞いたことがあったのである。

 小さなオリジナルの箱に入った12AX7はかわいらしい姿である。ガラス管に施されたプリントもはげることなく綺麗に残っている。

 プリントがはげたところで音に影響はないのであるが、その出所が明確に分かるプリントはできれば綺麗に残っていてほしいものである。

 さて付け替えて聴いてみた。その音の第一印象は、「からっとしていて澄んだ響きである・・・」というものであった。

 今まで聴いてきた12AX7の中ではテレフンケンに近い印象であろうか。真空管らしい暖かみやまろみではムラード。きりっとした整然とした表情ではテレフンケン。レイセオンは音楽的な躍動感が強め。

 そして、今回のテスラは性能が高く、バランスの取れた「優等生」といった印象である。その名前との関連からか、EVメーカーであるテスラ社の車のモデル3のデザインをイメージするような音であった。

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